2005年1月アーカイブ

January 31, 2005

中田コ、マルセイユと契約

●来季のJリーグ日程発表。うーん、マリノスは開幕にまたジュビロ戦なのか。厳しいなあ。
●中田浩二が鹿島からマルセイユへ移籍。師匠トルシエに引っ張られての移籍となったわけだが、無事契約が済んだようで一安心。トルシエは「特に左サイドで貢献できるだろう」と言ってるそうだが、これが左アウトサイドのことなのか、3バックの左のことなのか、とても気になる。
●中田コの移籍に関してはまたしても移籍金を巡って一悶着あったようだが、結果的に移籍金ゼロという国際的な常識に添ったものになってよかった。鹿島の社長は当初マルセイユからの低額な移籍金を見て「今回の話は断る。ただみたいな移籍金では応じられない」と言っていて、唖然とした。今年の1月末日で契約が切れる、つまりあと数週間しか契約が残っていない選手の移籍金は、どんな世界的スターだってゼロである。だって、数週間したらフリーになる。わずか数週間分の移籍金なんか求めてたら、交渉にかかる経費のほうが高くつくんじゃないか。
●たとえば5年契約の2年目や3年目で移籍するのなら高額な違約金が必要になる。でも5年契約の5年目なら無償。1年契約というのは事実上、その選手は移籍金不要の選手というのが欧州サッカーの基本認識。Jリーグがなぜ契約の切れた選手にまで移籍金を要求するかといえば、これはプロ野球の影響だと思う。本来、契約が切れて前の職場を去るのに、旧職場が新しい職場に支払いを要求するなんて、雇用関係としてありえない。
●昨年、オーウェンがリヴァプールからレアル・マドリッドに移籍したのもオーウェンの契約切れが近づいていたから。オーウェンはあとわずかで契約期間をまっとうしてフリーになれた。このまま放っておいたらタダでスターを持っていかれるから、リヴァプールは契約が切れる前にレアル・マドリッドに安くても売った。選手とクラブが相思相愛なら契約が残りあと2年を切るころに旧契約を破棄して、3年とか4年の新契約を結ぶ(選手のサラリーもここで改められる)。
●この欧州式が日本にも浸透すると、今度はクラブがやたら長期契約をして選手を拘束するという心配も出てくるかもしれない。しかしあまりに長期の契約となると、その選手がさっぱり活躍できなかった場合にも、クラブは既定のサラリーで雇用し続けなければならなくなる。有利な条件を得たい側は、相応のリスクも取らなければならないというわけで、ちゃんとバランスは取れるんである。

January 30, 2005

ニッポン 4-0 カザフスタン@強化試合

カザフスタン●W杯最終予選北朝鮮戦を前にした強化試合。しかしメンバーは国内組オンリーなわけで、もし本番で選手が何人も入れ替わるのであれば、この試合は何のための試合なのかって気もする。力のある海外組を呼んでぶっつけ本番チームで戦うのか、同じメンバーで合宿と強化試合を組んで国内組で戦うのか。後者を選んだ場合は、常に日本人最高レベルの選手たちを代表に欠くというジレンマに陥る。ま、ワタシだったらチームとしての熟成度を犠牲にしても、召集可能な最強メンバーを組んで戦ってほしいと思うなあ。「代表チーム」って本来そういうものだから。
●で、国内組でも4-0で勝ててしまったわけで、試合としては万全、というか相手が予想以上に弱かった。近年、国内組のフィジカル・コンディションが落ちるJリーグのシーズンオフになると、代表チームはいい試合ができない傾向があった。しかしそんなの無関係にカザフスタンは弱かった。
●ニッポンとカザフスタンはフランスW杯最終予選でも戦っている。アウェイでのカザフスタンは強かった。が、ホーム国立競技場で戦ったときはニッポンのゴールラッシュでお祭り状態。その後、カザフスタンは「アジアなんかじゃやってられねーよー」と欧州に移籍(?)した。欧州予選では負けまくっているようだが、長い目で見れば正解だろう。たとえば、アジアに残ったウズベキスタンは近くW杯に出場できるかもしれないが、クラブレベルでのサッカーにはあまり夢がなさそうだ。カザフスタンは今は負けていても、国内トップクラブは欧州チャンピオンズリーグに(予備予選からだけど)毎年参加できる。うまくいけばACミランやレアル・マドリッドと対戦できる可能性もあるわけだ。財政的なメリットも大きい。
●やっぱりアジアはAFCがしっかりして、地域内タイトルマッチを魅力あるものにできないとなかなか欧州や南米には追いつけんのだなあ、といつもの嘆息。

January 28, 2005

今さらdisc of the year 2004 その2 アーノンクールのブルックナー

●忘れてなくて続くんである、今さらdisc of the year 2004 その2。
アーノンクール ブルックナー●アーノンクールがウィーン・フィルを指揮したブルックナーの交響曲第5番、これは1枚目に演奏を、2枚目にリハーサル風景を収録したディスクで、とても聴き応えがあった。立派な演奏なんである。ブルックナーの交響曲の中で一番好きな曲と言われても第5番を選ばないが、一番飽きの来ない曲といわれたらたぶん第5番を挙げる。ちょっとヘンな曲だし。自己模倣的な一連の交響曲にあって異彩を放っている。で、堂々たる名演を聴くことができて、充足した。
●が、これを聴いたあとに、「舞台裏の神々」(ルーペルト・シェトレ著/音楽之友社)を読んで驚いた。この本は楽団員から見た指揮者の楽屋話、エピソード集といった楽しい本なのだが、これにアーノンクールが「音楽の冗談」と題した比較的長めの序文を寄せている。おもしろかったのはここ。

 ハンス・プフィツナーは別として、ユーモアのない作曲家はいないのではないか。ベートーヴェンの風刺やブルックナーのブラック・ユーモアは、彼らが謹厳実直な生き方ばかりをしていたわけではないことを語っている。ユーモアの感覚のないすぐれた音楽などおそらく存在しないだろう。

●ブルックナーのブラック・ユーモアと来たもんだ。単にユーモアというならまだしも、ブラック・ユーモアって言われてピンと来るだろうか。これがバルトークやショスタコーヴィチならともかく、ブルックナーである。ワタシゃなにを聴いていたのだ。ブルックナーこそ謹厳実直でひたすらシリアスであるなんてのは、先入観が生んだ刷りこみなのかもしれない……とちょっぴり思った。

January 27, 2005

バトルinウォレット

●なぜか財布の中で新札が旧札を追い出そうとする力学が働いているようで謎。特に激しいのが野口英世vs夏目漱石のバトル。色が似ているからか互いのライバル心も増すらしく、漱石の財布内平均滞在時間はきわめて短い。
●新千円札を見て「あ、この人、髪形が変わったね」って言った人がいたらしい。
●今ならニセ二千円札つかまされても絶対気がつかない。

January 26, 2005

Notice from VISAだとぉ?

●詐欺師の情熱と知恵ってスゴい。オレオレ詐欺もずいぶん巧妙だと思った。ゴルフ場のロッカーに暗証番号を設定させて、それを参照した上で客のキャッシュカードをスキミングする手口も鋭い。でも騙しの手口だったらネットも負けていない、全然負けてない。
●最近、やたらと Notice from VISA ってタイトルのメールが届く。ワタシは「あ、これはPaypalとかシティバンクを騙ったヤツと同じだろうな」とピンと来た。中身を開いてみると、文字コード設定がまちがっているのか化けていたが、HTMLメールを開く人なら読めてしまったと思う(たぶん)。強制的に日本語表示するとこんなことが書いてある。

VISA カード保有者のみなさまへ

VISA カードをお持ちのお客様は自動的に VISA 認証サービス プログラムにご加入いただいております。

VISA 認証サービスでは、お客様の個人パスワードでお持ちの VISA カードのセキュリティを強化します。オンライン ストアでのお支払い手続きの際に、ATM で暗証番号を入力するのと同じようにパスワードを入力していただきます。これで、実際にお店でカードを使用するときと同じように、VISA カードをオンラインで安全に使用することができます。

 で、それに続いて、パスワードを入力させるアドレスが出てくるのだが、画面表示はhttps://www.visa.co.jp/verified/ ともっともらしいのだが、実際のリンク先はhttp://62.231.95.161/verified/ と書かれている(HTMLメール表示だと見えない。メールはテキストに限るですよ)。これは怪しい。
●だって表示はhttpsとセキュアサーバーのように見せていて、実際飛ぶ場所はhttpでフツーのサーバー。しかもURLを62.231.95.161のような数字だけで書く。これはドメイン名をごまかすための常套手段で、悪名高いPaypal詐欺とか偽シティバンクメールとかでも使われている手口だったと思う。この62.231.95.161はどこだろうか。WHOISで調べてみた。

role: Romania Data Systems NOC
address: 71-75 Dr. Staicovici
address: Bucharest / ROMANIA

 ルーマニアである(笑)。どうして日本のvisaのパスワード入力をルーマニアの非セキュアサーバーにしなきゃならんのか。ついでにメールのヘッダ部分の Received:の項を見ると、

from visa.co.jp (host-193-108-234-131.hfc.pellin.ro [193.108.234.131])

となっていて、やっぱりルーマニア。カッコの前の部分はインチキ自由自在なので、visa.co.jpの部分はあてにならない。
●これだけインターネットが一般化してしまうと、メールの詳細ヘッダを見たりWHOISで確認したりする人のほうが圧倒的に少数派だろう。上記の怪しいリンク先をワタシは見ていないが、きっと本物のvisaのロゴを用いた本物そっくりのサイトが構築されているに違いない(ニセサイトというのは簡単に作れるのだ)。カード番号、有効期限、キャッシング用パスワード等を狙った、いわゆるフィッシング詐欺のひとつと思われる。
●ネットのことはあんまりわからないから怖い、と思ったあなたにひとつ自衛手段を。怪しいなと思ったら、Googleで検索するのがオススメ。たとえば、ワタシは今日この記事を書いた。後日、怪しいなと思っただれかがGoogleでNotice from VISAを検索すると、ワタシの記事がヒットして、これが詐欺だとわかる。とはいえ、この手口、かなり巧みであることは認めざるを得ない。

January 25, 2005

レアル・マドリッドvsマジョルカ

マジョルカ●大久保嘉人はケガのために出場しないだろうと思っていたら、ベンチに入っているではないですか! レアル・マドリッドを見るために録画していたのだが、これは期待……といっても、ビデオ見る前からわかってたんすよ、大久保がゴールしてないことは。だって、銀河系軍団相手に大久保がゴールしてたら、今日帰宅するまでそれを知らずにいられるはずがない。町は大騒ぎ、行き交う人はみなビバ嘉人コール、号外が宙を舞い、街中にマジョルカ・ユニが溢れるはずだから。でもフツーにレアル見たいから見る。
●レアルで注目はデンマーク代表の海坊主グラヴェセン。ついにマケレレ以来待望の「守備だけをこなす本格派ボランチ」がやってきた。動きは鈍重に見えるが、強くて威圧感がある。白いユニが似合わない。この日は中盤をダイヤモンド型にして、グラヴェセンのワンボランチ、左にジダン、右にベッカム、トップ下にフィーゴという初めての布陣。すばらしい。
●やっぱりベッカムは右アウトサイドにいてこそ真価を発揮する。次々とシャープなクロスボールと、ありえないような正確なサイドチェンジ・パスを連発。さすがドリブルしないウィンガー。ただ問題はいくらクロスを送っても、真ん中で競るのがロナウドとラウールではなあ。本来の9番タイプ、モリエンテスはもう移籍してしまった。トップ下のフィーゴはキレまくっていて無問題。昨季の一時の不振がウソのようである。
●マジョルカは後半途中から大久保を投入。1-1で善戦していたのだが、不運なことに大久保投入直後にやはり新戦力のユリアーノ(ユヴェントスから来た。何歳だよ?)が退場してしまった。おかげで大久保がボールを触る機会は少なく、見せ場の作りようがなかった。しかもソラーリの個人技による完璧なゴールを決められて、試合も敗れてしまう。でもあのレアル・マドリッドと同じピッチに大久保が立っているところを見られただけでも満足。なんだか不思議な光景だった。
●ちなみに今のレアル・マドリッド、また楽しさと美しさがもどってきてるっす。要注意。

January 24, 2005

焼け、ひたすら焼け

一気に200g近く焼いた●新しいコーヒー豆を焼いた(過去記事その1その2)。今回はどこのお店でも見かける基本の豆、コロンビア・スプレモ・ナリーニョ。生豆1kgで1260円也。これまでに焼いた豆ほどはサイズが大きくないため、火が通りやすい気がする。20分以内で2ハゼが来るまで焼けたので自分的には合格。
●最近、NHKでコーヒーの楽しみ方みたいな番組が何度か放映されていて、その中で講師役の先生(?)がフツーに手網(銀杏煎り)で生豆を焼いていたんである。きっとこれから来る、コーヒー自家焙煎。ていうか、来つつある。
●豆は焼けば焼くほど軽くなる。生豆で1kgといっても、深煎りにすれば15%程度は重量が軽くなるそうなので、実質的には850gほど。約70杯ほどで飲みつくすことになる。

January 21, 2005

今さらmy disc of the year 2004 その1:オンド・マルトノ

●秒速1秒の超高速で2004年が彼方へと過ぎ去ってしまい、年末年始恒例のmy disc of the year、つまりこの一年自分のお気に入りディスク紹介のページを今回は書き落としている。が、このまま忘れる気もなくて、恐ろしいズレっぷりで、ポツポツとここで書き始めて、いくつかまとまったら別立てのページにしよう。
オンド・マルトノ音頭だ~♪(←ウソ)●で、まずはオンド・マルトノである。オンド・マルトノとは、メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」でおなじみの歴史的な電子楽器なわけだが、実際のところこの楽器をソロで聴く機会はめったにない。で、トマ・ブロシュが(ワタシゃ国内盤を見るまで、頭の中でこの人の名をトーマス・ブロッホと発音してたよ)、作ってくれました、「オンド・マルトノのための作品集」(Naxos)。ブロシュ本人の作品のほか、なじみのない名前が並んでいるのだが、その玉石混淆っぷりがすばらしい。「は?」と思うようなトンデモテイストな曲も平気で入っている。でもそんな中で、マルティヌーの「幻想曲」は他を圧倒して輝いていて、オンド・マルトノとオーボエ、ピアノ、弦楽四重奏という不思議な編成で、ワタシらを忘我の境地へと誘ってくれるのであった、ビバ、マルティヌー、ボヘミアの巨人よ。

January 20, 2005

寒い日は冬眠が一番だねっ!

●寒い日が続きます。Tシャツ腹部のぴょん吉が寿司を食わせろとうるさいので、そろそろ冬眠に入ろうかと思います(ウソ)。
●今日発売の「レコード芸術」2月号に掲載された西村朗対談シリーズ「作曲家の現在~吉松隆2」は必読。抱腹絶倒かつ実に味わい深い。ワタシゃあまりにもおもしろいので3回くらい繰り返して読んだ。西村氏と吉松氏はもともと仲良しだから、対談っていっても自然体になるのは無理もないが、それにしても日本を代表する作曲家でありながらこのかつてないテンションの低さはどうだ。これ読んで感動して尊敬の念を深める人がきっと続出。だって、作曲という創作活動を語った上でたどり着く50歳からの人生の理想が「隠居」っていう結論なんすよ(笑)。偉大だ。
●(吉松氏が「鉄腕アトム」の仕事などである程度お金をもらって音楽の仕事をできるようになった、という話題に続いて)

吉松 金をもらって書くということを20代、30代で一度やったらもう戻れないだろうね。
西村 それはそうだろうな。
吉松 本来、そうやってお金をもらったら、それ相応のものを次から次へと書くというのがプロの作曲家なんだろうけど、僕はプロの作曲家として過ごしたことはそれまで一度もなかったからね(笑)。
西村 今や完全にプロになったんだよ。
吉松 だから、困ったなあという状況なのよ(笑)。

 20代、30代でお金もらってやったらもう戻れないって、どんな仕事だよっ!(笑)
●作曲活動における自己模倣の話なんかも興味深かった。モーツァルトやハイドンは作品が蓄積されていくんじゃなくてその都度その都度の機会性が高かったから、いくらでも自己模倣できたんだろうなあ、と一瞬思ったが、よく考えたら現代でも自己模倣が創作のベースというのはフツーによくあるんだった。

January 18, 2005

アルベール王子vsカレーの王子様

●F1とか欧州サッカー見てると、モナコ公国のアルベール王子の名前ってやたら耳にするじゃないっすか。去年のチャンピオンズ・リーグの決勝でもスタジアムにいらっしゃった。サッカーがお好きなのですね。
●で、「アルベール王子」の名前を最初に目にしたとき、ワタシはなんとなく、「王子様♪」っていう想像図を頭に描いていた。だってモナコっすよ。華麗な感じがする。なんかこう、白いタイツ履いて、フェンシングとかしてらっしゃいそうじゃないっすか。もうモナコのアルベール王子かカレーの王子様かってくらいに。
●で、そのプリンス・アルベールはこんな方である。
モナコのアルベール王子
●ま、王子が青年であると決めつける理由なんかないもんな。日本のプリンスもそうなわけで。

January 17, 2005

サッカーの国際政治学(小倉純二著)

ogura_soccer_kokusaiseiji.jpg「サッカーの国際政治学」(小倉純二著/講談社現代新書)を読んだ。おもしろくないはずがない。サッカー界で小倉純二さんといえば「小倉専務理事」のあの小倉氏だが、現在はFIFAの理事をされている。書名は堅いが、内容は日本サッカー協会、AFC、FIFA等の内側から見たサッカーの世界について綴った、気軽に読めるエッセイ集。2002年や2004年のワールドカップ開催をめぐる各国の駆け引き、Jリーグ誕生の舞台裏など、いずれも興味深い。
●サッカーの世界でも、物事は「政治」によって決められていく。たとえば、アジア・サッカー連盟の中でさえ、日本はなかなか重要な地位を得ることができないのはなぜか。

アジアサッカー連盟に加盟する国は四四ヵ国であるが、その点、日本を含めて九ヵ国しかしかない東アジアの基礎票は少なく、地域代表の色合いが濃い現状の選挙では不利は否めない。その基礎票の少なさは、西アジアの一三ヵ国、東南アジアの一二ヵ国に比べれば一目瞭然だ。

 東アジアは票数が少ないんである。北朝鮮や中国、韓国と仲良くしても、やっと9票。東南アジアにも負ける。しかも中東相手じゃジャパン・マネーも無力。政治は票数なのだなあ。よし、英国みたいにニッポンも何ヶ国かに分裂しようぜっ! 300ヵ国くらいに分かれて300のサッカー協会作って300票持てば、世界のサッカー界は思いのまま!(←バカ者)
●かつてあったアジア=アフリカ選手権が、政治的理由で中止されてしまったことも、この本で知った。あちらを支持すれば、こちらから敵とみなされるのが政治。日本の南米支持がアフリカの不興を買ってしまった、と。2006年W杯の開催地投票をめぐって、ドイツ開催派と南ア開催派の両陣営から脅迫まがいの投票依頼を受けて、ノイローゼ状態に追い込まれたオセアニア理事の話も印象的だった(結果的に彼が棄権した一票がドイツ開催を決定付けた)。サッカーにはピッチの内側よりも広い外側の世界があるのだということを、容赦なく教えてくれる。

January 16, 2005

寒くてもテレビがあれば

●やれやれ、ひでえ天気だよ、東京は。しかも寒い。
●NHK-BS2金曜深夜の「クラシックロイヤルシート」はリセオ劇場公演のジョルディ・サヴァール指揮のモンテヴェルディ「オルフェオ」。カッコよかったなあ。指揮しているサヴァールを映像で見たのは初めてのような気がするのだが、音楽から想像していたほど奔放な雰囲気ではなくて、案外キリリと凛々しく生真面目な風であった。
●で、「オルフェオ」の後、「作曲家の横顔・ヘンツェ」としてハンス・ヴェルナー・ヘンツェのドキュメンタリーが放映されていた。ド深夜だったので眠気に負けてしまい、内容はさっぱり頭に入らなかったのだが、ヘンツェが一ついいことを言ってくれた。戦う爺さん、味わい深いっす。

少数派に属する人間は常に警戒を怠ってはならない。(ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ)

 メモしておこう。

January 14, 2005

UFOでも捕まえてみるか

UFOキャッチャーのUFOって何よ?●近所のゲーセンで見かけたUFOキャッチャー。こう書いてある。

ドラゴンボール
スーパーボール
(注) 7つ集めても神龍は呼べません。

●しかしワタシが唯一ゲーセンにて専門とする「バーチャストライカー」が久々にバージョンアップされてしまい、これまでに体得してきた匠の技がまるで使えなくなってしまった模様。またイチから腕を磨く根性がないと思うんで、たぶんもう引退、スマソ、セガ。
♪テキトにやっつけた仕事が大コーヒョ~、命削った仕事で大目玉~
(↑あなたの好きな交響曲のフシで歌ってみよう!)

 あ、別にワタシの話ってわけじゃないですから。風呂場用の鼻歌でも作ってみようかなー、くらいな感じ。

January 12, 2005

名古屋にクラシック音楽専用ホール

おかか since 1968さんのところで知ったのだが、名古屋の栄にCoco壱番屋(の創業者によるNPO法人)がクラシック音楽専用ホールを建設、と。名古屋の一等地っすね。約350席という小さなホールで低料金路線ということなので、採算度外視の公益事業だろう。ありがたいことである。スパイシーでホットな演奏を期待したい。
ミスドのCMで、レアル・マドリッドのグティが登場してるじゃないっすか。ミスドの人とユニ交換するヤツ。もうあれがムチャクチャおかしい。最後にコーヒーポット持ってるグティがたいへん味わい深い。ダーティなプレイスタイルがヤだったんだけど、これからは応援するぞ、グティ。
●ちなみに、ワタシはゲーセンのバーチャストライカーでガイジンさんが一人プレイしているのを見ると、乱入して国際試合をしなければ気がすまないたちである。いつか好試合の後にシャツ交換を申し出たいと思っているのだが、実現には至っていない。

January 10, 2005

大久保、スペインでデビューゴール!!

マジョルカ。一部下位に低迷するリゾート地の地方クラブ●うおお、やったのか。やったよ、大久保嘉人。セレッソ大阪からスペインのマジョルカへ移籍(ショパンがジョルジュ・サンドと逃避行したあのマジョルカ島だ)、その初戦に先発の座を勝ち取ったばかりか、デポルティボ・ラコルーニャ相手に1ゴール1アシストの大活躍。試合は2-2だったが、デビュー戦でチームメイトとホームのサポーターの信頼を得ることができたのは大きい。
●マジョルカの監督は名将クーペル。いきなり大久保を先発に使ってもらえるとは思っていなかったのだが、現在のチームが低迷することもあってモチヴェーションの高い新戦力を起用したようだ。開始早々、相手ディフェンダーのスパイクの裏が膝に入って、大久保は倒れこんだままなかなか起き上がれない。赤いユニのせいもあって、カズがジェノアでデビューしたとき、怪我で退場した悪夢を思い出した。
●しかしその後はすばらしかった。序盤から大久保はセンターフォワードのルイス・ガルシアを見たプレイが多かった。マジョルカの1点目、大久保のきれいなクロスにルイス・ガルシアがあわせて、まず1アシスト。後半には右からのクロスボールに今度は大久保がキーパーに競り勝って頭であわせてデビュー・ゴール。スタジアムが「おおおっ!!」と大きくどよめいた。中継で解説してた浅野さんも素に返って「うおおおっ!!」、テレビ見てたワタシも「うわはははっ!!」。もうマジョルカは熱烈歓迎大久保嘉人な雰囲気。チームメイトも明らかに大久保を見てプレイするようになった。ホント、アタッカーはゴールするとしないじゃ大違いっすね。ペルージャでのナカタ以来の、日本人選手の鮮烈欧州デビューだった。
●そして、中継したWOWOWは偉い。試合直後の大久保をつかまえてインタヴューを取った。ゴールした瞬間のことを尋ねられて、大久保は照れ笑いを見せながらこう答えた。「ゴール入ったときは、夢かなあと思った。夢で何回か見てたんで(笑)」。いやー、いーっすねー、この感じ。スペイン語はまだ全然だろうが、大久保は対人コミュニケーション能力がきわめて高いそうなので、今後も継続的に活躍してくれそうな予感。ハンブルクで高原とポジションを争っていたロメオがマジョルカに移籍してくるそうだが、レギュラーの座を明け渡すわけにはいかない。

January 8, 2005

モーツァルト最後の肖像画?

モーツァルト最後の肖像画●「モーツァルト最後の肖像画?見つかる」(ベルリン6日時事)。ミュンヘンの宮廷画家ヨハン・ゲオルク・エトリンガーの作という肖像画がベルリンで公開されるのだが、これが死去する前年のモーツァルトなのだそうだ。ううむ、これがモーツァルト? これまでの有名な肖像と比べると、「冴えないオッサン」感が滲み出ていて(といっても34歳くらいなわけだが)、少しイメージが違う。しかしよく見れば目元のあたりなどはランゲの有名な横顔とそっくり。やっぱりモーツァルトなんすね。もうちょっと天才のオーラが出てると嬉しいんだけど。ランゲの絵みたいに。

January 6, 2005

明日どんな仕事をしているかはわからない。トルシエの運命

トルシエ●正月のあいだに読んだNumberにフィリップ・トルシエのインタヴューが載っていておもしろかった。トルシエは日本代表監督を辞めた後、「私には欧州から山のようなオファーが来ている」とうそぶいていたが、日本のジャーナリストには「きっとJリーグの監督をいくつかやって終わり」という声もあった。アフリカとアジアで実績をちゃんと残したんだから、Jリーグを転々とするなんていうのはちょっと辛辣すぎる見方だと思った。
●で、結局トルシエは長い休暇の後、中東でしばらく稼いで、それから今年、楽天マネーをバックに持つヴィッセル神戸からのオファーを受けることになった。基本的な契約条件に合意し、11月26日に来日してサインすることになっていた。それが、その二日前、フランスの名門クラブ、マルセイユからオファーの電話があった。マルセイユでアニゴ前監督が辞任したその夜である。トルシエはヴィッセル神戸との契約を放り出し、マルセイユからのオファーに飛びついた。当然だろう。
●トルシエは語っている。「電話があと1日遅かったら、マルセイユにはいなかった」「(マルセイユからのオファーは)天からの贈り物にも等しかった。ヨーロッパに戻る望みが実現したばかりか、フランスでもっとも大きな扉を開いて帰れるのだから」。まさに人生、どうなるかわからない。ジャーナリストが予想した「Jリーグを転々として終わり」となりかねなかったキャリアが、電話一本をきっかけに母国の名門に凱旋することになった。マルセイユの監督が辞任するタイミングがずれていたらこうはならなかっただろう。母国でもあいかわらずスリー・バックを敷いているらしい。
●マルセイユはたしかフランスで唯一、チャンピオンズ・カップ(現在のチャンピオンズ・リーグ)に優勝しているクラブだったと思う。このときのACミランとの決勝戦は日本でも地上波で放映されている。現在ドイツ代表監督のルディ・フェラーがマルセイユのエース・ストライカーだった。記憶で書くが、たぶんストイコヴィチも当時マルセイユに在籍していて、出場機会に恵まれず不遇をかこっていた。そのストイコヴィチは日本で再び輝くわけで、誰がどうなるか、先のことは本当に予測がつかない。

January 5, 2005

正月モード終了

●さてと、正月モード終了、今日から普段モード始動。モチ食いすぎてなかなか動けないけど(ウソ)、がんばって日常の過ごし方を思い出そう(笑)。
●今年はニューイヤーコンサートを見過ごしてしまった。マゼールのニューイヤーはもう十分見たからいいやって気もあって半分わざと。ただ、偶然「美しく青きドナウ」を始める前のところでテレビをつけて、マゼールが日本語やら中国語やらをおりまぜて挨拶するところからはぼんやり見ていた。もう今後、中国語での挨拶は必須なのかも、マーケット面を考慮すると。
●で、ぼんやりしていたから、そのまま「美しく青きドナウ」で番組が終わってしまって「あれれ?」と思ったのだが、スマトラ島沖地震、インド洋津波の被災者に配慮して、「ラデツキー行進曲」を自粛したという。まあ、妥当なところだろう。マゼールの挨拶は「世界では自然災害や(戦争など)政治的混乱があるけれど、私たちの音楽が、自然と人間が壊したものを再建するのに役立つことを期待します」ということで、持ち味全開。

January 2, 2005

東京ヴェルディ、天皇杯を制す

●テレビで天皇杯決勝ヴェルディvsジュビロを観戦。正月気分、しかも自分のチーム(ってマリノスね)ではないということもあって、のんびりした気分で見ていたのだが、なかなかおもしろかった。ともにパス回しの巧みさではリーグ屈指の力を持つが、タイトルがかかった試合となるとやはり中盤のつぶしあいになってしまう。華麗なプレイはほとんど見られなかったが、しょうがない。
●ヴェルディには実績ある代表選手やスター選手があまりいないが、いつの間にか若い才能の宝庫になっていた。怪物、森本のことではない。平本、飯尾のツートップ、攻撃的なアウトサイドの相馬、パワフルなサイドバック柳沢、クラシックなゲームメーカータイプの小林大悟、ベンチを暖めていたがスペイン帰りのアタッキング・ミッドフィルダー玉乃淳……。ここから何人かフル代表の選手が生まれてくることはまちがいないと思う。
●ヴェルディは1-0でリードした後に退場者を出してしまったが、その後がスゴかった。平本の一人でパワフルに突破してのゴールは鮮やか、伝説級に近い。まだ発展途上でありながらタイトルを獲ったことは大きな自信になったはず。来季は厄介な相手になりそう。
●ジュビロでなにがもどかしいかといえば前田っすね。あれだけテクニックとセンスと体がありながら、なかなか活躍してくれない。フル代表に定着して欧州に移籍すると確信していたんだが。

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