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July 7, 2026

ワールドカップ2026北中米大会 ラウンド16 ポルトガルvsスペイン、アメリカvsベルギー

ポルトガル●ラウンド16の3日目はポルトガルvsスペイン。イベリア半島対決。この対戦カード、目にする機会が多い気がするが、いつも拮抗したゲームになる。直近7試合のうち、6試合が90分で決着がついていないのだとか。お互いにボールを保持して主導権を握ろうとするし、お互いに技術が高く、創造性が豊か。とても似ているが、決定的な違いはポルトガルにクリスチャーノ・ロナウドがいること。もう41歳。守備免除、ポジションはフリーのフィニッシャーだ。かつてポルトガル代表はクリスチャーノ・ロナウドが突出した能力を誇り、あとの選手たちは同レベルでプレイするのに苦労しているように見えたが、今では立場はすっかり逆転。クリスチャーノのところにボールが来ると、とたんにプレイが遅くなる。中盤に下がってボールを受けて、前に出してほしいところでも悠然とバックパス。サウジアラビアリーグでもこんなプレイスタイルなのだろう。フル出場。同じ「走らないレジェンド」でも、アルゼンチンのメッシ39歳がゴールを量産しているのとは対照的。
●後半、次第にスペインのポゼッションの時間が長くなり、ポルトガルは守勢に回る。よくがんばっていたが、後半46分、スペインが華麗に中央から崩してミケル・メリノがゴール。らしいゴールで試合を決めた。ポルトガル 0-1 スペイン。ブラジルのネイマールといい、ポルトガルのクリスチャーノといい、かつてのスーパースターの姿に寂しさを感じる。
ベルギー●もう一試合、アメリカvsベルギーは試合をフルに観戦していないのだが、とんでもない事件が起きたので記しておく。アメリカのエース・ストライカー、バログンは前の試合で一発レッドをもらい、本来ならこの試合に出場する資格はなかった。ところが、報道によればトランプ大統領がFIFAのインファンティーノ会長に電話をしたことで、出場停止処分に一年間の猶予が付いたのだとか。さっぱり意味がわからない。ベルギー側はFIFAの決定に猛反発。アメリカ以外のサッカー・ファンはみんな怒っていると思う。こんなにも堂々とルールを捻じ曲げて自国の利益を主張する姿勢にはあきれるほかないが、昨今、既視感のある現象でもある。アメリカのポチェッティーノ監督の意味不明な言い分にもがっかり。いっぺんでこの人が嫌いになった。
●だから、この試合にはぜひともベルギーに勝ってほしいと思っていたわけだが、期待通り、アメリカ 1-4 ベルギー。チーム一丸となっての圧勝だ。4点目を決めたルカクはゴールセレブレーションで電話をかけるポーズをとり、続いて謎の動きを見せた。あれは「トランプダンス」なのだとか。パンチが効いている。
●バログンは一度、決定機があったがキーパーに阻まれてノーゴール。アシストもチャンスメイクもなく、プレー機会も少なかったようだ。試合後、バログンはベルギーのガルシア監督のもとに行き、祝意を伝えたという。ガルシア監督はバログンに対して、この騒動に責任を感じる必要はないこと、ここまでのすばらしいプレーが台無しになってはならないと励ましたそう。バログンも犠牲者だ。「不当な利益を手にして苦しむ者がいる」ことを、権力者たちは想像できるだろうか。