2006年3月アーカイブ

March 31, 2006

ニッポン代表vsエクアドル代表@親善試合

エクアドル●あれ……?、大分ビッグアイっていつの間にか「九州石油ドーム」って名前に変わっていたんだ。で、微妙な存在佐藤寿人の1ゴールで1-0とニッポンが快勝した対エクアドル戦。小野のコンディションがなかなか上がらないという謎を残しつつ、無事大分公演(?)終了みたいな印象。
●本来エクアドル・サッカーはこんなもんじゃないだろう(ニッポンもだけど)。エクアドルは2002年日韓大会に出場している。日産スタジアムでエクアドルvsクロアチア戦を見た。初出場であのクロアチアを1-0で破っているんだから、スゴくない? ニッポンが初出場したときはクロアチアどころかジャマイカにも負けたのに。スタジアムのエクアドル人たちは歓喜を爆発させていた。勝ったとはいえ決勝トーナメントへは進出できないことが確定したのだが、そんなことだれも気にしちゃいない様子だった。
●おっといかん、頭が前回大会に。あと何試合戦うとワールドカップだっけ? もう親善試合は十分というか、本大会が待ちきれないというか。早く見たい、鬼と化した加地がロナウジーニョに激烈なスライディング・タックルをぶちかますところとか(空想)。

March 30, 2006

その海は潜在意識の記憶から実体を生み出し自我さえ与える

●お、昨日のレム訃報にトラックバックがいくつか。実はファンは多いのかもしれん。音楽ファン的には六国峠さんの記事にあるように、レム原作のタルコフスキーの映画「惑星ソラリス」で使われたバッハ「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」が印象的だったという方が多いのでは。冨田勲のシンセ版「ソラリスの海」もあったっけ。タルコフスキーの映画では、江村哲二さんの記事でも触れられていた、東京の首都高が近未来都市として出てくるという大胆すぎる映像が有名(だれかが「あれは未来のロシアでスゴい日本ブームがおきてるんだ」とかムリヤリ解釈してた。笑)。ガキの頃に見たときは途中で退屈して寝てしまったが、これを機にもう一度DVD見るしか。タルコフスキーなんだし。でもまた寝ちゃったらヤだなあ。
●小澤征爾がキャンセルしてフィリップ・オーギャン指揮となった東京オペラの森「オテロ」公演、タイトル・ロールのクリフトン・フォービスも体調不良で降板していたが、本日と4月2日の公演は出演する、と(公式サイトNews)。この「オテロ」、公開ゲネプロしか見ていないんだけど、クリスティーネ・ミーリッツの演出は斬新でおもしろかったっすよ。

March 29, 2006

スタニスワフ・レム逝去

スタニスワフ・レムポーランドの作家スタニスワフ・レム逝く。享年84。そして公式サイトがあることを知った→ http://www.lem.pl/ 。日本語で書かれた翻訳書一覧はここがよくできてる。
●レムについては少し前の記事で「虚数」をご紹介した。こういうシニカルな音楽ネタは他の作品でもいくつか見たような気がする。amazon.co.jpでレムを検索してみたら、主要作品の多くが品切になっていて寂しい。追悼企画で重版されたりするんだろうか。国書刊行会がなかったら「ソラリス」以外ほとんど全滅になるところではないか。「泰平ヨン」シリーズとか、また読みたい。
●ウチの本棚の奥のほうからレムを何冊か取り出して、パラパラ眺めながら懐かしさに浸ろうと思ったら、本が黴臭くて大変なことになっている。しょうがないか、奥付見ると昭和55年とか書いてあるし。なんか新種の紙魚とかが発生してそうなくらい黴臭い。恐怖、人間を襲う紙魚。あるいは紙魚インフルエンザとか。

March 28, 2006

ping! ping! ping!

●Piiiiiiiiiiiiiiiiiiing! せっかく自分のブログに記事書いてもサービス提供元がちゃんとping送信してくれない/自分で設定できないって場合には、自らpingする便利ツールがあるぞ、っていう話は前にもした気がするけど、ここで新たなる更新ping送信プログラムを紹介したい、その名はanewex。ワタシもMovable Typeで送信失敗したときに使う。

anewex
http://watcher.moe-nifty.com/memo/2004/09/anewex.html


ping:記事を書いたらすぐに送るのだ
pong:もしも名前を教えてくれたら
pang:美女、金銀財宝をお前にやろう

ping:せめてDrecomRSSとBlogPeopleだけでも送信してくれ
pong:こうなったらいつものように結婚式と葬式の両方の準備をしておこう
pang:今年は恐ろしい寅年、もう13人が首を落とした

姫:異邦人の名前が分かった。その名はっ……カ (ボカッ!)
(つづかない)

March 27, 2006

安心せい、置物じゃ

電柱に捨て犬●ああっ、ゴミ捨て場に捨て犬がっ!
●すでにあちこちで話題になっているが、一応触れておこう。「東京メイド交響楽団」が登場。団員は指揮者を「ご主人様」って呼ぶしか。惜しむらくは「東京国際アニメフェア2006」に登場ということであって、本来向かうべき相手はアニヲタよりクラヲタだと思うんだが、東京国際アニメフェアに匹敵するイベントがクラシック界にはないからなあ……いや、あることはあるか、国際フォーラムとかで。でもな。
●週末フットボール界は、マリノスがレッズに完敗して急速に夢がしぼみつつあるところ。収穫は、欧州がサマータイムに突入してスペイン・リーグ生中継開始時刻が1時間ずれるにもかかわらず、HDDレコーダー自動録画機能がしっかり追跡してくれてること。

March 26, 2006

「運命の力」@新国立劇場

こっそり手紙を見てしまおう、どうせ誰も見ていない……いや、自分が見ている!(ドン・カルロ)

カモン、ヴェルディ●金曜夜は新国立劇場でヴェルディの「運命の力」。レオノーラ役のアンナ・シャファジンスカヤ、ドン・アルヴァロ役のロバート・ディーン・スミス、ともにすばらしかった。いつでも通える地元の劇場でこれだけのものが聴けるんなら満足。もっともワタシは「声の魅力」とは全然無関係のところでオペラを楽しんでいるのだが。井上道義指揮東響、エミリオ・サージ演出。
●で、「運命の力」、この作品を劇場で見るのは初めてだったんだけど、これまたヘンな話である。本来18世紀初頭のスペインを舞台に、自分の意思や信念に反して運命に翻弄される人々を描いており、これがサージ演出では20世紀前半のスペイン市民戦争へと舞台を置き換えている。そこまではよい。でもなー、妹をたぶらかして親父を殺した男を復讐するのはともかく、どうして自分の妹まで殺さなきゃいかんのかね。親父が死んだんなら、せめて妹は大切にしろよ。
●とはいえ、この背景にはたぶらかした男(ドン・アルヴァロ)の血が卑しいという背景がある。ドン・アルヴァロはインカの血を引く混血児で、スペイン側には民族的な差別感情がある。でもさ、それ途中でドン・アルヴァロが独白するところでやっと知ったんだけど、かなり唐突であってそんな設定があるならもっと先に言ってくれー。っていうかそれより重大なのはドン・アルヴァロが「逃げるときに離れ離れになったレオノーラはもう死んじゃった」って早合点するのが不自然すぎるわけで、気になってしょうがないぞ、そっちの説明をちゃんとしろよ。等々、明らかにオペラにふさわしくないツッコミを内心で次々と入れてしまうのであった。もちろんラストシーンもつっこむ。瀕死の兄貴に殺されるのかよ、妹は。ササッとよけろよ。ていうか君ら、全般に血生臭くてどうかしてるよっ!
●「運命の力」はやたらと陰惨な話なのに、コミカルな場面、役柄(行商人トラブーコ、修道士メリトーネ)があって、これは大変興味深い。不気味でブラックなユーモア、シニカルな笑いがある。これを道化的な仕草のコミカルさなど安い笑いに収めてしまうと、かなりつまらないことになるなと勝手に解する。
●レオノーラはどうして女子修道院じゃダメなのかと不思議に思うワタシは、きっとなにか基本的な事柄を了解していない。なにも岩山にひきこもらなくても。

March 24, 2006

東西モーツァルト対決不発

●モーツァルトが生誕250周年というのなら、ひょっとして今年は同時に「浪速のモーツァルト」生誕**年だったりしないかな、もしそうだったらザルツブルクのモーツァルトvs浪速のモーツァルトで特集ページでも作ろうかなとヘラヘラ笑いながら思いついて、キダ・タローの誕生年を調べてみたのだが、1930年12月6日ということであって、アニバーサリーとはならないようである。残念なり。っていうか、もう75歳なのか。
●江戸のモーツァルトはいないっすね。今なら間に合うかもしれない、あなた!
●関係ないけど、もうすっかり慣れた「大江戸線」ってネーミング、どうっすかね。東京の地下鉄なんだけど。最初、「大江戸線」って聞いて、車掌さんはチョンマゲ結ってたりしないのかなとか、車内アナウンスは「次は~、六本木でござる~」とか言ってくれないかなと淡い期待を抱いてみたり。当初、「ゆめもぐら」って愛称があったが(地下深いからなのか)却下。あと一歩で伝説だったな。

March 23, 2006

ジーコ・ジャパンの23人

worldcup2006ドイツ大会●大分で開催されるニッポンvsエクアドルの日本代表メンバー23名が発表。今回は国内組のみの参加。最近の代表は試合ごとに国内組とか海外組とか選択の範囲自体が変わっていくのだが、そうこうしているうちにもう本大会が迫ってきた。23人を選ぶためのテストはもう終わっている。なので、本大会メンバー23人を勝手に予想してみよう。誰を選ぶかというより、誰を落とすかっていう問題。
●ジーコはシンプルかつ整然とした考え方を好むとすると、23人の内訳はレギュラー11人+各ポジションのバックアップ+3人目のキーパーとなるはず。で、11人は4バック、4-4-2の11人として考えてみた。実際には3-5-2を主に使うとしても、考え方のベースはジーコ的には4-4-2なんじゃないだろか。つまり左サイドバックおよび右サイドバックの控え選手に各々1人用意するのかどうかってことなんだけど、用意するならアレックスと加地のバックアップとして村井、駒野は確実。センターバックは4人。万一センターバックを2人欠くと3バックが組めなくなるけど、そのときは4バックにしちゃう。
●中盤は8人、フォワードは4人。中盤は攻撃的な選手4人と守備的な選手4人。いろんなポジションができる中田コはいざというときのユーティリティとして必須。フォワードは久保、柳沢、高原まではまちがいないとして、残りの一人が大黒なのか鈴木タカとか本山なのか玉田なのか、いちばんわからないところ(久保の控えと考えれば巻になる)。フォワードを3人にすれば、中盤に遠藤ヤスを入れられるんだけど、3人はないよなあ……。ってことで、勝手予想としてはこういう23人。

GK:川口、土肥、楢崎
DF:宮本、中澤、田中誠、坪井、アレックス、加地、村井、駒野
MF:中村俊輔、ナカタ、松井、小野、稲本、小笠原、福西、中田コ
FW:久保、柳沢、高原、大黒

●伝説を作るなら、大黒に代えてカズだな(ありえん)。

March 22, 2006

ハイジと踊ろう

アルプスの少女ハイジ DVD●NHK-BSつけてたら、「ハイジ」が始まったんである。あの「アルプスの少女ハイジ」だ。アルプスの峰々を背に巨大なブランコを豪快に漕ぎ、草むらをゴロゴロと転がりながらけたたましく笑う少女。白ヤギさんとも戯れている。本物のハイジだから、「自動車保険がどうのこうの」とか「ハロー スイス」とか言ったりしない。
●仕事しながらだったから、ときどきチラチラと画面を一瞥する程度だったのだが、いつ見てもハイジはキャハキャハと笑いながら草むらをゴロゴロしてたような気がする。背景は緑の大地と白い山、青い空と決まっている。キャハキャハ、ゴロゴロ、キャハキャハ、ゴロゴロ、キャハキャハ、ゴロゴロ。……これってどんなストーリーなんだっけ? イタリアにお母さんを探しに行くとか。いや、それは「母を訪ねて三千里」だ。
●ハイジのテンションは上がりっぱなしである。その興奮は言語や種族を超越して、汎哺乳類的に作用する。溢れる歓喜を抑えきれず、ハイジが笑いながらピョンピョンと跳ねると、多数の白ヤギさんたちもハイジを囲み輪になってともにピョンピョンと跳躍するのだ。大自然を背景にした、神性を感じさせる光景である。しばらくすると、エンディング・テーマが始まった。なにか宗教的な儀式に触れたような気分になり、ワタシは念仏代わりに一言呟いてみた。ハロースイス~♪

March 21, 2006

正しいイエローカードの集め方

さて何枚目だったっけ●なるほど、イエローカードはこうやってもらえばいいのかと膝を打った、スペイン・リーグのレアル・ソシエダvsバルセロナ@テレビ観戦。バルセロナが2点リードしていた後半途中、エジミウソンが負傷してしまったんである。その時点でバルセロナはすでに交代枠を全部使い切ってしまっていた。しょうがない、エジミウソンを下げて残り時間を10人で耐えるしか。みんなそう思ったし、事実エジミウソンはピッチを出た。
●が、エジミウソンはライカールト監督となにか話し、再びピッチに戻った。「あれ、なんだ大丈夫なのか」と思いきや、そうではなく走れずに歩いている。本来のポジション中盤の底でほとんどプレーせずに立っていた。危ない、そんな走れない状況でピッチに残っていると、「ケガ」が「大ケガ」になるかもしれんではないか。しばらくするとエジミウソンはフォワードの位置で突っ立っていた。そこなら中盤より安全かもしれないが、でも走れない、歩いているか止まっているかであって、なぜベンチに戻らないのか、このブラジル人は。
●謎が解けたのは後半45分である。バルセロナが自陣でファウルをもらい、どうってことのないフリーキックでプレイ再開、このときエジミウソンはボールを前にして、何もせずに突っ立っていた。蹴れるわけない。でもエジミウソンはボールの前で止まっている。時間稼ぎであるから、主審はイエローカードを出した。
●これでエジミウソンは仕事完了。ベンチへ帰った。実は彼はこの一枚のイエローカードで次節出場停止になったのだ。ケガをした、しかも次の試合は火曜にあって、どうせ治療は間に合わない。だったらイエローをもらって累積をゼロにリセットしてからベンチに下がろうと考え、後半45分までその機会をうかがっていたのだ。ラテン的スポーツ観ではきっと合理的な戦略、でもこういうのをスポーツマンシップに反するとみなす文化もある。Jリーグじゃワタシはここまで露骨なのは見たことない。で、これを嫌いか好きかと問われると、案外即答できないんである。自分だったらやるか? やりたくても、ボールの前でぼうっと突っ立っている勇気がないかもしれん。

March 19, 2006

超高速モーツァルト・メソッド~ビミョーにモーツァルトイヤーその4

●週末新宿にでかけると Free アルバイトニュースを配布中。……あの、お兄さん、それワタシに手渡そうとするですかっ!
超高速モーツァルト・メソッド●書店に平積みになっておりました「超高速モーツァルト・メソッド」。先日、当欄「1.5倍速でぶっ飛ばせ、いや飛ばさない」って記事で、HDDレコーダーで1.5倍速再生すればベートーヴェンの「第九」70分も47分でめでたく人類抱擁にたどり着くとかふざけて書いたけど、世の中1.5倍速ごときじゃ全然許してくれない。なんと、「モーツァルトの曲を、倍速・4倍速・8倍速・16倍速で聞くことで、脳が入ってくる情報を超高速処理する働きが生じる」んすよ! 国連世界平和賞(ってなんだっけ?)を受賞したという著者の方が仰ってます。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を超高速収録。実感するなあ、モーツァルト・イヤーを。ワタシもがんばって脳内高速再生で「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を16倍速、256倍速速、65536倍速、16777216倍速再生に挑戦、ついには「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」と長い名前を呼び終える前に1楽章から4楽章まで全曲再生終了、次回はさらに脳強化して「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全曲に挑戦。

March 17, 2006

正直じゃいけん(町田康)

正直じゃいけん●だらだらと「正直じゃいけん」(町田康著/角川春樹事務所)を読む。相変わらずの脱力ぶりで大変に笑える……が。以前だったら「町田康は小説もおもしろいけど、やっぱりエッセイのほうがいいよねえ~」くらいに思っていられたのが、あの「告白」を読んでしまって以来、同じようには笑えなくなった。「告白」は「人はなにを考えどう生きるのか」っていうテーマに真正面から切り込んだ大傑作だった。畢生の大作となってもおかしくないような小説で、あんなの書いちゃったらこの後はどうするのだって感じた人も多いはず。
●で、エッセイのほうを読んだら、また「こんなパンク歌手になりさがってしもうた」みたいなダメネタやら貧乏ネタが待ち構えていた。でも小説家として芥川賞やら川端康成文学賞やら谷崎潤一郎賞やら受賞しまくっておいてその設定は無理があるんじゃないかとか思うぞ、フツー。

March 16, 2006

恐怖、ピピピピ男

ピピピピ●駅前のコーヒーショップに入って本を読んでいると、どこか遠くからアラーム音のようなものが聞こえてきた。安物の目覚まし時計にプリセットされている電子音。「ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ……」。この音がずっと鳴っていて止まないのである。店内は混雑しており、相当にうるさい。だから「ピピピピ」もかすかにしか聞こえないのだが、こういう音はアラームなんだからわざわざ気に障るようにできているわけで、無視するのは難しい(しかもわが家の目覚ましと同じ音だ)。
●「ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ……」。音は止まない。どこから聞こえてくるんだろう。心頭滅却、負けんぞワタシは、無視無視、本を読むぞ読むぞ読むぞ、無視、無視、無視、無視、無視、無視、ピピピピ、無視、ピピピピ、無視、ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ、うわっ、ダメだ敵わん、頭の中にピピピピが侵食してくる! ええい、どこから聞こえてくるのだ、この音は!
●ピピピピ、ピピピピ……。ついにだれかが店員さんに苦情を伝えた。店員さんはなんとワタシの隣にいた客のほうに近づき、なにごとかを口にした。ピピピピ、ピピピピ。客は40歳前後の男性。ピピピピ。男は店員に無表情のまま応対し、曖昧に頷いた。ピピピピ。ペンを持って、ずっとテーブルの上の資料になにかを書き込んでいる。ピピピピ。ラフな服装だが、書類仕事をしているように見える。ピピピピ。店員が去ってもなお男はなにかを書いている。ピピピピ。一段落したのか、男はやっとズタ袋に手を突っ込んだ。ピ。袋の中でごそごそとなにかを操作すると、ピピピピは止まった。うおお、こんな近くで鳴っていたのか。あたりに静寂が訪れた。
●この間、男はまったくの無表情であった。「しまった」という表情も「すみません」という仕草も一切見せず、なにひとつ気にしていない。自分の持ち物のなかからアラーム音が鳴っている、そんなことをなぜ周囲が気にするのかまったく理解できないが、店員に言われたから音を止めた、そんな感じ。音を巡る環境について、たとえば無用かつ無神経なBGMを強制的に聴かされることを嘆く人々がいるが、そのような些細な問題をはるかに超越して、もはやアラーム音ですら気にならないという都市に適応しすぎた姿がここに。モートン・フェルドマンがどうとか言ってる場合じゃないぞこりゃ。ピピピピ。あっ、幻聴が。

March 15, 2006

バック・トゥ・ザ・サロン・ミュージック

●「ショパンのアンサンブルを19世紀のサロンの響きで」と題されたコンサートへ(第一生命ホール)。浜松市楽器博物館のフォルテピアノ(プレイエル)でショパンのピアノ三重奏曲やピアノ協奏曲第1番の弦楽五重奏伴奏版を聴けるというめったになさそうな好機。フォルテピアノ小倉喜久子氏、ヴァイオリン桐山建志氏、チェロ花崎薫氏他。
●ショパンのピアノ協奏曲の室内楽版はこれまでにCDでもいくつもあったけど、ワタシは今回初めて聴いた。録音や放送メディアがない時代、オーケストラ部分を室内楽編成で演奏することで、演奏機会を増やし、楽曲を広く伝えることができたというのは容易に想像可能としても、実際に目にすると単にオルタナティヴな協奏曲っていう以上のインパクトがあった。コンサートホールの音楽だったものが、すっかりサロン・ミュージックに変容していて驚愕。チェロ(とフォルテピアノ)以外のみなさんが立って弾いているっていう視覚的な面でも鮮度高げ。プレイエルの響きも満喫できた。オルガンがorgan[器官]なら、プレイエルはinstrument[器械]、スタインウェイはmachine[機械]って気がする。とかいいつつ、でもいつもはラブ機械。さあ、機械の体を手に入れるためにアンドロメダへGO!(意味レス)。
●演奏会の模様は5月1日のNHK-BS2の「クラシック倶楽部」にて放映予定。
●昨晩は冷えたっすね。恒例、DHCのFROM 40にて「オトナのためのクラシック音楽入門」第14回更新なり。

March 14, 2006

モートン・フェルドマン:ピアノと弦楽四重奏

モートン・フェルドマン:ピアノと弦楽四重奏●レコード屋でモートン・フェルドマンの「弦楽四重奏曲」(1979)のCDを見かけ、これを猛然と聴きたくなり、右手でCDケースをグワシッとつかむその直前、脳内エスケープ・ボタンが押下され、ワタシは逡巡し、そして思い直した。「ウチにあるモートン・フェルドマンのディスクと、このモートン・フェルドマンはなにか違うのか」。そもそも似たような曲があったような気がする、そして帰宅してからワタシは何年ぶりかでこの曲をかけた。似たようなものと思ったけど、違っていて、これは「ピアノと弦楽四重奏」(1985)だった(クロノス・クァルテット、高橋アキ/Nonesuch)。
●フェルドマンの極端に音の数が少なく空間に音符をポツポツと点描するかのごとく音楽が、延々と1トラック80分間続く。フェルドマンを聴くときはワタシは漫然と聴く、というか漫然とすら聴いていないというか。意識の裏側遠くでなにかが同期して、ああ、なんて静謐な音楽なんだろう、この悦びに1時間でも2時間でも浸っていたい、そう思いながらいつの間にか音楽を聴いていることすら忘れて風呂に入ってメシ食ってフェルドマンは忘却の彼方、繊細な箱庭宇宙は日常に収斂してゆく。
モートン・フェルドマン●もしなにも予備知識なしで、音楽のみからモートン・フェルドマンの人物像を描くとしたら? ワタシは武満徹みたいな風貌の人を想像すると思う。だが、実際には全然違う。人物写真を載せたいがために、冒頭で述べた「弦楽四重奏曲」のジャケット写真を掲げる。フェルドマンは大柄で饒舌、人なつっこい男であり、騒々しいユーモアのセンスの持ち主だったという。そんな男がこんな曲を。「ピアノと弦楽四重奏」の解説にマーク・スウェドが書いていたフェルドマンの言葉を一つ引用。

われわれニューヨーカーは、モダニティに対してなんの感情も抱かない第一級のモダニストである。
March 13, 2006

緩やかに起動する月曜日

●ベストセラー・シリーズ第6巻「ハリー・ポッターと謎のプリンス」がいよいよ17日に発売。本シリーズとは一切無関係の大ロングセラー「ハンス・ホッターと冬の旅」もよろしく!(←それ前に一度見たから)
●メモ。ジェイムズ・レヴァイン、転倒して全治3カ月のケガ。「指揮者のレバインさんけが 6月の日本公演困難か」(asahi.com)。「東京のオペラの森」の小澤征爾に続いて、オペラ公演or指揮者厄年の予感。
●もう一つ気になるニュース。<村上春樹>直筆原稿が古書店に大量流出 編集者が無断売却。。編集者っていうのは故安原顯氏。なんで??と思ったが、内田樹の研究室を読んで(勝手に)腑に落ちた。「文藝春秋」買っておかなきゃ。

March 12, 2006

鹿島アントラーズvsマリノス

なんだか妙に強いぞ、ウチらは●アントラーズvsマリノスをテレビ観戦。これは非常に見ごたえのある好ゲームだった。いやー、今のマリノスはいいっすよ。何年ぶりだろか、開幕からちゃんとチームができているなという手ごたえ大。先発は開幕戦と同じで、GK:榎本達-DF:松田、栗原、中沢-MF:吉田孝行、上野、マグロン、ドゥトラ、奥-FW:久保、マルケス。左サイドがブラジル化してて強い。右が後半途中で吉田から田中隼磨に交代、田中が猛アピールするという展開も同じ。しかし内容は今日のほうがずっとよかった。苦手な鹿島、天敵柳沢を相手にしながら3-0で完勝。マグロン2点、ドゥトラ1点。
●とか言ってても、ワールドカップで中断されちゃうと、しばらくJリーグのことなんて忘却の彼方、再開後には「えーと、どんなチームだったっけ?」状態になるとは思うのだが、今季は。
●マルケスは名古屋時代から巧い選手だと思ってたけど、それに加えて意外と速い。あれで33歳とは。あ、ウチの弱点は主力がベテランだらけになってるってことかも。今のメンバーだと終盤の運動量がやや心配。

March 11, 2006

街はリアルウィルスで充満している

●午前中のNHK-BS2の番組で、先日のアシュケナージ/N響によるスクリャービン「プロメテウス」の演奏会が放映されていた。なんつうか、NHKホールで体験したのと音響的にはずいぶん印象が違っていた。ふと「こっちのほうを生で聴きたかったな」という言葉が脳内をよぎったんだが、かなり倒錯的かつ意味不明である。やれやれ。
●今、風邪が流行している。人ごみでは要注意。昨日、税務署にて懸案の確定申告を済ませてきた。風邪率がきわめて高かった気がする。ワタシもひいてるから気がついたんだけど。みなさま、お気をつけください。
●迷いに迷った末、結局来年は青色申告を複式簿記でするって申請してしまった。会計なんて苦手でしょうがないが、いろいろ考えると最終的にはこっちのほうが面倒は少ないかもという妙な結論に。しょうがない、会計ソフト買うしか。確定申告も青色申告もネットやPCやがない時代に自力でやってた人は偉すぎる。

March 9, 2006

フランク:交響曲ニ短調、最強ロマン伝説

フランク 交響曲●たまたまネットラジオから聞こえてきて何年ぶりかで聴いて、その濃厚なロマンティシズムにうっかり卒倒しそうになってしまったのだ、フランクの交響曲ニ短調。ワタシは確信した、完璧な古典派交響曲がベートーヴェンの第5番であるとするならば、完璧なロマン派交響曲はフランクをおいてほかにない。曲全体を支配する冒頭主題は、旋律というよりはただの動機で、それ自体単純で一見冴えないヤツであり、しかも鬱屈しており粘着質で、反復される。ロマンティシズムは粘着質でなければならない。第2楽章はイングリッシュ・ホルンの旋律が気だるく、憂いを帯びている。ロマンティシズムには憂いが必須である。ドヴォルザークの「新世界」に先んじてイングリッシュ・ホルンを使っている点でも高ポイントゲット。続く楽章は終楽章であり、スケルツォはない。ロマンティシズムに諧謔は不要である。コラール風の主題をトランペットが輝かしく奏するとき、納得するのだ、ロマンティシズムは壮麗なものでなければならない。ビバ、ロマン。ラブ、循環形式。ワタシは深く感動し、震える肉体全身ロマン体となりながら、なぜフランクは交響曲をたったこれ一曲しか書いてくれなかったのかを呪った。セザール、あんただけだぜ、こんなにラヴリーで粘着質なロマンティック・シンフォニーを書けたのは。ベートーヴェンみたいに9曲、いやせめてブラームス並に4曲くらい書いてくれたっていいじゃないか。
●しかし史実を確認して気づく、フランクの交響曲作家としての遅咲きぶりはブラームスをもはるかに超越し、初めての交響曲ニ短調は66歳での完成であり、超最晩年、還暦どころじゃねえ、ワタシを震撼させたのは緑寿ロマンティシズム、すなわち齢重ねても達者にロマンってことである、あっ緑寿ってのはデパート用語か、でも66歳キリがいい、もしちょうど666歳なら獣寿かなっ!とくだらないことを思いつきながら、お気に入りの一枚をCD棚から探し出して、もう一度聴こうとするフランク、ロリン・マゼール指揮ベルリン放送交響楽団で。

March 8, 2006

黒い穴

闇夜にニャー●宵闇が迫る頃、家の近所の道端で、アスファルトの表面に黒い穴があるのを見つけた。楕円形にボッコリと真っ黒な穴が開いている。穴の中でなにかピカリと光るものがあるので、なにかと思い近づいてみた。穴が突然動き出した。黒い穴と思ったものは、丸まった黒猫だった。仰向けになって背中をアスファルトをこすり付ける。しばらくすると周囲が暗くなり、黒猫は闇夜にすっかり溶け込んで、どこにいるのかわからない。

March 7, 2006

「は~、こりゃ極楽だね♨」とマーク入りで呟いたクラシック者

●来月東フィルにてマーラー「復活」を客演指揮するダニエル・ハーディングだが、山尾氏の「ハーディング、NOW!」で案内されているように、「公開リハーサル&ラウンド・トーク」なるものが開催される。4月5日(水)東京オペラシティ、募集人数はなんとドーンと200名様。詳細および応募は以下のハーディング公式サイトから。

http://www.danielharding.com/jp/

●夜中になんか聴きたいなと思ってネットをウロウロして、Sveriges Radio P2でトーマス・ダウスゴー指揮デンマーク放送交響楽団のライヴ。クンツェンの交響曲ト短調を途中から。おお、はじめて聴いたけど、実にいい曲ではないか。続けてモーツァルトのレクイエムへ。おもしろい。ブロードバンド時代になってからクラシック音楽を聴きはじめた人はいきなり天国っすね。ラジオでもオンデマンドでも無料でライヴ音源を山ほど聴ける(しかもなかなか質の高いものを)。エスタブリッシュされた「過去」はCDや有料音楽配信で購入、今まさにそこにある「現在」は無料放送のチャンネルをどんどんザッピングして浴びるように聴く。これにジジイが文句をいうとしたら、それは恵まれすぎている若者への羨望。

March 6, 2006

Fマリノス 4-1 京都(日産スタジアム)

大量得点は取ったけど●Jリーグ開幕。開幕戦という特別な試合であるので、日産スタジアムへ。スタジアムが酷いとかブツクサ文句言ってても、試合が始まっちゃえば結局楽しめてしまうのがサッカー。しかも自分が応援するチームが4ゴールして勝つゲームなんだから。4-1で快勝。
●が、京都は決して弱くない。少し運がマリノスに味方してくれて得点差がついただけで、京都はチームの組織がちゃんとできてるなという印象。パウリーニョは化け物だし、斉藤大介はマリノス・ディフェンスを翻弄した。この大敗でギクシャクしなければ、J1でも十分やれるんでは。
●マリノスは昨年からかなりチームが変わった。まず左サイドがブラジル化した。前線はマルケス(元名古屋)、アウトサイドはドゥトラ、中盤はマグロン、最終ラインには中澤(ややブラジル?)。おかげで攻めるも守るも左サイドが強い。
●右側はアウトサイドにいきなり移籍組の吉田孝行がいてびっくり。そのためイチオシの田中隼磨がベンチに。吉田孝行は大分からの出戻りだが、元々は横浜フリューゲルス伝説の立役者の一人。期待度は高い。とはいえ、この日の右サイドは機能せず。後半途中に交代出場した田中隼磨は猛アピール。
●トップ下に奥、中盤に上野、ベンチに那須、大島、ベンチにも入っていない坂田、山瀬(腰痛離脱中)、少し過去にもどったようなメンバー構成。センターバックは栗原が中央に、松田が右に。全体に去年までのパワフルなダイレクト・フットボールよりも、細かくつなぐサッカーを目指していた気がする。
●久保の活躍も含めても、決して今季を楽観視できる試合内容ではなかった。それでも勝っちゃうと、なんだか妙に期待が高まってしまうんだから困ったもんである。

March 3, 2006

マゼール/ニューヨーク・フィル ライヴ 3/8まで配信中 ~ビミョーにモーツァルトイヤーその3

●クラシックの音楽配信といえば、演奏団体が自ら音源を提供するというケースも少なくなく、たとえばニューヨーク・フィル。ネットラジオ(FM局)での中継もあるが、他に期間限定でアーカイヴを公開してくれていて、これは時差とか放送日を気にしなくていいからありがたい。現在掲載されているのはマゼール指揮によるモーツァルト後期三大交響曲のライヴ。要Real Player。登録も料金も一切不要で聴けてしまう。天国だなこりゃ。期間は3月8日まで(8日からは次の演奏会、スパーノ指揮、アプショウ独唱のバルトーク&バーンスタイン・プロが掲載される。各公演2週間ずつ公開の模様)。
●そんなわけでPCの音声出力をそれなりのオーディオ装置につなげると大吉……が、配置的にメンドくさげな状況なので、PC付属のおまけスピーカーで聴いてしまった。いやー、実にカッコいいっすよ、マゼールのモーツァルト。時流に逆らってゴージャスでリッチ、しかもマゼール節健在、100%人工的で作為的なルバート、デュナーミクがあちこちで炸裂、楽しすぎる。これ聴いて「うはっ!」って爆笑したりすると、かなり内向きなクラヲタっぽい感じ(笑)。エンタテインメント精神満点、痛快なり。
---------
●amazon.co.jpにてモーツァルト・ストアオープン。5-15%OFF セール開催中。

March 2, 2006

音楽配信サイトMaXMuseにてBEST CLASSICS100他

●CDから音楽配信への流れってのは、予期してた以上に加速してきてるのかもしれん。少し前までは、「どうせクラシックは他のジャンルより遅れるだろう、ユーザー層に抵抗が強いから」なんて高をくくってたんだけど、新録音の難しくなったクラシックだからこそ、各レーベル旧録音のネット配信をやらなきゃしょうがないってことになりつつあるのかも(あともう一本の柱はライヴ音源の配信)。
●と軽く枕を置いたところで、告知。音楽配信サイトMaXMuse(マックスミューズ)のクラシック・コーナーについて、いくつかお手伝いをさせていただいている。同サイトはJPOP、ハロー!プロジェクトからジャズ、クラシックまでオール・ジャンルを扱う、1曲から購入できるダウンロード販売サイト(要Windows)。クラシックに関しては、今のところマニアな方よりは「これからいろんなのを聴いてみたい」っていう方を念頭に置いてて、まずはベストセラーになっているEMIのBEST CLASSICS100 他を配信。現状、音源は東芝EMIさんの国内制作分とアートユニオンさんのカタログ、今後EMI国外分など拡大予定あり。まだまだ音源数は限られてるけど、慌てるな、「千里の道も一歩から」。
●とりあえず、クラシックでは以下のコーナーができているので、ご一瞥いただければ幸い。

BEST CLASSICS100 (先日のNHKホールでのコンサートレポートあり)
http://www.maxmuse.com/pt/cms/SpecialClassics.html
MaXMuse クラシック/ヒーリング
http://www.maxmuse.com/pt/ForwardGenreShop8.do
MaXMuse モーツァルト特集
http://www.maxmuse.com/pt/cms/SpecialMoz.html

March 1, 2006

ニッポンvsボスニア・ヘルツェゴビナ、負けてないけど完敗

ニッポン!●あー、やっぱりヨーロッパには敵わん、と思ったニッポンvsボスニア・ヘルツェゴビナ@ドルトムント。2-2だから結果的に負けてはいないんだけど、すべてにおいて差を感じた試合。ボスニア・ヘルツェゴビナは上手くて強い。雨と雪で芝がぬかるんでいたのもパワーで劣るニッポンには厳しかった。
●欧州のW杯予選敗退国と対戦、といっても先日のフィンランド戦とは天地の差。場所を欧州にして、試合日をメンバー収集可能なインターナショナル・マッチデーに設定すると、ほらこんなに違いが。いいように弄ばれたという気がする。向こうはW杯予選を1位セルビア・モンテネグロ、2位スペインのグループで戦っている。力の差を感じながら90分戦って、でも最後にこっち側でクォリティで負けていない二人の選手、俊輔とナカタの力で同点に追いついた、っていうのが現状のニッポンにとって過不足ないところであって、2002年はあくまで地元開催シード付きという驚異的な優位が保証されていたことを忘れちゃいけない。
●もうこれで欧州組を呼べる強化試合はおしまい。あとは本大会で。これもあっけない感じだけど、やたら全員そろって合宿できてた2002年のトルシエ・ジャパンのほうが例外で、W杯本大会出場国はほとんどの代表チームがこんな感じで集まったり解散したりしてるんだろう。
●GK:川口-DF:加地、宮本、中澤、アレックス-MF:ナカタ、小笠原(→小野)、中村俊輔、福西(→稲本)、FW:久保(→柳沢)、高原(→大黒)。だんだん本大会のメンバーが見えてきた。中田コと松井も当選確実と見た。

このアーカイブについて

このページには、2006年3月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2006年2月です。

次のアーカイブは2006年4月です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ

国内盤は日本語で、輸入盤は欧文で検索。