2009年1月アーカイブ

January 31, 2009

France Musiqueがナント「ラ・フォル・ジュルネ」を中継

●ナントの「ラ・フォル・ジュルネ」が開催中。で、France Musiqueが昨日から猛烈な勢いで「ラ・フォル・ジュルネ」を中継してくれている。ネットラジオ、ありがたすぎる。おかかさんが日本語の番組表を書き出してくれているのを見るも吉、フランス語番組表を見るも吉。

1/30以降3日間は「France Musique」でナント「ラ・フォル・ジュルネ」三昧(「おかか1968」ダイアリー)

France Musique : Folle Journée 2009

France Musique

●生中継もあれば録音もあり。ちらちら聴いただけだけど、盛り上がってるな~。会場の雰囲気のよさがギュンギュン伝わってくる。公演によっては、たとえばバッハの管弦楽組曲で途中一曲ごとにいちいち拍手があったりとかするんだけど、昨年行ったときもそんな感じ。大らか。割と自由奔放だし。

January 30, 2009

ドキッ!オッサンだらけのサッカー・スタジアム

スタジアム●「Jリーグ観戦者、40代以上が4割に=観戦者調査で判明」といったニュースがあちこちに。その元となった統計資料がJリーグのサイトに置いてある→こちら(PDF)。そう、スタジアムはオッサンだらけなのだ。平均年齢は37.4歳、いちばん多いのが40代。中高年ほど熱心にスタジアムに通っているし、平均年齢は上がっている。ちなみに野球の観戦者平均年齢も探したんだけど見つからず。まあ、若者はどちらにも行かないのかも。
●ただ要注意なのは、元の資料を見るとわかるけど、クラブによって(=地域によって)かなり中身は違ってて、札幌やみたいに平均44歳ってところもあれば柏みたいに35歳のところもある。同じスポーツなのに客の平均年齢が10歳近くも違う。Jリーグは地上波全国放送なんてほとんどないから、みんな地域密着優先でやってきたら、気がついたらクラブごとにぜんぜん違う客層をつかまえていた、と。
●家族連れの割合なんかもクラブごとにまるで違う。新潟とか徳島、愛媛あたりは7割近くがファミリーで来てる。それが草津じゃ3割強しかいない。
●「一人観戦率」もおもしろい。横浜FCとかは3割くらいが「お一人さま」。世間の「サッカー観戦」のイメージと異なるかもしれないけど、実はJリーグは基本的に「お一人さま」無問題。ただ浦和あたりだと、なんと「お一人さま」率が0割(=わずか3.6%)。
●おっと「オッサンだらけ」といってしまったが、実は「おばさん」も多い。男女比は全体で6:4。こんなに女性がフツーにスタジアムに足を運べる安全なリーグってすばらしい。新潟、大分あたりなんてほとんど半々だし。ファミリーで来ればそうなるか。
●とまあ、地域色豊かなのはいいとして、あまり高齢化が進むのは問題か。このままだとクラシックのコンサートとそう変わらなくなりそう(笑)。
●しかしこんなにオッサンおばさんだらけなのに、Jリーグが秋冬制になったら、1月や2月の寒いスタジアムにどれだけ人が来るのか……。

January 28, 2009

ネットでバーレーンvsニッポン戦(試合後に追記あり)

●さて、これからサッカーのアジア・カップ予選、バーレーンvsニッポン戦なんだが、今回テレビ中継がない。代表の公式戦で中継がないのなんて、いったいいつ以来なんだろか。報道によればバーレーン・サッカー協会の提示した放映権料がかなり吹っかけたものだったということだが、逆に言えば今までならそれでも何とかして払っていたわけだ。中継がないってことはバーレーンだって得られたかもしれない放映権料がゼロになったわけで、むしろ今回の交渉決裂が今後の放映権交渉にプラスになってくれたりするんじゃないかと期待してたりもするんだが、どうなんすかね。
●で、テレビ中継はないが、伏兵が。LiveSports.jpというスポーツ映像サイトがネットで有料中継してくれる(どういう会社なんだろう?サイトを見てもよくわからない)。お値段は315円。ここは今までセリエAとか中村俊輔のセルティックの試合を有料生中継してたところみたいなんだけど、それがいきなりニッポン代表戦を独占的に販売できることになってしまった。これまでに比べると桁違いの数の購入者が殺到しそう。大丈夫なんだろうか……。
●今回、日本語の音声を入れてくれるみたいだが、なんなら日本語なしでもサッカー中継は成り立つと思う。だって、実際のスタジアムには解説の音声なんてないんだから。

----------------- 以下、試合後に追記 -----------------
●えーっと。結局、どうしたかというと、LiveSports.jpのほうにはつなげずに、前半終わったところで途中経過を知って、あわてて後半からネットのよくわかんないアラビア語(たぶん)のネット中継を見た。http://www.justin.tv というサイトで、画面にスコアが出てるけどアラビア語だから、どちらが日本でどちらがバーレーンかすら読めない(笑)。画面の横にチャットが設置されてて、日本語とハングルとアラビア語が行き交ってた。
●画質があんまりよくなかったので、どれがどの選手がよくわからなかったんだが、「えっ、これってホントにニッポン代表?」という感じで、ここまでチームは壊れるものなのかと驚愕。蹴り合いあり、放り込みあり。ある程度予感してはいたが。こりゃアジア・カップもワールドカップも……いやいや、止めておこう。後半、ずっとバーレーンは守ってたまにカウンターしてただけで、ぜんぜんバーレーンも良くなかったのに。結果とメンバーはスポナビで。もうフテ寝するしか。

January 28, 2009

「東京のオペラの森」→「東京・春・音楽祭」へ

●昨年まで「東京のオペラの森」として、小澤征爾指揮による新制作のオペラを上演してきたこの音楽祭だが、今年から名前も内容もリニューアルされる。新しい名称は「東京・春・音楽祭」。3月12日(木)から4月16日(木)までの約1ヵ月間にわたって、東京文化会館を中心に上野の文化施設6会場を使って約30公演が開催される。すでにチケットも売り出されているようだが、1/23に東京文化会館で記者会見が行われた。写真左が音楽祭実行委員長鈴木幸一氏、中央が音楽祭アドバイザーでウィーン国立歌劇場総監督でもあるイオアン・ホレンダー氏。
「東京・春・音楽祭」
●公演詳細は公式サイト等をご覧いただくとして、ポイントをいくつか。2009年の目玉となるのは、今年没後200周年のハイドンのオラトリオ「天地創造」。レオポルト・ハーガー指揮NHK交響楽団、東京オペラシンガーズ、独唱にタチアナ・リスニック、セミール・ピルギュ、アイン・アンガー。ほかにディートリヒ・ヘンシェルのリサイタル、マックス・エマヌエル・ツェンチッチのリサイタルなど。
●で、少々わかりにくいんだけど、音楽祭の正式名称は「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森2009-」。「オペラの森」という文言が副題のように残っている。でも今回オペラは上演されないのでご注意を。「じゃあ、どうしてオペラなんだ?」と誰もが思うわけだが、2010年および2011年には演奏会形式でのオペラが予定されている。
●2010年はワーグナー「パルジファル」演奏会形式。ウルフ・シルマー指揮NHK交響楽団、ブルクハルト・フリッツ(パルジファル)、ミヒャエラ・シュスター(クンドリー)、フランツ・グルントへーバー(アムフォルタス)他、東京オペラシンガーズ(合唱)。それからリッカルド・ムーティが「カルミナ・ブラーナ」を振る。ただし、これはオーケストラがどうなるかは未定とのこと。
●2011年はワーグナー「ローエングリン」演奏会形式。アンドリス・ネルソンス指揮NHK交響楽団、ロバート・ディーン・スミス(ローエングリン)、エディス・ハーラー(エルザ)他、東京オペラシンガーズ(合唱)。
●こんな感じで、これまでの NOMORI とはがらりと雰囲気が変わる。今までのウィーン国立歌劇場やパリ・オペラ座との共同制作みたいな超ゴージャス路線に比べると、もう少し東京・上野という場所柄が意識される音楽祭になるかもしれない。今年の「天地創造」が一ヶ月違いでブリュッヘン指揮新日本フィルとかぶってしまったのがもったいないような気もするけど、でもまあハイドン・イヤーっていうんだったら「天地創造」になるのはしょうがないのか。

>>「東京・春・音楽祭」 公式サイト / チケットぴあ

January 27, 2009

ベト7ソーセージ地獄

ソーセージ●ついに来てしまったか……。先日、スーパーで買い物をしていたのだ、肉野菜ミルクお菓子ジュース味噌醤油、なんでも買える宇宙一ラブリーな場所のひとつである食材サンクチュアリ、しかしその平和もこれまでだ。調味料売場で「醤油はフツーの醤油と丸大豆醤油とどっちにしようかなあ?」などとノンキに迷っていたら、近くからよく知ってるメロディが聞こえてきた。お、ベト7、第1楽章、一瞬にして盛り上がり、一瞬にしてコーダにジャンプ、これは何だろう、ヤな予感がすると思って近寄ってみた加工肉コーナー、そこには小型液晶ディスプレイが設置され、画面の中でまたも始まるベト7、ヨーロッパの劇場でベートーヴェンを演奏するオーケストラ、そして曲にあわせて紳士淑女がソーセージをパリッ。おいしそうにパリッ。また始まるベト7、ソーセージをパリッ、そしてコーダが終わったと思ったらまた始まるベト7、ソーセージ、パリッ、もう止まらない、半径20メートルくらいどこで買い物していてもベト7無間地獄、執拗に同じ曲が延々と繰り返される、きっと閉店までループ攻撃。うう、なぜそこまで休みなくループ。いいんすよCMにベト7でも、テレビならループしないし、でも加工肉売場はループ、気のせいかな、みんなループ地獄を避けようと素早くそそくさとベーコンやハムを買って立ち去っていくぞ、いやそれたぶん気のせいだよ気のせいだよ気のせいだよ気のせいだよ気のせいだよ……。
●うおおっ、もうここではゆっくり買い物ができない。いい店だったが惜しいことをした。翌日、別のスーパーに出かけると、やはり加工肉売場から延々とベト7ループが。パリッ。急いで逃げた。山で熊に出会ったハイカーのごとく、どこかベト7が聞こえない遠くに向かって競歩ダッシュ。
●を、してみたら聞こえなくなりました、ベト7、無事に。代わりにラジカセから「♪ターラコー、ターラコー」。もちろんループ。でも許す、全面的に。さっきのベト7に上書き保存したい、ターラコー。

January 25, 2009

ポチッとな、メンデスゾーン生誕200周年に

メンデルスゾーン・マスターワークス●うう、ポチってしまった。SONY(含むBMG)音源のメンデルスゾーン生誕200周年BOX。30枚入りでCD2枚分くらいのお値段。ここまでくると価格破壊というよりはレガシー化しつつある光学メディアの最後の投売りって気もしなくはないが、そんなことよりこの種の大量BOXセットを禁忌としたいと思っていたんである、なぜならこの前の「プッチーニ・オペラ全集」なんてまだ一曲も聴いていないし、「ドイツ・ハルモニア・ムンディ50枚BOX」だって半分まで来たかどうかだ、こういったものは一枚ずつ聴きたいときに聴きたいものをゲットするから値があるのであって、お徳だからキロ単位で買いました馬鈴薯、みたいなのはいかがなものであろうか、そう厳しく己を糾弾しつつなぜかポチッ。
●この中身のラインナップを見て、いまだにSONYとBMGが一緒になったという事実に当惑する、違うレーベルが同じBOXに同居しているモゾモゾ感、で、録音は新旧取り混ぜてさまざま、ざっと主だったところを見てみると、交響曲はマズア/ゲヴァントハウス管、序曲はクラウス・ペーター・フロール/バンベルク響、弦楽のための交響曲がグッドマン/ハノーヴァー・バンド、協奏曲はスターン、ペライア、竹澤恭子(ニ短調のほう)、「真夏の夜の夢」が往年の名指揮者ラインスドルフ/ボストン響、オラトリオ「エリヤ」はつい最近の録音でブロムシュテット/ゲヴァントハウス管、弦楽四重奏曲も新しくてヘンシェル・クァルテット、弦楽五重奏曲はピリオド楽器でビルスマのラルキブデッリ、チェロ・ソナタはイッサーリス、ピアノ独奏曲はペライア、グールド、ラローチャ、ホロヴィッツ等あるものを詰めましたみたいな感じで、30枚だから挙げてるとキリがないが、オルガン曲、歌曲、宗教曲まで広くカバーしてくれるのがありがたい。
●楽しみだな~、聴かないけど。あ、ウソ。聴く、聴くしか、200周年、最強に強まって聴く、きっとおそらく猛然と。

January 23, 2009

「サッカーとイタリア人」(小川光生著)

「サッカーとイタリア人」●ワタシゃこの本の前書きを読んで目からウロコがゴソッと削げ落ちた→「サッカーとイタリア人」(小川光生著/光文社文庫)。イタリア人がサッカーに熱狂するってことはワタシらはみんな当然のこととして受け入れている。彼らは自分の街のクラブを応援する。ナカタや中村俊輔らがイタリアに移籍するごとに、地元の人々が日本のテレビの取材に答えて、「ウチのクラブは最高さ! ナカ~タ(ナカム~ラ)には期待しているよ!」みたいなことを答える映像が繰り返し流される。でも、イタリア人ジャーナリストの話としてこんな一言が書いてあるんすよ。

「イタリアのサッカーファンというのは、基本的にはユヴェントス、ミラン、インテルの3チームのどれかを応援している生き物なのだよ、知らなかったのかい?」

●そうなのかー。いや、ユヴェントスが全国区の人気を誇ってるとはよく言われるけど、一部のコアサポを除けば結局三大クラブなのか。レッジョ・ディ・カラブリアの人々はセリエCにいようがAにいようが、みんなレッジーナを応援し続ける、ってものでもなくて、そりゃまあレッジーナは好きだけど、一方でユヴェントス、ミラン、インテルのどれかを応援してるからセリエAの優勝争いにも関心が向く、どうやら。ビッグクラブと地元の小クラブの両方に愛情をうまく使い分ける感覚ってのはいいっすね。これはサポ心理として、いろんな面で便利なので、積極的にマネしたい(笑)。ただし三大クラブの勢力が及ばない例外としてナポリ、フィレンツェ、ローマが挙げられている。またイタリアに比べるとイングランドのサポは、所属するディビジョンにかかわらず自分の街のクラブだけをサポートするという話も興味深い。
●と、これは前書きの話で、本編のほうも大変おもしろい。大半は一度や二度は耳にしている話なのだが、書き手が上手いので知っていることも知らないことも楽しめる(←これ理想的)。キエーヴォやパルマのサクセス・ストーリーとか、ジーコとウディネーゼ、語りつくされているマラドーナとナポリの運命的な出会いと別れ、など。同じ街のクラブ、キエーヴォとヘラス・ヴェローナの関係なんて、今次々と各地でJを目指すクラブが誕生している日本でも似たような現象がこれから見られるかもしれない。「キエーヴォって何?」って方には、猛烈痛快な4章「ロバが飛んだ日」をオススメ。読むしか。

January 22, 2009

Screamer Radioでウロウロする

Screamer Radio
●特定の番組を聴くためじゃなくて、BGMが欲しくてネットラジオ局につなぐことがある、最近近頃かなり頻繁に。数多あるラジオ局をウロウロとつまみ聴きして、そのときの気分に添った音楽を聴くとか、未知の作品との出会いを求めるとか。で、そういうときにはブラウザ経由でアクセスするより、Windows Media PlayerとかiTunesを使ったほうがあちこちウロウロするには好都合なんだけど、さらにもっと軽快にウロウロできるのが、フリーウェアのネットラジオ・プレイヤー Screamer Radio なんである。Windows用、スウェーデン産、でも日本語対応OK。
●単機能だから、サクッと高速で起動するのが吉、吉すぎるほど吉。しかもプリセットのラジオ局をサーバーから拾ってきて自動更新してくれる仕様なんだけど、classicalの項目だけでも60局以上ある(ちなみにクラシックに限らなければ4000局以上あり)。まあこの中にはうまくつながらない局も少なからずあるんだけど、でもこれだけ拾ってあるのは立派。細かな挙動でも「気が利く」感あり。ワタシは使ったことないけど、簡易な録音機能まである。
●昨年10月のv0.4.3のアップデイトでVistaでも使いやすくなったみたい。浴びるほど聴きたいラジオ派の方にオススメ。

Screamer Radio
http://www.screamer-radio.com/

January 21, 2009

ニッポンvsイエメン@アジアカップ予選

ニッポン!ニッポンvsイエメン。この試合、アジアカップ2011の予選なんである。今、ワールドカップ出場を目指す最終予選が開かれている最中だが、それと並行してアジアカップの予選もスタートした。「アジアカップに予選なんてあったっけ?」などと、つい不遜なことを考えてしまうわけだが、2007年のオシム・ジャパンが4位に終わったため、予選から戦わなければいけない。
●で、イエメン戦だ。「あー、アジアカップに予選なんてメンドくさいなー」と思っていたのに、先制したものの追いつかれて、「まさかアジアカップで予選敗退して本大会に出場できないなんてこともありうるのか」と、かなり悲観的な気分になってしまった。ていうか、これ、何代表? A代表ともB代表ともU23代表ともJ1&J2オールスターズともつかない不思議なフレッシュすぎるメンバーで、いっとき中盤に香川と乾のセレッソ大阪コンビが実現したときは、眩暈がした。ニッポン代表の中盤2人を一クラブから輩出するほど、日本の2部リーグのレベルは高いんだ……。
●いや、スマソ、これは僻みであり負け惜しみ。セレッソの乾貴士は野洲高校を出てマリノスに来てくれた選手なのだ。しかしマリノスは乾にうまく出場機会を与えることができず、セレッソに移籍させることになってしまった。その乾が本日代表デビュー。この気分をクラヲタ的にたとえるならば、チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」で、かつて袖にしたタチアナに再会したらあまりに美しい貴婦人になっているのに驚いて惨めに求愛して玉砕するオネーギンの気分。乾、戻ってこい……。
●結果は2-1。さすがに勝ったことは勝った。ニッポンのゴールは岡崎、田中達。
●このメンバーは書いておかねば。GK:川島-DF:寺田、高木和道、駒野、内田-MF:中村憲剛、青木、香川(→金崎)-FW:田中達也(→乾)、岡崎、興梠(→巻)。若手を呼んで合宿して試合をしたら、やっぱり田中達とか憲剛とか駒野は頼りになるなとわかった試合、かも。アジアカップ予選を世代交代の好機とするのはぜんぜんまちがってないと思うんだけど、どうしてこんなに釈然としない気分が残るのかなあ。香川のプレイの軽さがダメなんだろか。いや、それだけのことで?

January 20, 2009

ここほれニャンニャン!

ここほれニャンニャン!●近所の公園を散歩していると、いつも見かけるノラ猫がクンクンと地面の匂いを嗅ぎながら、抜き足差し足で慎重に歩いている、ネコ的にはそれが集中度最高だろうっていうくらいに真剣にクンクンする、そしてある地点にひきつけられていく。そこにはただ他の場所と同じように、土がある、もしかすると少し掘り返した跡がないこともない、黒褐色の湿った土。この地点Xでノラ猫Aはひたすらにクンクンする。そして前足で軽く土を掘り返し、またクンクンして、また掘り返して、クンクンして、ふと気が散ってよそ見して、また鼻を近づけてクンクンする。
●「よく飽きないね」っていうくらいに現場をじっくり吟味した後、ノラ猫Aは去ってゆく、何事もなかったように。ところがその直後、今度はノラ猫Bが少し離れた場所から、懸命に鼻をクンクンさせながら、忍び寄ってくる、そのネコ軌道は明らかに地点Xへと向かっているではないか、ほらやってきた、やっぱり、ノラ猫Bも地点Xにひきつけられていく、まるで惑星の重力に逆らえずに落ちてくる隕石のごとく。鼻を地面にほとんどこすりつけながら、不審そうな顔をして前足で地点Xの土を掘る、掘る、気が散る、でも掘る、時々身構える。何かそこにいるのか、そいつは生きているのか、死んでいるのか。しばらく現場検証を続けた後、ノラ猫Bもやはり何事もなかったかのように地点Xを去るのだ、さっきまであんなに興味津々だったのに。
●ノラ猫Bに続いて、人間Cも地点Xに近づいてみることにした。しかし人間なので地面をクンクンするのは憚られる、怪しいオジサンがいますと通報されても困る、だからクンクンせずに近づいて、じっくりと地点Xを凝視してみたが、なにも見つからない。掘るべきだろうか、掘らずにおくべきだろうか。人間Cは腕組みしながらうーんと考える。過去の成功事例を紐解けば、イヌに指定された場所を掘った結果、大判小判金銀財宝を手にしたケースがあった。しかしその事例では、事前に人がイヌに食糧などを与えわが子のように育てていたという前提があるのであって、人間Cはそのような善行を積んでいない。なによりイヌではなくネコである。怪しい。なにかヤな予感がする。そこにあるのはワナであり企み。ノラ猫AもBもグルになって人間Cを誘っているのではないか。発掘作業は行わないことにして、踵を返す。

January 19, 2009

ラザレフと日本フィルと「青春」と

●週末は日本フィル定期へ(サントリーホール)。新たに首席指揮者に就任したアレクサンドル・ラザレフの就任披露演奏会。3年間にわたってプロコフィエフの交響曲全曲シリーズを敢行するということで、まずはその第1回としてで交響曲第1番「古典」と第7番「青春」。間にモーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲(漆原朝子vn、今井信子va)。擬古典的な交響曲と最後に書かれた比較的平明簡潔な交響曲を、本物の古典で橋渡しするというプログラム構成。交響曲第7番のほうは終楽章のエンディングを2バージョン演奏してくれるというサービスぶりで、最初に静かに終わるプロコフィエフ本来の意図通りの版、続いて冒頭主題が帰ってくる楽天的な「書かされた」エンディングの版(これがアンコールみたいな感じ)。
●「ラザレフのリハーサルはオシムの練習みたい」っていうウワサを耳にして、一度見学させてもらったら、なんと楽団員がみんな5色のビブスを着ていた、っていうのはウソだが、時間ぴったりにスタートして終わるまでは休憩時間も指揮台を離れずにずっと立ちっぱなしでトイレもいかない(いつでも団員とコミュニケーションが取れるように)とか、大変に熱のこもったもので、しかも効率的かつていねい。オーケストラのほうも期待にこたえられるように力を尽くしているのがよく伝わってくるものだった。本番でも交響曲第7番終楽章の第2バージョンを演奏する前にメモを見ながら日本語で曲の案内をしてくれるサービスぶり。特にこの第7番は見事な演奏で、お客さんも大満足だったんでは。満喫。
プロコフィエフ●昔から気になってたんだけど、プロコフィエフの交響曲第7番って「青春」っていう標題が付けられるじゃないっすか。こうして第1番と並べて演奏するとますます強く感じられる、「青春」とは交響曲第1番「古典」のほうにこそふさわしいタイトルだと。あれこそ「青春」、生まれながらの音楽家が若くて瑞々しい感性で書いた曲って気がする。一方、第7番のほうは、第2番から第6番に比べれば尖ってはいないというだけで、内容的には「老いた人の音楽」っていう印象が強い。冒頭からして大人の哀愁が漂ってるし、終楽章のロンド主題なんかのグロテスクな浮かれ方って、これほど若者から縁遠いものものもない。この交響曲第7番の初演に出席したのが、プロコフィエフにとって生涯最後のコンサートとなって、その後スターリンと同年同日に息を引き取ったという史実から遡って眺めるからかもしれないんだけど、第7番は痛ましくて悲劇的な音楽だと思う、たとえ終結部が楽天的なほうのバージョンだったとしても。

January 16, 2009

新国立劇場2009/2010シーズンラインアップ発表

新国立劇場2009/2010シーズンラインアップ発表。この1月16日付けのニュースを1月15日の夜に公式サイトで見ている。きっとなんかあるんすよね、公開日付のルールみたいなのが……。
●「オテロ」「魔笛」「ヴォツェック」「トスカ」「指環」~「ジークフリート」「神々の黄昏」「愛の妙薬」「影のない女」「カルメン」「鹿鳴館」。キャスト等、詳細は公式サイトで。あ、「鹿鳴館」は池辺先生の委嘱新作っすね。このウェブページ、最初に演目をクリックして開いたページでキャストを見せてくれない作りが謎すぎる。
●「影のない女」だとオペラだけど、「陰のある女」だと演歌になる気がする。
●2009/2010ってスゴく未来っぽい、数字的に。

January 15, 2009

一日三食、いや四食でも五食でも!

●ジャンクな食い物が好きだった、ワタシは、かつて相当に。ファストフードの昼食大歓迎。夜、残業メシのために文庫本片手にバーガーショップに飛び込み、読書しながらビッグサイズのバーガーを貪る楽しみとか、そういうのがぜんぜん嬉しいくらいで、しかもそれで寝る前にはポテチ一袋を空にするのが日課、みたいな感じで、たまに「人は己が食べたものからできている」みたいなことを言う人がいるけど、だとしたらワタシの肉体はオージービーフのパテとか、揚げた後にしんなりしてしまったポテトとか、気の抜けた炭酸飲料とか、ずいぶんカジュアルな物質で組成されていたにちがいない、でもそれももう過去の話だ。
●もう若くないから、そんなに脂っこくてハイカロリーなものを食べたくなくなる。肉より魚、魚よりビバ野菜とか豆。最高だね、豆腐の味噌汁!みたいに。白菜の浅漬けとか冷蔵庫に入っていると得した気分。できれば週に3日くらいは肉を食いたくない。万歩計も持ち歩いてるし、体重と体脂肪率は毎日計測が基本。
ジューシーバーガーはとってもジューシ~●でもやっぱり体のどこかにファストフード欲望起動装置みたいなのが取り付けられてしまっているようで、ときどきこれが勝手に発動し、無性にヤツらを食いたくなる。先日、ついにワタシはこの装置に敗北した。いや、割としょっちゅう敗北するんだけど(笑)、よりによってクォーターパウンダーなんとかっていうのかな、ニュースで「サクラに行列を並ばせました」って聞いたら、とたんにこれを摂取したくなってしまったんである。サクラを雇うくらい、そんなにオススメなのか、だったらこれ食するしか!
●あれは大きかった。2枚も肉が入っているのに、どうして頼んでしまったんだろう。恐るべし、欲望起動装置。どう考えても大きすぎるではないか。なぜこの装置が起動すると分別をなくしてしまうか。ワタシには対抗手段が必要であるので、以後危険が迫った際にはこのページをじっくりと眺めることにした、すなわちFast Food: Ads vs. Reality であり、ワタシのお気に入りはKFC Famous Bowl。味わい深い。ゴクリ。

January 14, 2009

青そばテルマ「山にいるね」

●涸れることのないスパムの泉。無尽蔵なり。昨日、ゴミ箱のスパムメールをのぞいたところ、『青そばテルマ「山にいるね」』というサブジェクトを発見。誘惑に負けてつい中身を読んでしまった。

はじまして。中川栞と申します。 32歳、既婚です。

3年不倫関係だった年上の既婚男性と最近別れました。
実は、ある人(Sさんです)から聞いたのですが、
何でも貴方はワイルドな人だそうですね?
斧が似合う日本人1位と伺いました。

ぜひ、仲良くなっていただきたいです。
好きなんですよね、そういうワイルドな人って。

映画「シャイニング」●あのー、斧なんてぜんぜん似合わないんすけど、ワタシは。斧が似合う男性って言うのはさ、こういう感じの人じゃないかな。映画「シャイニング」のジャック・ニコルソン、日本人じゃないけど。あ、役柄名はジャック・トランスか。もうホント、死ぬほど(←文字通り)ワイルドなんで、好きなだけ仲良くしてあげてください>中川栞さん。
小説「シャイニング」●映画「シャイニング」のインパクトがあまりに強烈だが、原作はもっと怖い。原作者スティーヴン・キングはキューブリックによる映画版の脚色を気に入らず、後に自らテレビシリーズ用に映像化している。これはこれでおもしろいし、当然のことながら原作の魅力をよく反映したものにはなっているんだが、惜しいことにキューブリックの映画ほど印象に残らない。小説「シャイニング」の正調幽霊屋敷モノの味わいは活字ならではって気がする。
●「活字」って死語か。いや、死語じゃないな。活字は道具としては消滅して久しいけど、コトバとしては生きている気がするので、むしろ逆死語。

January 13, 2009

歌うヒラリー

●横浜みなとみらいホールでヒラリー・ハーン。アイヴズのヴァイオリン・ソナタ第4番、第2番、第1番、イザイの無伴奏第4番、第6番、「子どもの夢」、ブラームスのハンガリー舞曲集から数曲とバルトークのルーマニア民族舞曲。すばらしい。プログラムを見たときはなんだかハンガリー舞曲ってのが浮いてるような気がしたんだけど、イザイを別とすれば民謡由来のメロディ、口伝に歌い継がれたメロディを盛り込んだ曲っていうのが共通テーマになるのか。どれもこれも土臭さの微塵も感じられない洗練された現代の音楽として響いてて、アイヴズの終止感ゼロのエンディングよりもハンガリー舞曲第5番のベタな曲想のほうがお尻がムズムズして落ち着かなくなる。なんでその曲やるのー、みたいな。イザイだとほっとするとか。完璧。仮に完璧でないときでも完璧。
●自分があと20歳くらい若かったら、ヒラリーのおっかけになっていたかもしれん。なんていうか、ファンになりがいがある。ヴァイオリニストとして優れているっていうだけじゃファンにならないと思うんすよ。ファンになってしまうのはきっと距離感のメリハリ。CD聴いて雲の上のサイボーグっていうくらいに遠くて高いところに感じて、でもサイン会でニッコリ微笑んでくれるとか、YouTubeチャンネル開いて、Happy Birthday, Jean Sibelius! を歌ってくれてるとか。これ見て「オレもシベリウスになりたいぞ!」と悶えるとか(笑)。Twitterまでやってて、1月7日のオペラシティの公演について言及している。ブログよりTwitterだな、身近な感じがするから、ヒラリー。
●意外と客席の空気は落ち着いているなと思ったら、終演後のサイン会の行列は凄まじく長かった。なんかこのパターンって、最近ほかでもあった気がする。クールなのかホットなのか軽く謎。

January 9, 2009

映画「WALL・E/ウォーリー」

こちらは小説版のWALL・E●お正月に見て仰天した映画ナンバーワン。ディズニーのCGアニメ「WALL・E/ウォーリー」。これ、以前に映画館で予告編を見たときはぜんぜん興味がわかなかった。「ふーん。未来の地球で孤独にさびしく働くお掃除ロボが、宇宙からやってきた異星ロボと出会う無機物版ボーイ・ミーツ・ガールなのかあ。泣かせるディズニー映画なんだろなー、キャラもかわいくてなんだかあざといぞ」みたいに。だが違ってた、ワタシはこの映画を思いっきり見誤っていた。強くオススメ。
●で、紹介するにもネタバレとの兼ね合いが難しいんだけど、どうかな、一切何も知りたくない方はここまで読むにとどめてさようならということにして、「これは知っても別に楽しめなくなるわけじゃないけど、驚きは減じてしまいますよ」ってネタを以下に少し割ってしまう。予備知識なしでこれから見たい方はご注意を。以上、念のため警告。よろしいでしょうか。
●この「WALL・E/ウォーリー」は古典的名作のパロディになっている。「チャーリーとチョコレート工場」とか「グッバイ、レーニン」とかでも一瞬ネタにされてたあの不朽の名作、スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」だ。で、パロディではあるんだけど単なるパロディに終わっていなくて、物語のテーマまできちんと共有しているのがスゴい。それは何かといえば、あの古代の類人猿が骨を高々と放り投げて、それがそのまま未来の宇宙に浮かぶ宇宙船へとつながったあの名シーンが示すものと同じ、つまり「人類の直立二足歩行」なんである。このテーマを「2001年」は過去から描いたのに対し、「WALL・E/ウォーリー」は未来に描いた。宇宙からやってきた知性を触媒とするのも同じだ。「美しく青きドナウ」まで共有している。ただ、「WALL・E/ウォーリー」のほうはその瞬間に大爆笑してしまうんだが。実に切れ味が鋭く、アイロニカル。泣ける、すばらしすぎて。
●毎週金曜更新中。日経PCオンライン連載「クラシック・ジャンキー」。

January 8, 2009

ベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホール第1回を体験!

フィルハーモニー●ネット生中継で見た&聴いたですよ!>ベルリン・フィルの定期演奏会Digital Concert Hall。ラトル指揮でブラームスの交響曲第1番他。いやー、これは予想以上にすばらしい! ウチは光じゃなくてADSLなんだけど、映像にも音楽にも満足できた。カメラワークも吉。
●「知っている」というのと「体験する」っていうのはやっぱりぜんぜん違うわけで、実際に聴いてみると、生中継であるということは圧倒的に大きい。ウェブサイト上でも開演30分前に「開場」するんすよ。すると、カメラがフィルハーモニーの外の風景を映して、次に中に入ってまだ疎らにしか埋まっていない客席を映し、その場にゆるやかに流れる「これから始まる演奏会への期待感」みたいなのをうまく拾い上げてくれる。このワクワク感は「生中継」だから生れるもの。ワタシは強く感動したな。久々に「インターネットでこんなことができるのかっ!」っていう気分を味わった。
●今回、生中継1回券を購入して見て、これならシーズン・チケット買う価値あり!と思い、ほとんど申し込みそうになったんだけど、しかし待て、ベルリンの午後8時は日本の午前4時。初回だから徹夜して付き合ったが、どう考えても今後同じことができるかといえばできない、平日からそんなことやってたら廃人化必至。これはなあ~、サッカー・ファンをやっててもチャンピオンズリーグとかワールドカップでまったく同じ問題にぶち当たるんだけど、欧州のゴールデンタイムって、日本では夜更かしするにも早起きするにも辛い時間帯になるんすよね。あーあ、時差さえなければ。ドラえもんに泣きつくのび太の気分で嘆きたい。
●でもまあ、アーカイブ(録画中継)にはそれはそれで別の価値もあるか。今度、そちらも試してみよう。

photo by Schnittke

January 7, 2009

鬼が笑う「ニューイヤー・コンサート」

ウィーン・フィル●気の早い話だが、来年2010年の「ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート」の指揮者はジョルジュ・プレートルの再登板なんだそうである。2008年が好評だったからなあ。初登場から一年置いての再登場は2001、2003のアーノンクールと同じパターン。公式サイトでの発表はこちら
●で、2010年のチケットがすでに売り出されている。といっても先着順ではない。1月2日から23日までが申し込み受付期間で、この期間に応募すれば公平に抽選されるという仕組み。元日の公演とあわせて、同一のプログラムによる大晦日のジルヴェスター・コンサート、12月30日のプレヴュー・コンサートも発売中。元日公演のみお一人様2枚までに限定。応募は公式サイトから。親切なことに日本語による案内も用意されている。でもこれ、当選確率ってどれくらいあるんすかね。かなり低いと想像。
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●ベルリン・フィルの定期演奏会有料生中継Digital Concert Hallがこれから開幕。ラトル指揮でブラームスの交響曲第1番他。第1回はお安くなっていて料金5ユーロ。しかし現地時間(CET)6日20:00開演って、日本だと午前4時だ。どう考えても生で聴くには適していないわけで、フツーなら後日オンデマンドで聴くべきものだろう。でもせっかくの機会だから第1回くらいはがんばって生を体験してみようか。もう料金は支払った。さきほどベルリン・フィルから「開演90分前ですよー」というメールを受け取った。これで開演する頃には爆睡……じゃ困るんだよな。起きていなければ。

January 6, 2009

オンデマンドでネットラジオを聴く ~ BBC Radio3

古ラジオ●今週、NHK-FM「ベストオブクラシック」が「ザルツブルク音楽祭2008から」と題して何公演か放送してくれているようだが、BBC Radio3の番組 Afternoon on 3 でも Salzburg and Vienna としてザルツブルク音楽祭2008をオンデマンドで配信中。Music from the 2008 Salzburg Festival and the Vienna Philharmonicということだが、ウィーン・フィル以外にもいくつもあり。賞味期限があと数時間~4日間なので、聴きたい方はお早めに。
●このSalzburg and Viennaは、一日一公演放送するんじゃなくて、複数の公演からいくつかの演目を組み合わせたりする構成になっているのが不思議な感じ。ミンコフスキ指揮カメラータ・ザルツブルクの「ペール・ギュント」なんて、4分割4日間とかになってる。でもオンデマンドだから聴きたいところだけ聴けばいいのは便利。12/29放送の回を聴いたら、エッシェンバッハがウィーン・フィル相手に「新世界より」で奔放に暴れていた。お化けが出てきそうな感じの「新世界」って久しぶりに聴いたかも。満喫。
●ウィーン・フィル関係は他にアーノンクール指揮のブラームス/ドイツ・レクイエム、バレンボイム引き振りのモーツァルト/ピアノ協奏曲第27番K595、エッシェンバッハのR・シュトラウス「ティル」。
●これでもう少し音質が良けりゃ言うことないんだけどなあ>BBC Radio3。いや、現状でも十分ありがたいけど。過去一週間の番組はだいたい聴けるので、こちらの番組表からアクセスするのも吉。今ならバレンボイムの「ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート」も聴ける→1月1日のNew Years Day Concert。

January 5, 2009

光速で過ぎ去るニューイヤー2009

●正月休み終了。今日から仕事始めのところが多いんでは。もう一度ギアを入れなおす、グギギギ、あれれこんなに重かったっけ、と。ゆるやかにリブート、リスタート。
バレンボイムのニューイヤーコンサート●フツーにお正月をしていたので、バレンボイムの「ニューイヤー・コンサート」は「ながら聴き」どころか「ながら見」くらいで、後で録画でもう一度聴こうかとは思ってはいるんだが、一応、例の「美しく青きドナウ」前のスピーチだけ取り出して再生してみた。イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ大規模空爆直後だけに、バレンボイムが何か言うかなと思って。
●メッセージは簡潔だった。「2009年が世界平和の年となりますように。中東に人間の正義がもたらされますように」。これだけ。で、「あけましておめでとうございます」。まあ、そうだよなあ。正しい。
●ユーモラスな仕草がとことん似合わない。舞台から奏者が次々と退場するハイドンの「告別」でのオチ(?)の部分とか、「ラデツキー行進曲」での客席への指揮ぶりだとかは、なんだかハラハラさせられた。絶対に笑わなければいけないジョークを偉い人から披露されるのを、今か今かと身構えてスタンバイする気分を満喫(何じゃそりゃ)。でもその分、フツーのコンサートとして音楽的には聴きごたえのあるものだったのかも。
●東京は晴れの日が続いたようだ。空気が乾燥している。予防リンク→「風邪に効くクラシック」。

January 2, 2009

謹賀新年

●祝、新年。あけましておめでとうございます。祝、三連覇。いやー、圧倒的かつ一方的に押しまくって、体感支配率80%くらいの完勝であった、今最強に強まる白組、もう今から今年の大晦日決戦の行方が気になってしょうがないっ!(ウソ)
●たまには趣向を変えてみるのもいいかもしれん。今年は歌以外で勝敗決めます!とか。紅白格闘技合戦。今年は歌の殿堂メトロポリタン・オペラから生中継です、とか。
●元旦の夜、NHK-BSでサッカー天皇杯決勝を見てたんすよ、昼の再放送だけど結果を知らずに。で、ガンバ大阪と柏レイソルが0-0で迎えたハーフタイムでBSニュースが入って、いきなり見出しで「ガンバ優勝」って出てきて、延長戦で決まった決勝ゴールとかハイライト見せてくれて、その後なにごともなかったかのように後半の中継にもどった、茫然とテレビ画面見つめるワタシ、これは何かの罰ゲームそれとも試練? それでも「さ~、どっちが優勝するかなあ」ってワクワクしながら見なきゃダメですか。っていうか誰が見るのこの後半。
●むしろ「白組三連覇」を伝えてほしかった。来年の雪辱のために正月返上で練習に打ち込むポニョの子とか。毎年歌いますポニョ、さかなの子です!
●ふぅ。
●今年はハイドン(没後200周年)、ヘンデル(没後250周年)、メンデルスゾーン(生誕200周年)の記念年。割と草食性っていうか、焼き肉食べ放題な男子には物足りないかもしれないが、よく噛んで味わいたい。

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