2003年6月アーカイブ

June 30, 2003

トルシエ、カタールへ

●トルシエ前日本代表監督が、カタール代表の監督に就任。なーんだよ、「私にはヨーロッパの数十のクラブと代表チームからオファーがある」みたいに吹聴してたけど、もうしょうがないなあ、このオッサン。吹くだけ吹いといて、カタールかよっ!
●でもトルシエの誇張癖は嫌いじゃないんだな。トルシエは自国の代表監督にはどうかと思う。変人だから。が、そうじゃなければ結構ファンになってしまう。変人だから。(06/30)

June 27, 2003

午後9時キックオフ

●ニッポンが負けちゃったコンフェデ杯も、先日のスペイン・リーグの最終戦もどちらも同じ時刻に生中継されてたわけなんだけど、あれってフランス時間だと午後9時キックオフだったんだよな。これ、日本じゃありえないよなあ。午後9時開始のイベントなんて、「終電がなくなって帰れない」と苦情ブーブー確実なんだけど、その辺、フランスとかスペインはどうなってるわけ? 都市圏が東京みたいに巨大化してないから大丈夫なのか?
●しかも、日曜日の夜9時っすよ。終わると午後11時はすぎる。ちなみに、日本人の5人に4人は12時までに就寝してるって知ってた? これはこれで信じがたい統計なんだけど。(06/27)

June 25, 2003

カロリー50%オフ

●カロリー50%オフ! おいしさも50%オフ!

(06/25)

June 24, 2003

正用と誤用

●「役不足」「確信犯」、意味理解は2割前後(文化庁調査)。記事の意味合い的には2割の人しか正しい意味を理解していないよって嘆きたいんだろうけど、ワタシはむしろ2割前後の人が正しい意味を知っていることのほうに驚いた。だって「確信犯」なんてコトバが使われるときは99%誤用のほうで使われてるじゃないっすか。誤解される恐れがありすぎてもう正用で使うこともままならないわけで、この際、「確信犯」は誤用を正用にしちゃったらいいんじゃないか。ワタシだって確信犯的に誤用で使ってる←こんなふうに。
●「流れに掉さす」は「水をさす」と混同されやすいんだろなー。(06/24)

June 23, 2003

コロンビアvsニッポン

●えーと、以下、ニッポンvsコロンビアの結果バレありなので、これからビデオで観る、しかも結果は知らないって方は慌ててブラウザのバックボタンを押してください。っていうか、日本時間で月曜午前4時キックオフって試合、みんなどうやって観てるわけ? 夜更し、それとも早起き? ビデオじゃ結果知らずに月曜夜までは逃げ切れないだろうし。まあ、諦めるのが常識人か(苦笑)。

結↓
果↓
バ↓
レ↓

●で、ニッポン代表の先発はGK:楢崎、DF:アレックス、宮本、坪井、山田、MF:中田コ、遠藤、小笠原、ナカタ、FW:大久保、高原。出場停止の稲本、負傷の中村俊輔に代わって、中田コ、小笠原が出場、中一日で3戦という強行軍を同じメンバーで乗り切るわけである。さすがに疲れがあった。
●一方のコロンビア、メンバーは何人か代わっていたがスタイルは徹底的にコロンビア。もう呆れるほどのパスのウマさ、キープ力の高さで、開始早々から華麗なパスワークでニッポンを翻弄、最初にニッポンがボールを触るまでに10本以上パスをつなげられた気がする(く、悔しい)。技術ではニッポンもよく対抗してたけど、しかし完敗っすね。
●引き分けでも先に進めるニッポンだったのだが、痛かったのは2つ。まず今大会通してそうなのだが、高原のシュートがどうしても入らない。動きは素晴らしいんだけど、ポストを叩いたり、わずかに逸れたりで、決まらない。もう一つはディフェンスのミス。今日は少し恥ずかしいミスから失点してしまった。中盤で伝統国と互角に戦っていても、こういうポカの数はニッポンは多いっすよね。ここまで結果を残してきたけど、ディフェンス・ラインはこれでいいとはどうしても思えない。ただし、山田は今までで一番良かった。
●俊輔の代役、小笠原のできも良くない。後退出場、じゃない、交代出場の永井、松井、奥はなにもできず。結局、0-1で敗れてコンフェデ杯敗退が決まってしまったが、この第3戦に関してはつまらないミスで負けただけに悔しい。地力の差で負けるのはしょうがないが、先に失点したために「引き分けでもいい」というアドバンテージが生かせなかった。
●あと2試合戦いたかったが、これで終了、今大会の収穫はジーコ・ジャパンの美しいサッカーを観られたこと。1勝2敗で結果が文句なしにダメダメだったのにもかかわらず、「サッカーっていいなあ」つう手ごたえが大あり。選手で言えばフォワードの大久保、右サイドバックの山田。アレックスの左サイドバック起用も予想よりも成功した。主役はナカタと俊輔。それにしても気がついてみると代表にジュビロの選手がいないっすね。怪我人がいたとはいえ、ちょっと考え込んでしまった(ジーコが鹿島びいきとか、そんなくだらない話じゃなくて。念のため)。(06/23)

June 21, 2003

フランスvsニッポン

●ああ、久しく忘れていたこの芳しい香り。コンフェデレーション・カップ第2戦、ニッポンは地元フランスと対戦。ワタシとしてはこの試合を近年のニッポン代表ベスト・マッチに挙げたい。少なくともトルシエ政権下では存在し得ないものを、ジーコは見せてくれた。ただ一つ、結果だけが伴わなかったけど。
●ニッポンは第1戦とまったく同じメンバー。GK:楢崎-DF:アレックス、宮本、坪井、山田-MF:遠藤(保)、稲本、中村俊輔、ナカタ-FW:大久保、高原。相手のフランスは過密日程を考慮して、メンバーをほとんど入れ替えてきた。とはいえ、単に控えメンバーというわけではない。第1戦でベンチスタートだったピレス、バルテズを先発させた。それに控えでも十分ワールドクラスのメンバーが揃ってしまうし、なにしろ敵は開催国、「相手が弱かったから」などという逆向きの言い訳は要らない。ニッポンがゲームを支配した。個人技の高さと華麗なパス回しを見せたのはニッポンだった。
●俊輔の完璧なフリーキックもすごかったし、その後の遠藤(保)の鏡像のようなフリーキックも惜しかった(バーを叩いた)。ナカタのボレーもあとわずかで入っていたし、高原にもチャンスはあった。
しかしそれ以上に、中盤のパスワークの見事さ、俊輔やナカタのキープ力、プレイの正確さ、開放感溢れるフットボールの楽しさが素晴らしかった。圧巻は後半の俊輔の個人技。左サイドから左足裏を使った「ターン」で相手を交わして切り込んで、流れるようにそのまま右足でシュート。入っていれば伝説だった。しかしこのターンにフランスの観客がどよめくのは当然だ。これを見て不在のジダンの「マルセイユ・ルーレット」を思い出さないフランス人はいない。いやあ、美しすぎる。ジダンはフランスではなくニッポンにいたよ!
●失点は1点目はヴェンゲルがいっていたように不運。稲本のエリア内のファウルをとられてのPK。あれをPKというなら、しょうがない、くれてやる。2点目はこちらのディフェンスのミス。ジーコ・ジャパンになって、トルシエ時代よりディフェンスのミスが目立つ。そしてこれまでもこれからも、トルシエ・ジャパンほど好成績は残せないだろう。でもその代わり、トルシエのもとでは固く禁じられていた、「楽しいサッカー」がある。最後にはいつもの問題に行き着く。フットボールで優先されるのは、ファンタジーなのか、リアリズムなのか。(06/21昼)

June 20, 2003

コンフェデレーション・カップ開幕

●フランスでコンフェデレーション・カップ開幕。ニッポンはまずニュージーランド代表と対戦、3-0で快勝、つうか相手が弱すぎ。開催国フランスはコロンビアと対戦。
●これ、一応は公式戦であり、各大陸のチャンピオンが集って、ミニ・ワールドカップ風の大会を行うことになっている。評判は非常に悪い。そりゃそうだ、なにしろ今はちょうど欧州のシーズン・オフ、休暇の始まり、本来なら過密日程のシーズンが終わってやっと選手たちは休めるっていうのに、FIFAがヘンな金儲けの大会を始めたから、不運な出場国の代表選手たちはその分、休暇が削られる……。
●と、疑問を抱いていたんだが、昨日の試合で見方がちょっと変わった。ヘンテコな大会でもやっぱり公式戦は公式戦、親善試合よりずっとおもしろい。開催地がサッカー強国であるということも気分を盛り上げてくれる。
●ニッポン戦は追い風参考記録みたいな試合だったが、もう一つの試合、フランスvsコロンビアのほうは熱かった。ホームのフランス相手に対等にボール支配ができるコロンビアってのは、相当巧いっすね。明らかにニッポンより技術もチームの完成度も上。審判がフランス寄りの判定をしたために負けてしまったが(アンリへのイエローは報復行為だからレッドカードだろうし、決勝点のPKもとるべきファウルとは思えない)、かすかにW杯の香りを思い出しつつ、「あれくらいのレベルでニッポン代表も戦えたらいいなあ」とコロンビア代表に羨望を感じてしまった。(06/20)

June 19, 2003

ベッカム、本当に移籍

●ああ、やっぱりベッカム様はレアル・マドリッドに移籍してしまうのですか……。残念。っていうか、全然歓迎できない。チームの規律が乱れてしまいそうで心配である。
●唯一の救いは、レアル・マドリッドはスーパー・スターの特別待遇を許さないらしいってこと。ジダンが来ても背番号10はフィーゴのもの、ジダンは5番なんていうヘンテコな番号だ。ロナウドが来ても(そしてナイキが要求しても)背番号9はモリエンテスのもの、ロナウドは11番を着けた。ベッカムは当然7番を要求するだろうが、7番は生え抜きラウールのもの。まず、これをあきらめてもらおう。そして、スペイン語を覚えてもらわなければ(ってワタシゃ何者だよ。笑)。(06/19)

June 18, 2003

森のうた―山本直純との芸大青春記

●講談社文庫から復活した「森のうた―山本直純との芸大青春記」(岩城宏之著)を読む。もうこれは抜群におもしろい。単行本初出が1987年、その後朝日文庫でも出ていたので読んでいらっしゃる方も多いと思うが、ワタシは初めて読んだ。タイトルも装幀も冴えないが、中身はすばらしい。
●芸大時代の岩城宏之と山本直純の「青春の記録」なので昭和20年代後半の話である。あらゆる面で今では考えられないような話ばかりで、たとえば山本直純は常に電車賃を払わず「ヨッ!」と一声かけて改札を通っていた豪傑だったというような、時代の大らかさを感じさせる話も楽しい。が、一番驚くのはやっぱり音楽の話だ。ショスタコーヴィチ「森の歌」事件のあらましを紹介したくてウズウズしているんだが、おもしろい小説のネタをばらすような気がして、ここはぐっとガマン。時代の熱気が違うといえばそれまでなんだけど、これは圧巻。こんなこと、現在の芸大(でもどこでも)では、ありえないよなあ。
●1時間足らずで読める文庫本なので、未読の方には強くオススメ。昔から言われてることだけど、岩城氏は文才もスゴいっすね。(06/18)
●あっ、言い忘れそうになったけど、芸大というのは「東京芸大」です。これ、首都圏では自明なんだけど、芸大は東京以外にも存在するので、地方によっては当然自明じゃないんだよな。

June 17, 2003

「好きなスポーツ選手」世論調査

●何日か前のニュースだったと思うが、「好きなスポーツ選手」世論調査の第1位がヤンキースの松井になったという。第2位は去年まで1位だったイチロー。第3位は長嶋茂雄と来るわけで、「選手」だったのはいつの話かと思うが、現役に限定してるわけじゃないからいいのか。やっぱり日本人にとっての人気スポーツは圧倒的に野球っすね。
●で、ベストテンのなかに一人だけ外国人の名前がある。松井とか長嶋とかに混じって一人だけガイジンが入っていたので相当目立つわけだが、誰かといえば、なんとベッカムだ。し、信じられん。世の中、そんなスゴいことになっていたのか。数年前には想像もつかなかった現象だよなあ。
●ちなみにベッカムの移籍騒動が毎日のようにニュースになっているけど、あれは実は裏「ババ抜き」なんじゃないだろか。いや、ベッカムの実力にはだれも疑いを持っていないけど、クラブとして買うべきかと問われれば「買って欲しくない」って答えるサポーターも多いはず。あまりに高価すぎるし、サッカー以外の騒動も引き受けることになって大変そうだから。(06/17)

June 16, 2003

じゃないですかぁ↓

●最近、「~じゃないですかぁ↓」(おしまいのところは音をだらっと下げる)って語尾がはやってるじゃないですか↓。疑問でも確認でもなく断言しても良さそうな事実を述べるにあたっても、逐一了承を求めようというこの語尾って、ちょっと感じが悪いじゃないですか↓。夜中にフジテレビのF1中継を見てたら、芸能人っぽいオンナが「~じゃないですか↓」を連発してるじゃないですか↓。タレントならしょうがないかと思ってたら、ゲストに来ていたレーサーの本山とか言う人も「~じゃないですか↓」って言ってるし、ジャーナリストと思しき解説の男性までついに「ライコネンとシューマッハのポイント差は4ポイントじゃないですか↓」などと言いはじめ、どんどんと感染していくじゃないですか↓。バラエティ番組ならともかく、スポーツ中継にこの喋りは酷いんじゃないですか↑。(06/16)

June 14, 2003

無念、お台場カジノ

●お台場カジノ、石原都知事が断念表明。あーあ、やっぱりそうか、残念。しかし都知事は「豪華な施設を作って、そこで夢がかなっても金にならないんだったら、刺激的なものにはならない」と言っているので、なにが求められているかは「わかってる」。問題は役所だな。
●法改正でもなんでもして、なんとかお台場にゴージャスなカジノを作ってもらいたいものである。あ、ワタシは行くつもりはまったくないっすよ。カジノは、胴元の利益が最初から統計的に決まっているので、「払いたい人が楽しみながら自主的に税金を払う」っていう素晴らしいシステムである。だれかが余計に税金を払ってくれるっていうんだから、都民としては反対する理由などひとつもない。(06/14)

June 13, 2003

「怪しい日本語研究室」

●文庫化されていた「怪しい日本語研究室」(イアン・アーシー著/新潮文庫)を読む。カナダ人翻訳家の著者が、ガイジンの視点から見た「日本語」のおもしろさについて日本語で書いたエッセイ集。で、ユーモアの質もよく、鋭い指摘ありで大いに楽しめるのだが、とにかく日本語の巧さには舌を巻いた。日本語が母国語ではないとは到底思えない。ワタシよりもずっと日本語の語彙も表現も豊かである(苦笑)。ここまで知性とセンスの良さを見せつけられるとかえって引いてしまうところもあるが、げらげら笑いながら読んでしまった時点でワタシゃ完敗している。(06/13)

June 12, 2003

ニッポンvsパラグアイ

●久々に行って来ました、ニッポンvsパラグアイ@埼玉スタジアム。0-0なので、徒労感大あり。いや、点が入らないという点を除けば、内容的には素晴らしかったんすけど(苦笑)。GK:楢崎-DF:アレックス(!)、宮本、坪井、山田-MF:遠藤(保)、福西、中村俊輔、ナカタ-FW:高原、大久保。つまり前のアルゼンチン戦に業を煮やした(?)ジーコ監督が、楢崎とナカタ以外全部取り替えてきたわけだ。
●で、個々の選手のデキは素晴らしかったんである。なにしろ、パラグアイ、知ってる選手がクエバスだけというありさまで、実力者たちが全然来ていない。なのでアルゼンチン戦とは打って変わって、一対一の勝負でもかなり勝ててしまう。ただそれでもパラグアイの堅守は健在で、守備戦術は整備されている印象を受けたし、そもそも「守ってカウンター」の意識が徹底されている。だから、ニッポンがほとんど攻めていたにもかかわらず、決定機は少なかった。
●ナカタの凄さは相変わらずとして、一番好印象を残してくれたのは大久保。ユース時代にも思ったけど、やっぱりこの人はモノが違う。とにかく前を向いて勝負してくれるのがいい。代表初ゴールがオフサイドで幻となってしまったのは不運。俊輔に関しては異論もありそうなんだけど、ワタシは良かったと思う。マリノス時代から「ゴールが遠い」プレイスタイルに不満を抱いているんだが、この日は俊輔的には最大限、ゴールを目指していたんではないかと。
●左サイドバックにアレックスというのは奇策。大昔にサイドバックだったというのは知ってるけど、まったく現実味なし。あのスライディング・タックルはディフェンダーのそれじゃないよなあ。ずっと裏を狙われていた。左にアレックス、右に山田というのは超攻撃的な布陣だが、アレックスがすぐに高い位置に上がってしまうので、反対側の山田は自重していたんだと思う。レッズで見せているような積極的な上がりがほとんどなかった。
●巧い選手が揃い、中盤のパス交換ではスペクタクルも堪能できたが、しかし結果的に0-0ってのはどう消化すりゃいいのか。たぶん、またしても態度保留、コンフェデ杯に持ち越しってことなのか。ジーコ批判が強まりそうで参るなあ。やれやれ。(06/12)

June 11, 2003

馬場ベル

●JR高田馬場駅の発車ベルが「鉄腕アトム」の主題歌(♪空を越えて ラララ~)に変わっている。最初は「今年がアトムの生誕年だからか」ってことにしか気づかなかったんだが、高田馬場が生誕の地だったんすね。
●ていうか、そんなにアトムって人気あるのかあ。マンガでもアニメでもアトム体験なんてほとんどないから、認識を改めてしまった。たぶん誤解だと思うんだけど、「鉄腕アトム」って説教臭いロボットがお節介を焼く人情話かと思ってたから、駅で聞こえてくるとヘンな気分になるんだよなあ。駆け込み乗車とかすると「ダメだよ、そんなことしちゃ」とか叱ってくれそうで。キセルとかすると(しないけど)、「僕の目はカメラになってるんだ。いま悪いことをしたところを撮影したよ!」とか言ってくれそうな気がする。
●あれ、ホントはアトムってどんな話なんだっけ。確か悪の帝国と戦って地球の平和を守る話じゃないんすよね。(06/11)

June 10, 2003

アルゼンチンの練習

●一昨日のニッポンvsアルゼンチンなんすけど。練習相手つうんすか、ガンバとセレッソの若手選手が協会経由で供出されてたそうで、その証言、必読なり→練習相手から見たアルゼンチンの強さ。容易に想像可能、ビエルサ監督の規律、で、これだけ同じチームでやってきてても毎回プレスのかけ方は練習してるんだろうな、まるでトルシエのフラットスリーみたいに。
●一見おとなしそうなカンビアッソが練習で異常にテンション高いってのもかなり意外。(06/10)

June 9, 2003

ニッポンvsアルゼンチン

●久しぶりだなあ、ニッポン代表にこんなに落胆させられるなんて。ビエルサ監督に「昨年の試合の日本の方が強かった」と言われてしまったが、4点も失ってしまってはしょうがない。レベルの高い相手と「オープンな」戦いを挑むと、一対一で抜かれまくって試合にならんつうことっすね。
●前半ニッポンのキックオフ直後になんでもないバックパスをミスしてスローインを与えてしまった時点からかなりヤバかった。しかも長居のスタジアムもサポーターたちもヤバかった。なんかもう、こりゃ凋落期の男子バレボーかと思ったですよ。失点して「キャーッ!」だもんなあ。失点したら、黙る。基本っすよ。
●トップの選手にボールを当てる→落としたボールを拾えない→アルゼンチンの速攻。この形を何度見たことか。とはいえ、アルゼンチンがすばらしすぎるのも確かで、サビオラのゴールなんて対ニッポン戦じゃなかったら感動してアンビリバボー!って叫ぶくらい美。日テレのアナウンサーが、今回のアルゼンチンは次のワールドカップをにらんだ若手中心の編成と繰り返していたが、バルセロナやバレンシアやレアル・マドリッドで活躍している選手を捕まえて「若手」もなにもない。十分世界最高峰なり。
●一番悲しかったのが3失点目。高原の同僚、ロメオに決められたんだが、素晴らしいプレーをされたというよりは、こんなに簡単にマークを振り切られてしまうっつう悲しさ。こういうときに前任者のフラットスリーがちょっぴり懐かしくなる。一対一じゃコテンパにやられるんだから、オフサイド・トラップ仕掛けようよって戦術が。
●でも理にかなった戦術を採る変人と、高すぎる理想を掲げる人格者では、ワタシは後者のほうが好きっすよ。(06/09)

June 5, 2003

レアル・マドリッドの花試合

●レッズとフェイエノールトが親善試合をしていたようである。他にもセレッソ大阪対パルマとか、ちょっと先にはFC東京対レアル・マドリッド(マジっすか?)とか、ACミラン対鹿島とかいろいろあるようなんだが、この種の花試合、来年か再来年あたりにはすっぱり消滅しているかも。だって、これってつまらなくないっすか。ヤル気のない賓客をどういう作法で招けばいいのか。レッズvsフェイエノールトは、高品質なレッズ・サポーターだからこそ前半終了時のブーイングが出て試合を救ってくれたけど、あれがマリノスだったらそのまま白けて90分終わっちゃう。
●つうか、FC東京対レアル・マドリッドってありなのか。これがありなら、サガン鳥栖vsレアル・マドリッドってのは許されるのか。ひょっとしてザスパ草津vsレアル・マドリッドでもありなのか(ないよ)。っていうか、レアル・マドリッド、こんど新宿区スポーツセンターのグラウンド取れたら、ワタシらのチームと試合しない?(笑)
●あ、今のは神をも恐れぬ冗談だな、書いててあまりの畏れ多さに自分でビビった。許せレアル・マドリッド、ジダン、ロナウド。ここ読んでないよね?>デル・ボスケ監督。ああ、動揺した。きっとFC東京の選手たちもこんな気分なんだろうなあ(違うって!)(06/05)

June 4, 2003

残留決定戦アタランタvsレッジーナ

●昨日、日テレで中継したセリエA残留決定戦アタランタvsレッジーナは、なかなか衝撃的だったのだ。なにがっていえば、土壇場に追い詰められたレッジーナにとっての「中村俊輔の要らなさ具合」。この試合、敵地での試合にもかかわらず、レッジーナがこれまでに見たことのないような積極的なサッカーを展開して見事に勝利、来季のセリエA残留を決めたんである。
●日テレのアナウンサーがいくら呪文のごとく「中村俊輔」を唱えても、ナカムラはベンチから出てこない。そうだろなあ。だれが一番目立っていたかといえば、それは俊輔の移籍時に背番号10を奪われた男、コッツァ。セリエBからA昇格の立役者となったはずのプレーヤーで、いま残留をかけた一戦でも、キャプテンマークを腕に巻き奮闘し、前へ前へと進むプレイから泥臭いゴールを得て活躍した。国際的にはまったく無名のイタリア人だけど、このコッツァを見て嘆息、「ああ、中村俊輔はかなわないなあ」。このチームに必要なのは、現役晩年のストイコヴィチみたいに後方から美しくボールを散らす10番ではなくて、ゴールへ向かって突進していくキャプテンだったのか、と。
●個々の選手の知名度で勝るアタランタがセリエBに陥落。レッジーナは残ったけど、チームに俊輔の居場所はなくなってしまったような気がする。(06/04)

June 3, 2003

「趣都の誕生 萌える都市アキハバラ」

●遅ればせながら読んだ、「趣都の誕生 萌える都市アキハバラ」(森川嘉一郎著/幻冬舎)、これはおもしろかった。東京・秋葉原に焦点を当てた都市論で、かつての電気街がパソコン街に変わり、さらにはオタクの街へと変貌していった現象を、都市の「オタクの個室化」と解釈し、趣味が都市を変える力を持つに至ったことを明らかにする。「萌える」ってのはわかるっすよね? クラシック・ファンもフツーに使うもんな。「アンジェラ・ヒューイットのバッハ萌え~♪」とか。え、なんか違うか。ま、いいや。
●なるほどと唸らされたのは秋葉原と渋谷との対比で、渋谷という街が欧米人モデルの広告、欧文の名前で埋め尽くされていく海外志向が見えるのに対して、秋葉原には日本語の宣伝文が満ち溢れ、看板は赤と白を基調に塗られる(←たとえば「石丸電気」を思い出すべし)といった日本志向があるという指摘。な、なるほど。街を埋め尽くすアニメ・キャラは国産ブランドだもんなあ。
●ちなみに東京・中野もこの5、6年の間に急速にオタクの街と化している。北口のブロードウェイなんて大変なことになってるっすよ。(06/03)

June 2, 2003

ニッポンvs韓国

●土曜日の日韓戦、テレビ中継を観戦。海外組が稲本と鈴木タカのみという変則的な(?)メンバー。ツートップは中山と鈴木タカ。ところで鈴木って、ワールドカップのベルギー戦以降、ゴールっていくつ決めた?
●すっかりたくましくなってきた小笠原もこの日は冴えず、アレックスはボールを失い続け、フォワードにはボールが収まらない。前半は互いにチャンスのない展開、後半からは韓国が押し込む。しかし相手のほうがメンバーが揃っていたとはいえ、ホームでこの苦戦はないよなあ。結局、アン・ジョンファンにゴールを許して0-1。結果は気にしないが、内容が寂しい。
●ジーコ・ジャパンはおもしろいけど勝てない、なんつう困った印象が固まる前に、すっきり内容と結果で完勝してほしいもんである。(06/02)

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