
●ついに決勝戦だ。欧州王者スペイン対前回世界王者アルゼンチン。完璧なカードが実現したともいえるのだが、内容は一方的な展開になった。ボールを持って攻め続けるスペインと、守りながら39歳メッシの奇跡を待つアルゼンチン。アルゼンチンはもともとそういうチームではあるが、ラフプレイが目立ち、審判との駆け引きで試合を有利に運ぼうとする。メッシがいなかったらアルゼンチンなど応援しない。
●なにしろスペインは準決勝であのフランスを一蹴したのだ。アルゼンチンはボールを持てない。90分でスペインのシュートが20本、アルゼンチンは0。後半48分にアルゼンチンのエンソ・フェルナンデスが2枚目のイエローで退場。もともと劣勢なのに、さらに不利に。それでもアルゼンチンはキーパーのエミリアーノ・マルティネスのファインセーブもあって延長戦にまでもつれ込んだ。なお、ハーフタイムショーが既定の長さを越えて行われた模様。いろんなアーティストたちが登場し、ドゥダメルが指揮者として登場したのは目をひいたけど(背番号は1)、それまでのピリピリした試合の雰囲気からすると、かなり異質。このお祭り感、試合の前にやればぴったりなのに。
●延長前半6分、スペインは右サイドのクロスから、こぼれ球をニコ・ウィリアムズが押し込んでゴール、と思いきや、ファウルがあって取り消し。メリノがオタメンディを倒したということらしいのだが、映像で見てもファウルがあったようには見えない。主審のスラヴコ・ヴィンチッチは安定感のあるジャッジで巧みに試合をコントロールしていたけど、ここはオタメンディに欺かれた感も。アルゼンチンの2連覇というかメッシの2連覇を願っていたけど、もしこの試合内容でスペインが優勝できなかったら正義がなさすぎる。延長後半1分、右サイドからのクロスにファーでニコ・ウィリアムズが頭で折り返し、フリーになったフェラン・トーレスがズドンと蹴り込んで、ようやくスペインがゴールを決めてくれて、ほっとした。この日はメッシにもノーチャンス。スペイン 1-0 アルゼンチン。スペインは4大会ぶり2度目の優勝。国際試合38試合無敗、今大会通して失点はわずか1。すごすぎる。守りが強いというか、相手に攻める機会を与えない。勝者にふさわしい。
●試合終了後、「ノーサイド」とはならずに、アルゼンチンの選手とスペインの選手の小競り合いが続いて、後味が悪い。アルゼンチンは試合後もずっと態度が悪い。表彰式の場面で、トランプとインファンティーノ会長が出てくると、場内から一斉にブーイング。なんと、スペイン代表のトロフィーリフトの場面になってもトランプが選手の横に立ち続けて、あわててインファンティーノが退くように促すも、トランプは動こうとしなかった。今大会を象徴する場面だったと思う。
July 20, 2026