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News: 2010年4月アーカイブ

April 29, 2010

いよいよ「ラ・フォル・ジュルネ」が開幕

●いよいよ「ラ・フォル・ジュルネ」。昨日丸ビルでオープニングセレモニーが行なわれ、明日30日は東京国際フォーラムで前夜祭、翌5/1は池袋の芸術劇場でスペシャルナイト(オルガンコンサート)、そして5/2~5/4の三日間がコア期間。ワタシは全参加。
●で、今年もLFJ公式ブログを会期中随時更新するのでぜひそちらもご覧いただければ。そして、今回はブログ隊でTwitterも活用する。Twitterのほうはどういうスタイルのつぶやきが適切なのか悩みどころだが(特に頻度。多すぎても迷惑、少なくても寂しい)、こういうものは一度実際に試してみないとわからない。アカウントをお持ちの方は、フォローが吉。
●もう一つ、LFJ金沢も本日オープニングコンサートが開かれた模様。金沢には最終日の5日におじゃまします。
●金沢の地元紙北國新聞の28日朝刊に「ラ・フォル・ジュルネ金沢」についての記事を書きました。まさかのカラー顔写真入り(笑)。

April 28, 2010

新日本フィル記者会見に一般モニター募集

●一般モニター。平たく言えばブロガーのみなさまっすね。5/12(水)14:00に開かれる新日本フィルの記者会見に、記者、音楽関係者だけではなく、一般のブロガー、ウェブサイト主など、個人で情報発信している方もお招きする、と。

5/12(水) 新日本フィル記者会見発表 一般モニター募集!

●オープンであり画期的、だと思う。記者会見には音楽監督クリスティアン・アルミンク、ソロ・コンサートマスター崔文洙他が出席。新シーズンからMusic Partner of NJPに就任するダニエル・ハーディング、客演するフランス・ブリュッヘン、インゴ・メッツマッハーは動画メッセージで登場(←「これが日本のオーケストラなのか?」と思うくらい豪華な指揮者陣っすよね)。発表内容は10/11シーズンについて、それと新プロジェクト(注目)について等。
●新聞は別格として、既存の媒体、たとえば音楽誌などの実売部数というのは、多くが数千から数万部。そして買った人は雑誌の全ページ隅から隅まで読むわけじゃない。記事に取り上げてもらったとして、実際に情報が伝わる対象というのは何人なのか、ということを考えると、ブログやTwitterの影響力というのは決して侮れない(←今さらそんなこと言うまでもないけど、あえて)。人気のあるところならアクセス数自体も負けていないだろう。即時性も高い。しかも端の閉じた世界ではなく開いた世界なので、小規模なサイトやフォロワー数の少ないTwitterアカウントで取り上げた情報であっても、うまくツボると爆発的に伝播することがある(逆に言えば関心を持たれないものに対しては確実に反応がない)。
●個人ブロガーも巻き込んだプロモーションというのは、それはそれで難しさもあるのかもしれないんだけど、クラシック音楽の世界ではまだ珍しいと思うので、成功してほしい。
●「モニター」と表現されているのは、質疑応答には参加できないからなのかな。一般にはなかなかこういう機会はないので、雰囲気を知るだけでも足を運ぶ価値はあるのでは。都合のつくブロガーの方はぜひ。お申込み締切は5/1(土)必着。

April 24, 2010

「愛の妙薬」@新国立劇場

妙薬あります●新国立劇場でドニゼッティの「愛の妙薬」。新制作。ここのところ大作「ジークフリート」「神々の黄昏」と続いて2年越しの「指環」完結と来ていたので、なんとなく大クライマックスの後という雰囲気が客席にあったと思うんすよ。人によっては東京・春・音楽祭の「パルジファル」も聴いたかもしれない。で、そこに軽やかでほのぼのした「愛の妙薬」と来たわけで、この前までの張りつめた緊張感が消えて、リラックスして楽しもうという緩い雰囲気があった。この客席から発せられた空気は、舞台と相互に影響しあったと信じる。演出チェーザレ・リエヴィ。明るくカラフルな舞台、衣装。楽しげであり吉。
●ホワイエで「愛の妙薬ワイン」を売っていた。そんなベタなノリが好き。
●オペラ界で「素朴でいい人ばかりが住んでるほのぼの世界選手権」が開かれたとしたら、「愛の妙薬」はチャンピオンの有力候補者になるだろう。こんなに他愛のないハッピーな話はない。若い農夫ネモリーノはすっとぼけてるけど純朴でいいヤツだ。村一番の美人で農場主の娘アディーナに恋をする。アディーナは連隊の軍曹でイケメン(たぶん)のベルコーレに求愛されて、結婚しようとする。ネモリーノは相手にされない。そこにインチキ薬売りのドゥルカマーラがあらわれる。これは「トリスタンとイゾルデ」の物語(ワーグナーの楽劇はもっと後。その原典を指す)に出てきた愛の妙薬、こいつを飲めば世界中の女たちがお前に寄ってくるであろう。ネモリーノは薬を飲む(中身はただの安ワイン)。都合よく、そこにネモリーノが莫大な遺産を継ぐことになったという情報が村娘たちに流れ、本当にネモリーノは人気者になる。これが愛の妙薬の効果か! アディーナはネモリーノの純粋な想いを知って心を打たれ、ネモリーノを愛する。めでたし、めでたし、ワッハッハッハッ……。
●は? 待てよ、これ。だれがネモリーノを「純朴ないいヤツ」だなんて言ったのか。ネモリーノを歌うのはジョセフ・カレヤ。声量もあるし美声だ。まだ31歳。しかしすでに太っている。無学だけど心優しいっていう感じじゃなくて、デリカシーを欠いたガキ大将に見える……ジャイアンの数年後みたいな? アディーナを追いかけまわすところが、なにか見ていて怖い。単純な思考って極端に走るじゃないっすか。「へー、これが愛の妙薬か。ゴクゴク。えっ、効き目が現れるのは明日? 今日じゃなきゃヤだヤだ。もう一個買えばいい? でもお金ないしなあ。なに、軍隊入ればお金もらえるの! じゃあ、入る、今すぐ入る。これでアディーナはオレのもの!」。ほら、すごく怖いでしょ、こういう人って。
●村娘たちも現金な人たちだ。眼中になかっただろうに、ネモリーノが遺産を継いだと知ったら、とたんに言い寄り始めるんだから。この村はぜんぜんほのぼのなんかしてない。住んだらとても息苦しいんじゃないか。
●そんな閉塞的な村を救うヒーローが、われらがドゥルカマーラ博士だ。この欲望渦巻く村に不足しているのは、ずばり愛。彼は愛の妙薬を廉価で提供する。好きな人がほかの男と結婚するという窮地に立たされたその日に、たまたまネモリーノは莫大な遺産を相続するわけだが、世の中、そんな都合のよい偶然があるものではない。あるわけない。あれはドゥルカマーラが売った薬が本物の愛の妙薬だったと解釈するほうが納得できる。彼は詐欺師を装った愛の伝道師なのだ。おしまいに村人みんなが薬を飲んで、お互いがお互いを愛し合うようになるのだろう。
●したがって、ホワイエで売っていた「愛の妙薬ワイン」を飲んだ人たちも、翌日にはみんなから言い寄られる人気者になったものと思われる。ワタシは飲酒しないので、愛の妙薬を飲まなかった。損をしたのか得をしたのかはよくわからない。
●一ヶ所、笑った>「トリスタンとイゾルデ」。

April 23, 2010

ワタシたちクラシック・ユーザー

●HMVジャパン調べの「クラシック音楽に関する意識調査」がおもしろい。「クラシックユーザー」と「ノンクラシックユーザー」に分けて質問をしているところが秀逸。回答するのはHMVのお客さんなので、「ノンクラシック」な人もなんらかのジャンルの音楽ファンなのであって、無作為抽出した一般の人というわけではないところがミソか。
●いちばん参考になったこと。「ノンクラシック」な人に「クラシックのイメージ」を尋ねると、一番手に「癒し」が来る。これは知っていた。他の調査でもそうなったのを見たことがあるから。ところが「クラシック」な人にクラシックの魅力を尋ねると、1位「奥深さ」に続いて、2位にやっぱり「癒し」が来るんである! これは想定外。
●ワタシはあまりクラシックに「癒し」というイメージを持ってない。でもクラシックを聴く人も聴かない人も「癒し」だと思っているということは大いに留意すべき、と自分の心の中のメモ帳に大書した。
●も一つ、印象に残ったこと。「クラシックユーザー」と「ノンクラシックユーザー」という言葉。ワタシたちは「ユーザー」なんである、最近では。いや今だって伝統的な音楽業界の中では「ファン」という言葉がもっぱら使われているはずで、レコード会社や音楽事務所、音楽系出版社では「ユーザー」という言葉はあまり使われないだろう。
●ところが、その業界から一歩外に出ると「ファン」が「カスタマー」さらに「ユーザー」と呼ばれるという現象があって、実はこれはワタシにはなじみ深い光景だ。特に「一歩出た外側」がIT系企業だと、非常に高い確率で「ファン」は「ユーザー」になる。たとえば新星堂や山野楽器のお客さんを「ユーザー」と呼ぶ人はいない。リアル店舗のタワレコやHMVにも「ユーザー」はいない。しかし同じ商品をiTunes Storeなど配信サイトで売るとなると、お客さんは「ユーザー」になる。音楽を買っていることに変わりはないが、同時に配信システムの利用者という面に焦点が当たるから。だったらオンラインで音楽を売る企業はどこでも顧客を「ユーザー」と呼んでおかしくない。あるいはamazonのように「カスタマー」とか。
●先日ある同業関係の人たちと打合せをしたときに、たまたま「最近は『ユーザー』って呼ばれるよね」って話になったばかり。で、この「ユーザー」というニュアンスに対して、ワタシは是非を問いたくない。むしろ、ワタシらはユーザーと呼ばれるようになってきたという事実を受け止めたい、ていうかこの変化を味わいたい。味わい深いというか、感慨深いというか。
前にも書いたけど、「ファン」fan は「ファナティック」fanatic の短縮形なんすよね。クリエイターがいて、コンテンツホルダーがいて、ディストリビューターがいて、ユーザー(カスタマー)がいるみたいな世界には、ファナティックな態度はそぐわないのかなあ。

April 21, 2010

花井悠希「主人公 さだまさしクラシックス」

主人公~さだまさしクラシックス●「こんど新人ヴァイオリニストがデビューするんですけど、彼女、森ガールっぽいでしょ?」という声にそそのかされて、先日取材までしてしまった、花井悠希さん。21歳の現役音大生なのだ。本日CDリリースされたデビュー・アルバムはいきなり2タイトル。一枚は「主人公~さだまさしクラシックス」。ええっ、さだまさし? 世代的に何万光年の宇宙の彼方ってくらい離れてるんでは、と思いきや先入観なし歌詞もなしで若者がまっさらなところで弾くからこそ成り立つアルバムなのかも。さだまさしのメロディメーカーとしての才が浮き彫りになるというか。
光の風~ヴァイオリン・クラシックス●もう一枚は純然たるクラシック・アルバムで「光の風」。本人のお気に入りバルトークの「ルーマニア民族舞曲」をはじめとして、ブラームス、ドヴォルザークなど民族色の濃い選曲。花井悠希さん本人はナチュラルで柔らかい雰囲気の持ち主で「森ガール」キャラは納得なんだけど、本当は森ガールは「バルトーク弾きたい」とか言わないと思う(笑)。
●いや、ていうか、ワタシはよく知ってますよ、実際の森に森ガールは住んでいないし、森にヴァイオリニストもいない(いたら怖いよ)。森ガールは街にいる。念のため、尋ねてみた。「ええっと……身近に森ガールはいますか?」「いますよ!ひとり完璧に森ガールな子がクラスにいるんですよっ!!」。
●な。森ガールは実在なのであった、オリーブ少女と同じように。

April 20, 2010

映画「のだめカンタービレ最終楽章 後編」

のだめカンタービレ最終楽章●映画館で見てきました、「のだめカンタービレ最終楽章 後編」。前編に引き続き、テレビドラマに可能なことはぜんぶ詰め込んだかのようによくできていた。後編だけでも原作のストーリーはかなりのボリュームがあるはずなんだけど、それを映画一本にまとめてしまう脚色の手際のよさは見事。
●今回、ラン・ランが大活躍するんすよ。もちろん画面には出なくて、のだめの吹き替え(っていわないか。弾き替え?)として。いやそれだけじゃないな。冒頭、当然「ベト7」でオープニングがあるかと期待していると、今回はピアノ版「ベト7」。これをラン・ランが弾く。劇中、ラヴェルとショパンの協奏曲、モーツァルトの2台ピアノのためのソナタ(ラン・ランが一人で2台)、エンディングのガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」まで。大サービス。
●映画館に来た人たちの多くが、これ見たらラヴェルのピアノ協奏曲(のだめの妄想イメージCGが秀逸)あるいはショパンのピアノ協奏曲第1番をもっと聴きたくなるのでは。ラヴェルやショパンの大プロモーションをしてくれてるようなもので、大変すばらく、ありがたい。
●これは原作がそうなので必然だけど、終盤コメディ要素が薄まって、千秋とのだめの二人の関係とか、お互い音楽家としてどういう道を歩むかというシリアスな話になってくるじゃないっすか。そういう意味では前編とは少しカラーが違っていたかも。
●当初、この話の結末をワタシはこう予想していた。野田恵は世界的なピアニストへと羽ばたく。そして千秋真一は早々と職業音楽家を諦めて学校の音楽の先生になり、むしろそこに生きがいを見出す。二人はスタート地点とあべこべの地点に着地する(そして結ばれる)ストーリーだと思っていた。でもそうはならなかった。もっと美しいハッピーエンドが用意され、おとぎ話として結ばれていた。若者たちの物語なので、ハッピーエンドって言っても、なにも終わってなくてそれどころか始まってもいないようなことではあるんだけど。
●竹中直人はスゴすぎる。フランス人も日本人も全員流暢に日本語をしゃべっているドラマ設定の中で、あいかわらず「ワターシは、ノダメチャンと、ショパンを弾キマスネー」的なカタカナ外人しゃべりをしている。巨大な作り物の鼻を付けて。なのに、巨匠指揮者に見える(笑)。ありえないものを「ありえる」にしてしまう。超能力だ。

April 14, 2010

「ラ・フォル・ジュルネ」公式ガイドブック出来&「クラシックの音楽祭がなぜ100万人を集めたのか」

ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2010公式ガイドブックが発売中。今年のテーマに合わせて「ショパン」についての特集記事のほか、出演アーティストたちのインタビュー、プログラム詳報、演奏曲目紹介など盛りだくさんの内容。「ラ・フォル・ジュルネ」はあれだけの公演数があるので、直前までなかなか公演内容が確定しなかったりする。どこまで最新情報を紙のガイドブックに反映させるかということで、毎年主催者側と編集側(ひいてはライター側)の間でギリギリの調整が続く。はらはらするような綱渡りもあるが、出来上がったものを見ると「よくここまで間に合ったなあ」と驚かされるくらいの最新情報が載っている。驚異、デジタル時代ならではの。
●もう一冊「ラ・フォル・ジュルネ」関連本を。こちらは読み物だ。「クラシックの音楽祭がなぜ100万人を集めたのか~ラ・フォル・ジュルネの奇跡」(片桐卓也著/ぴあ)。この本はいくつか読み方がある。タイトルが示唆するようにビジネス書的に「こんな音楽祭をどうやって実現したのか」と読むこともできるし、ファンが音楽祭をより身近に感じるために読むこともできるだろう。ワタシは音楽祭という「仕事」を形にするまでの難しさの部分がおもしろいと思った。こういった超大規模な音楽祭をゼロから立ち上げて形にするまでどんな困難があるか、それは容易に想像できるけど、具体的な生々しいエピソードにはやはり迫力がある。
●会社があって組織があって株主がいて、音楽を好きな人も関心を持たない人もいるし、新しいことをやりたい人もなるべくやりたくない人もいる。社会とはそういうもの。そういう大勢の人たちがみんな同じ方向に動かなければ物事は動かない。立派な「お題目」を唱えるだけじゃなく、どうやったら現実に人を動かすことができるのか、ということなんすけどね。たとえばルネ・マルタンの回想。音楽祭の実行委員会を作って、都知事に名誉委員長になってもらい、組織もできて、東京国際フォーラムが主催をすることになった。ところが予算の問題で企画自体がダメになりそうなことがあったという。梶本社長が電話をかけてきて「すぐに日本に来てくれ!」というので、ルネ・マルタンは急いで来日して東京国際フォーラムの会議に出席する。株主をぜんぶ集めた会議にルネ・マルタン本人が出て、自分のプログラムを熱心に説明する。計画が暗礁に乗り上げるかどうかの瀬戸際で救われるという話がある。その一方で、どうやって協賛金を集めるかとか、ビジネスとして無用なリスクを冒さないようにしなきゃいけないとか、いろんな現実的で冷静な判断も積み重ねられるわけだ。「熱狂」というのはリアリズムが支えているんだという部分があちこちであらわになっていて、そこがいい。

April 13, 2010

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2010「キャンディード」記者会見

●兵庫県立芸術文化センター開館5周年事業、佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2010としてレナード・バーンスタイン「キャンディード」が兵庫および東京で上演される。4月12日記者会見。壇上には佐渡裕芸術監督、バーンスタインの長女ジェイミー・バーンスタイン(右)。
candide2010.jpg●演出はロバート・カーセン。06年にパリ・シャトレ座が制作したプロダクションを持ってくる。カーセン自身も来日する。「キャンディード」は上演ごとに手が加えられたために多数の版が存在するが、フル・オーケストラ、合唱団、オペラ歌手を必要とする「スコティッシュ・オペラ版」に基づく版。
●ロバート・カーセンから寄せられたメッセージ。「レナード・バーンスタインの『キャンディード』が、フランスの古典に基づいたアメリカの作品であることを忘れてはなりません。(中略)私たちの『キャンディード』は、アメリカの権威がかつてないほど失墜したブッシュ政権時代に制作されました。現在では、この大国の指導的立場にオバマ大統領が立つことによって新しい局面を迎えています。しかし、現実にはどれほどの違いがあるのでしょうか? 私たちの国々の政治的な出来事の展開に疑いのまなざしを絶やさないよう、ヴォルテールは私たちに説いています。しかしヴォルテールはまた、私たちに対しても、考えられる限りの方法で物事にかかわり、私たちの庭を、ただ眺めるだけではなく、手をかけて育てていくよう鼓舞しているのです」
●最後のところは「ゾンビになるな」って言ってるんすよね。言ってないけど。
●兵庫で7公演、東京はBunkamuraで3公演。佐渡さんはこの20年で「キャンディード」を30公演以上指揮してるって言うんすよ。スゴいなあ。他に「キャンディード」はミュージカルとしての上演もあるわけで(6月の帝劇)、作曲家バーンスタインって本当に愛されているし、死後もぜんぜん人気が衰えないというか、むしろさらに聴かれるようになっていると改めて感じる。

April 11, 2010

カルミナ軽くない

●まずは短信。「ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン2010」指揮者小澤征爾出演中止のお知らせ。健康上の理由により指揮者が変更となる。体力的な面から万全を期すため、と。
●東京都交響楽団のプリンシパル・ゲスト・コンダクター(首席客演指揮者)に注目の若手指揮者ヤクブ・フルシャが就任。今年29歳だから本当に若い。12月の就任披露演奏会はヤナーチェクの「グラゴール・ミサ」他、マルティヌーの交響曲第3番他の2プログラム。
●上野で開催された「東京・春・音楽祭」閉幕。9日(金)にムーティ指揮東京春祭特別オーケストラ、東京オペラシンガーズによるオルフ「カルミナ・ブラーナ」を聴いたが、すさまじかった。ムーティってまだ指揮台でジャンプするんすね。猛烈なオーラで統率する超肉食系の一夜。最後「おお、運命の女神よ」が帰ってくるところで、文化会館中のお客さんがブルッて鳥肌立てたのが見えた。見えないけど。なぜかティンパニはベルリン・フィルのゼーガース。合唱秀逸。もうこの曲は並みの演奏では聴く気になれない。

April 7, 2010

LAフィル演奏会のオンデマンド配信

KUSCでのLAフィル演奏会オンデマンド配信が今季も始まったようだ。日曜日の放送が、一週間公開されるスタイル。第1弾は音楽監督ドゥダメル指揮のヴェルディ「レクイエム」。
●すでに7月までの放送予定が発表されており、次週のクロノス・カルテットを招いてのジョン・アダムズ指揮の演奏会とか、マゼール、デュトワ、ティチアーティ等々、興味深い公演が並ぶ。LAフィルのプログラムはなかなかアグレッシブでうらやましい感じ。

LOS ANGELES PHILHARMONIC IN CONCERT

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