2009年9月アーカイブ

September 30, 2009

バイエルン放送交響楽団60周年記念サイトなど

●以下、Twitterで見つけた話題。
●バイエルン放送交響楽団60周年の記念サイトがおもしろい。歴代指揮者たちの練習風景が聞ける。登場する指揮者はヨッフム、クーベリック、C・デイヴィス、マゼール、ヤンソンス、バーンスタイン、ブーレーズ、ショルティ(最後の二人はプローベではなかったかも)。意外とボリュームがある。バーンスタインの唸り声がヤバい。

http://www.br-online.de/multimedia/eventbox/?20090118-geschichte-so

●来日公演を行なっている(行なった?)ダニエル・ホープのヴィデオ・ブログ。ドイツ・グラモフォンの「イエロー・ラウンジ」、N響でのホグウッドとの共演(これはワタシも聴きにいったぞ)、トッパンホールでの室内楽などのエントリー。これ、この調子で続くのか?

http://www.danielhope.com/the-broadcaster/daniels-blog/

●これもTwitterのワタシのタイムライン(チャットでいうところのログ)に流れてきたんだけど、伝説の誤植。他人の誤植は笑えない……はずなんだけど、これは。いやいや、誰にだって起き得る。だろか。

http://twitpic.com/jklhb

 本当は綾川五郎次って横綱らしいっす。

September 29, 2009

エスパニョールvsヘレス@スペイン・リーグ

エスパニョール●おおっ、中村俊輔、先発してるではないかっ!という驚愕と安堵。ゆえにサッカー話を遠慮レスに連投する。
●アンタッチャブルな10番かと思っていたらルイス・ガルシアがベンチにいる(途中出場)。そしてエースストライカーのタムードとベテラン天才MFデ・ラ・ペーニャはケガで不在。ユダヤ教の戒律でお休みかとウワサされたベン・サハルはベンチから。ベストメンバーで勝てず、主力を欠いたら二連勝してしまったというエスパニョールなので、どんな先発を組むのかさっぱりわからなかったが、結局勢いのあるトップのカジェホンと攻撃的MFのコロを起用し続け、これに開幕先発組のイバン・アロンソ、中村俊輔が加わって攻撃するという布陣。
●相手はここまで勝点0で絶不調のヘレス(シェレス、 Xerez)。開始直後からエスパニョールが圧倒するが、決定力を欠く展開。徐々にエスパニョールのプレイが粗くなり、個人プレイに走る選手がいたりで(っていうか特にコロなんだけど、どうして俊輔を見てくれないのか)、試合の質が低下。後半、俊輔はプレイエリアを広げて(後ろに顔を出したり、中央に入ったり)プレイ機会を増やした。一対一の勝負で勝る場面もあったし、枠をとらえたシュートもあった。サッカー紙採点的には6.5あってもいいんじゃないか(辛めでも6はある)。移籍後ではベストのプレイをしたと思うので、これでかろうじて先発の座を確保できた気がする。そろそろゴールがほしいけど。
●試合はヘレスが粘り強く守って、エスパニョールとしては痛い0-0。限られた「勝たなければいけない試合」を落としてしまったかも。
●俊輔が右サイドで前に向いたとき、これがニッポン代表なら右サイドバックが上がってきて当然という場面で、エスパニョールは誰も上がってこない。むしろ俊輔に勝負するためのスペースをどうぞって与えてるかのような右サイド単独行状態。いやー、そんなウィンガーみたいなスタイルじゃないんすけど、俊輔は。でもそこでバックパスすると溜息つかれちゃいそうだし、縦に走って右足でクロス入れる(一度きれいに上げた)ならわざわざ左利きが右サイドにいる意味はない。分かり合うしか。こういう選手の個々の事情やらポジションやらが混ざって、いわゆるケミストリー(化学反応)が起きたり起きなかったりするんだろうなあ。

September 28, 2009

浦和vsマリノス、俊輔のいないマリノス、俊輔のいるかもしれないしいないかもしれないエスパニョール

マリユニ●「チケットあるよ」と言われても埼玉でレッズ戦はいろんな意味でキツすぎる、そしてテレビで見た、なぜかわが家で視聴可能な「テレ玉」(テレビ埼玉?)で。もちろん100%レッズ寄り中継。なのに試合は1-2、アウェイのわがマリノスが勝利したのであった。相手から見るとマリノスってこうなのかっ!的な新鮮な感動ややあり。
●選手のクォリティは断然レッズのほうが高いんすよ、どう見ても。フツーの人はマリノスの先発メンバーなんて知らんすよね、中澤以外は。要らないといわれても書く。GK:榎本哲也-DF:田中裕介、栗原勇蔵、中澤佑二、小宮山尊信-MF:長谷川アーリアジャスール(イラン系)、河合竜二(元浦和)、松田直樹、狩野健太(シルバーヘアの人)-FW:渡邉千真(早大卒新人ありえない活躍中)、坂田大輔(かつてのワールドユース得点王、サンキュー坂田)。
●セットプレイから中澤の足で先制して、すぐにエジミウソンの頭で追いつかれ、前半終了直前に相手のミスから(主審がマリノス側のファウルを見落としたのかもしれないが)渡邉千真が決勝点。でも得点シーン以外にマリノスはどれだけディフェンスを崩されていたか。内容では負けていた。
●浦和はチャンピオン然としてプレイする(ように感じた)。すでにすべてを手に入れてしまった選手がそうするというだけではなく、若い梅崎なんかにまでそういう雰囲気を感じる。レアルマドリッドみたいに。どうなのか。
●マリノスは俊輔が来なくてやっぱりよかったんでは。と思いつつもエスパニョールでの俊輔が心配。今朝(?)の試合のことはまだ知らないが、代表帰りの週、俊輔は他の多くの主力とともにケガで一試合戦列を離れた。が、代わりに出た若い選手たちが活躍してまさかのアウェイでの勝利。次の週(先週)、当然監督は同じ選手を先発で使い、俊輔はベンチ。後半途中出場して新聞報道的には「アシスト」を決めたことになっているが、あれはアシストとはいえない。むしろあいかわらず、「華麗な技巧を駆使して安全に味方にバックパスする」シーンが多くて気になる。サッカー紙風の採点をするなら基準点の6点(やや贔屓目)。今節は試金石かも。

September 27, 2009

アリシア・デ・ラローチャ逝去

●アリシア・デ・ラローチャ逝く。享年86(Alicia de Larrocha, Pianist, Dies at 86)。ワタシにとっては最高のモーツァルト弾きだった。モダン・ピアノを弾く人で、ソナタ全集を欲しいと思ったのはこの人くらい。
●一度ご本人を目の前にしたときに「こんなに小柄な大ピアニストはいない」と思ったことを憶えている。本当に小柄で、身長は150cmにも満たなかったんじゃないだろうか。祈冥福。

September 25, 2009

OTTAVAでロバート・レヴィン補筆版のモーツァルト未完成作品

●日本語で聴ける唯一のクラシック専門ネットラジオといえばOTTAVA。「ラ・フォル・ジュルネ」のときもそうだったが、ときどきこの局ならではの企画がある。明日26(土)と27(日)のOTTAVA amoroso for weekend(10:00-14:00)番組内で、今年5月に白寿ホールで開かれたコンサート「モーツァルトにおける未完成と完成~断片の魅力」のライブ音源から、ロバート・レヴィン補筆のモーツァルト未完成作品がいくつか放送される。曲目はこんな感じ。

クラリネット五重奏曲のためのロンド楽章イ長調 K Anh88 (K6 581a)[レヴィン版世界初演]
2台のピアノのためのラルゲットとアレグロ 変ホ長調 K6番号なし[レヴィン版]
アダージョ ヘ長調 K Anh94 (K6 580a) [レヴィン版]

●特集OA時間は11:00頃予定。生放送後1週間はオンデマンドでも聴けるのが吉。詳しくはこちらのリリースを(別ウィンドウで開く推奨)。
モーツァルト●余談。↑こうして珍しい作品について記載すると改めて思うんだけど、モーツァルトのケッヘル番号って本当に編集者泣かせというか、説明がないとわけわからん感、全開っすね。K Anh(アンハング)とあるのは、紛失した作品や断片に割り振られた番号。で、K6とかK6となっているのは、大幅な改訂があったケッヘル目録第6版で新たに割り振られた番号。K6では整数+アルファベットという書式も用いられる。K6の番号と従来の番号は同じものも多いが、作曲年代の見直し等によりぜんぜん違う番号が振られているものもある(例:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 K364 → K6 320d。有名曲でも容赦なく番号が変わる)。
●一度なじんだ番号を改めるのは大変困難なので、一般には「より正しい」K6より、従来のKが広く使用されている(ググれば一目瞭然)。未完の作品とか新しい(?)作品を扱うときはK6を出さなきゃしょうがなくなるが、そういうときは他の曲を古い番号だけで済ませると整合性に欠ける気がして、新旧両方を併記したりする。この二重番号制はフレンドリーさに欠けると思うんだけど、複雑なまま定着してしまっている。誰か大ボスが出てきて、「今までのは全部止めて新しい体系にする」とか宣言してくれないだろか。で、郵便番号みたいに一気に7桁に増えたりして(悪夢)。
●余談の余談。K488とか書くと「間に . が抜けている」って指摘されることがある。ドイツ語ではK.488が正しいから。でも日本語の用法には「.」をもって省略語を表すというルールはないので、ワタシはあえて「.」を入れない派。塵も積もれば山となるし、1バイトも積もればギガになる理論(←意味不明)。入れると誤植の危険が増えるのもヤな感じ(よく見たら「,」だったとか)。

September 24, 2009

ゾンビと私 その10 多峯主山~天覧山ハイキング

●えっと、シルバーウィークっていうんすか? 連休らしく、行ってきました、山に、ハイキング。昨秋よりしばしば東京近郊の低山をいくつか巡っているわけだが、そろそろその目的が読者のみなさまにも明らかになってきたことと思う。来るべきゾンビ化した社会において、ワタシたちはどこに逃れるべきか。先人たちの知恵を検討してきた結果、わたしたちの選択肢は山あるいは海のいずれかしかない(日本にはツンドラ、ジャングル、砂漠はない。またあったとしても生存には不利である)。
●そこで山である。ゾンビは山を能動的には登らない。彼らが登るとすれば、そこに人がいるからである。人は山に登る。そこに山があるから。ゾンビは登らない。そこに人がいないから。
●しかし山といっても、本格的に登山しなきゃいけないような山では困るんである。そういった山はゾンビが登れない以前にワタシも登れない。そこで、ワタシも容易に登れて、なおかつゾンビは登らないという前提で、標高差は500メートル以内、総歩行距離10キロ以内のハイキングコースを調査対象としている。昨日、偵察してきたのは飯能の多峯主山~天覧山コース。こちらはなんといっても小学生の遠足コースになるくらい踏破が容易。それでいて十分に山の静けさを味わえる。最寄り駅は飯能で、これが「えっ、ここからハイクするの?」と一瞬戸惑うほど街が開けているのだが、駅から20分も歩けば登山口に到達できる。お弁当は多峯主山頂上がオススメ。
多峯主山(とおのすやま)●こんな山道を歩いていると、どんどん気分が和んでくる。は~、平和だ、緑が目にまぶしい……。世界はこんなに美しいのに、まさか下界でゾンビたちの死の饗宴が繰り広げられているなんて!

●天覧山から多峯主山へ向かう途中には「雨乞いの池」と呼ばれる池がある。これは水源確保の意味からも潜伏時の重要な拠点となる。日照りが続いたときはここで祈ればオーケー。さらに池の中には小型ながらも10~20程度の鯉が泳いでおり、緊急時の食糧確保にも役立つ。
雨乞いの池
●さらに見逃せないのが、天覧山山腹にある「十六羅漢像」である。これは五代将軍綱吉公が重い病に罹った際、生母・桂昌院が能仁寺の住職に祈願をお願いしたところ綱吉公の病は快癒し、そのお礼に奉じられたという由緒ある羅漢像である。ゾンビに対して神が無力であることはこれまでもたびたび証明されている。彼らは神なき世界に生きている(いや、死んでいるというべきか)。だが、仏はどうだろうか? ゾンビに対して御仏の力が及ばないなどと誰が言えようか。
十六羅漢像
●帰りは飯能河原に寄って、ゴロリと寝そべって休憩することも可。ハイキングの後のソフトクリームは格別であり超オススメ。川沿いのお店で飲食もできる。もちろん彼らがゾンビになっていなければ、だが。

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不定期連載「ゾンビと私」

September 21, 2009

マリノスそしてメータ/ウィーン・フィル川崎編

●おおっ。マ、マリノスが鹿島に勝利したではないかっ! いやー、何年ぶりだろか、この苦手すぎるほど苦手な相手に勝てたのは。とにかくJ初年度からずっと鹿島が苦手、数字は知らないけど実感として。
●ちなみに今季10ゴール目を上げた渡邉千真(カズマと読む)だが、新人選手の2桁得点は15年ぶりの快記録なんである(前回はあの城彰二)。ワタシは本当に見る目がない。だってディフェンスならともかく、大卒のフォワードなんだから、なかなかJで活躍してる人は少ないし、新人ならなおさら。体格も特別スゴいわけじゃないし、スピードも敏捷性も足元も特別な感じはない。だから活躍できないと思ってたが完全に誤りだった。スマソ。なんすかね、シュートが巧いのと、ディフェンスとの駆け引きに長けてて、オフ・ザ・ボールの動きの質が高いってことなんでしょか。
●といいつつスタジアムにはごぶさたしてて、メータ指揮ウィーン・フィルでミューザ川崎へ。ふたたびR・シュトラウスの「ドン・キホーテ」「英雄の生涯」。東京と同じく前者はコンサート・ミストレスのダナイローヴァ、後者は席替えしてシュトイデがコンサート・マスター。初日も十分満喫したけど、この日は集中度が増してさらにすばらしかったかも。特に「英雄の生涯」はよく鳴っていたし、スリリング。シュトイデのソロはやっぱりスゴくて圧倒的に雄弁。ミューザ川崎のクリアな響きを満喫できたのも吉。お客さんもかなり沸いていたのでは。アンコールは東京とは違ってて、ヨハン・シュトラウス2世のワルツ「レモンの花咲くところ」。そして意外かもしれないが、メータの「一般参賀」があった。
●これ、クラヲタ用語なのかな、「一般参賀」って最初に言い出したのは誰なんすかね。うまいこと言うよなあ。

September 18, 2009

映画館で見るオペラ、新シーズン

●まずはMETライブビューイングの2009/2010シーズンから。新シーズンの演目および上映館&上映日が発表されている。第1作はレヴァイン指揮、カリタ・マッティラのプッチーニ「トスカ」。東劇は10/31から、その他の映画館は11/7から。

METライブビューイング
http://www.shochiku.co.jp/met/index.html#next

●東京では東劇が基本19:00~(一部18:40~)、新宿ピカデリーが10:00~、あとMOVIX昭島が10:30~。上記公式サイトは背景も文字色も暗くて読みづらいので、東劇のスケジュールであれば以下の劇場サイトのほうがわかりやすいかも。とはいえこれも文字が小さいんだけど。オペラ見る人は老眼率高いのでみんな小さい文字が苦手ですよ~>WEBデザイナーの若者。

東劇・METライブビューイング2009-2010新シーズン発売のお知らせ
http://www.shochiku-eigakan.com/event/details.htm?news_id=1038

●あと東劇は現在過去のシーズンのアンコール上映中。これ、演目別になってるのか。カレンダー形式で一覧が欲しいんだが、どこにあるのか……。
●続いてもうひとつ。以前ソニーのLivespireが「UKオペラ@シネマ」としてロイヤル・オペラやグラインドボーン音楽祭の公演を映画館で上映していたけど、それが「World Classics @ CINEMA ~映画館で楽しむオペラとバレエの世界紀行~」としてバージョンアップして12月からスタートする。オペラ5本とバレエ3本。上映館は「新宿バルト9」ほか全国映画館。

「WORLD CLASSICS @ CINEMA」 プレスリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200909/09-105/

September 17, 2009

ゾンビと私 その9 「斬撃-ZANGEKI-」

●さわやかな秋晴れの一日。こんな日にふと思い出してしまうのは……そう、ゾンビの脅威だ。
●ソニーピクチャーズさんからご案内をいただきました。

斬撃-ZANGEKI-』のご案内

いつもお世話になっております。

強すぎて戦う相手がいなくなってしまったスティーヴン・セガールが、ついにゾンビと戦うサバイバル・アクション映画『斬撃-ZANGEKI-』が10/3(土)公開されます。

●おいおい!(笑)。「強すぎて戦う相手がいなくなってしまった」って。いや、ありがたいっすよ。これまでに考察してきた対ゾンビ・サバイバル術のいずれもが決め手に欠けるものであったという現状、よもやひとりの男が人類をゾンビから救ってくれるなどという解決策があったとは! 最強の人類vsゾンビ。
●「斬撃」というタイトルからして、武器は刃物なんだろう。これは前回ご紹介したThe Zombie Survival Guide: Complete Protection from the Living Deadの教えにも合致している。「ゾンビの攻撃から生き残るための10のレッスン」にもあるように「刃物は弾切れを起こさない」から。
ゾンビ・サバイバル・ガイド●ちなみにこの The Zombie Survival Guide、やっぱり読めてないんである、英語だし。一刻も早い邦訳が待たれるところである。ただ、放置しておくのもなんなので、おそらく結論部分と思われる個所を拾い読んでみた。すなわち、地上がゾンビにあふれかえった場合、仮にそこまで生き延びることができたとして、私たちはどこで暮らすべきか。その挙げられた候補は、ワタシのこれまでの考察とそうは変わらない。基本は人間の非居住域だ。

1. 砂漠
2. 山
3. ジャングル
4. 森
5. ツンドラ
6. 極地
7. 島
8. 海で生きる

 それぞれの地域において、生存に有利な点、不利な点を、The Zombie Survival Guideは冷静に検討してくれている。たとえば山はゾンビにとって登攀不能である反面、食糧や水、物資の補給のために地上と往復する際に危険であること、ジャングルは食糧に困らないが、伝染病や昆虫の脅威があること、島は次々と遭難者が押し寄せてくるため意外と安全性が低いこと。基本的に、人間が容易に定住可能な地域は、ゾンビ以外に生き残った人間の暴徒や海賊に襲われる可能性も高いことが指摘されている。食糧が枯渇する冬の森では、カニバリズムさえ起こりうる、と。ゾンビ化された世界にあっても、人間にとって人間は脅威であり続ける。一方、人間は共同体を作ることでしか生存できないという二律背反がある。憤怒、不寛容が現代型ゾンビの危機を作り出したと考えられる以上、ゾンビ以後の世界においてもわたしたちがいかに他者と共存するかという問いはさらなる切実さをもって有効であり続けるだろう。
●で、結局どこが安全なのよ? このガイドは安易な解答を用意してはくれない。ひとまずはスティーヴン・セガールの方策に頼るしかないのか。人類最強の男が、いかにこの危機を乗り越えるのか、注視したい。

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不定期連載「ゾンビと私」

September 16, 2009

メータ/ウィーン・フィルでR・シュトラウス

ウィーン・フィル・ウィーク・イン・ジャパン2009●メータ指揮ウィーン・フィル来日。R・シュトラウス「ドン・キホーテ」と「英雄の生涯」という、鰻にステーキみたいな豪華プロが嬉しすぎる。このプログラムが一番人気かと思ったら実は逆でなぜか空席がちらほら……。そ、そなのか。
●「ドン・キホーテ」と「英雄の生涯」って、共通点が多いっすよね。どちらも主人公がいて、戦いがあったりロマンスがあったりするんだけど、最後には世を去る。「ドン・キホーテ」はセルバンテスの原作があって、世界一有名な架空の人物の一人。「英雄の生涯」は素直に作曲家自身を描いていると考えると実在の人物だけど、でもこれ書いてるR・シュトラウスはまだ34歳くらいで若くて、引退とか死というのは想像上の出来事。「ドン・キホーテ」は実在の架空の人物を描き、「英雄の生涯」は架空の実在の人物を描いている。
●ウィーン・フィルのメンバーは鮮度高げ。「ドン・キホーテ」ではコンサートマスター(いやミストレスっての?)にウワサのダナイローヴァ。ここに若い女性が座っているというだけでも視覚的には相当印象が変わる。後半「英雄の生涯」は席替えしてシュトイデがコンサートマスター。ソロが猛烈に立派で雄弁。管楽器も世代交代が進んでるっぽくて、メンバー表はフォルカーさんのエントリー見るしか。
●メータはメータ爺になってた。豪放磊落。ピリピリもギラギラもせず、麗しく豊かな至福のひととき。「英雄の生涯」って戦闘シーンが終わるとすでに引退を先走って予感して「もう後半なのか~」と寂しくなったりするんだけど(もう一回最初からやってくんないかな、とか)、死に際にもうひと暴れしてもらうわけにもいかんしなあ。で、アンコールはシュトラウスつながり(笑)の「アンネン・ポルカ」と「トリッチ・トラッチ・ポルカ」。
●皇太子殿下ご臨席。SPのなかにクラヲタな方がいてこっそりブログとか書いてたらおもしろいのになあと夢想。感極まって立ち上がってフラブラとか。ないか。むしろ寝オチが今そこにある危機。

September 15, 2009

カッコ楽しいヴィヴァ

●そういえば俊輔。先週末のエスパニョールvsレアル・マドリッド@スペイン・リーグ、ケガから復帰したデ・ラ・ペーニャをベンチに置いて、代表帰りの中村俊輔が先発。45分間、いいところも悪いところもあったが、結果的にはなんの見せ場もないまま、後半からデ・ラ・ペーニャと交代した。代表帰りだから先発しなくてもおかしくなかったわけで、45分のみの出場は予定通りなんだろう。ケガの影響もあり。ただ、サッカー誌風に採点すれば5.5点はムリ、5点か悪く見れば4.5点(6点が平均点・合格点)。ポジションが危なくなってきた。もし次戦、出られるならゴールがほしい。
●デ・ラ・ペーニャは格の違いを見せつけるようなプレイもある一方、ミスも多い。なお、レアルは一部主力温存モード。
●本田圭佑と中村俊輔がいじめっ子といじめられっ子に見えるワタシはなにかまちがってる。
●昨日は紀尾井ホールで寺神戸亮&レ・ボレアードのオール・ヴィヴァルディ・プロ。「四季」が猛烈に楽しかった。古楽アンサンブルの「四季」はすでにやり尽くされるほどやられているレパートリーで、いろんなスタイルや趣向が存在するんだろうけど、それでも鮮度を失わないという奇跡の演目って気がする。アグレッシブで、しかもときには演劇的なくらい、作品添付のソネットを描写するサービス精神豊かな「四季」。カッコよくて楽しい、すなわちカッコ楽しい。
●ブログ ○○| XupoakuOuでもおなじみの大井浩明さんが京都でバッハ:クラヴィーア練習曲集全4巻連続演奏会を開催。9/19~21の三日間。クラヴィーア練習曲集、すなわちパルティータ6曲、イタリア協奏曲&フランス風序曲、ドイツ・オルガン・ミサ、ゴルトベルク変奏曲。お近くの方はどぞ。

September 14, 2009

ヘンデル「アリオダンテ」@芸大奏楽堂

ヘンデル、ヘンデル、ヘーンデル!●芸大奏楽堂でヘンデル「アリオダンテ」。鈴木雅明指揮古楽オーケストラ+若松夏美、鈴木秀美他、若者歌手たちによるコンサート・オペラ。大変おもしろかった。ヘンデル、傑作。興味深い。で、この作品なんだが。
●「アリオダンテ」の物語は「悪は滅び、善は栄える」「悪徳はダメ、美徳こそ吉なり!」ということを言っている。スコットランドのジネヴラ姫は騎士アリオダンテと相思相愛。王様もアリオダンテを婿にして、王位を継がせると言っている。そこにポリネッソという邪悪な公爵が横恋慕する。姦計を企てて、アリオダンテにジネヴラ姫の不貞を疑わせる。アリオダンテは絶望し、ジネヴラ姫は父たる王から死刑宣告を受けるんだけど、間一髪のところで悪事はバレて、めでたしめでたし結婚おめでとう王様万歳……。
●これにあえて「ネタにマジレス」モードで感じた疑問を。まず、第2幕でアリオダンテが死んだという誤報が届くわけなんだけど、あれは特に説明がないとすると本当に偶発的な誤報なのかなあ? つまりポリネッソ公爵の企みとかじゃなくて。それって物語の作法としてどうなのかという小さな不思議を感じたのがまず小さなポイント。そして、よくわかんなかったのがポリネッソのプランだ。
●ポリネッソって、不貞を疑わせるワナを仕組んで「ビバ悪徳!」みたいなアリアを歌ったりして、なんだか「オテロ」のヤーゴみたいなヤツっすよね。だけど、彼の当初のプランがよくわからない。アリオダンテが嫉妬に狂うところまではいいとして、そこでアリオダンテが一人悲しみのために放浪の旅に出るとか勝手に死ぬとかいうシナリオはありうるにしても、ジネヴラ姫の不貞が明るみに出る可能性は十分高い。そこでじゃあジネヴラ姫は有罪なのかどうかという裁きを受けることになるわけだ。この世界のルールでは、ジネヴラ姫は死刑になる。ただし、だれか守護騎士が名乗り出て、彼女のかわりに決闘に勝てば、神様の思し召しで死刑は取り消し、姫は無実という制度がある。
●ここでポリネッソ視点で物事を見てみよう。彼は横恋慕してるのだ。アリオダンテはどうだっていいが、ジネヴラ姫を死なせたくはない。自分のものにしたい。となれば、最初からポリネッソは姫の守護騎士になるつもり大アリだったはずだ(事実、そうなる)。ところが、もしそうだとしたらポリネッソはめっぽう剣の腕の立つヤツじゃなきゃおかしい。この国のだれが相手になろうと自分にとってはボンクラ。それくらいの自信があるからこんな策を弄する。なにしろ弱かったら死んじゃうんだから。
●ところが、このオペラでは姫の守護騎士となったポリネッソはあっさりとルルカーニオの決闘に負けて死ぬんである。「おいおい! そこで簡単に負けるんだったら、あんたの姦計はなんだったのさっ!」と全力で舞台にツッコミたい。
●これはどういうことなのか。
●……と引っかかっていたのだが、帰宅してから思いついた。アリオダンテの訃報が流れたのは偶発的な誤りだったので、これがポリネッソにとっては誤算だったのだ。つまり、彼のプランでは守護騎士となって戦う相手はルルカーニオではなく、アリオダンテだったんじゃないか。アリオダンテは嫉妬と不名誉で狂っているはず。寝取られ男の不名誉を晴らすべく、決闘に臨む。しかし決闘に勝てばジネヴラ姫は死ぬというのがアリオダンテの立場だ。そう考えると、剣先は鈍り、混乱と絶望のあまり「もう死んじゃっていいや、こんな世の中」みたいな感じで、自滅する。ポリネッソにとっては邪魔者は消え、姫の命は助かる。
●というのが悪者の計略だったんだろうと解釈して、納得することにした。なんだかミステリー小説みたいですね~(←どんなオペラの見方だよ)。

September 12, 2009

シャネル&ストラヴィンスキー予告編

●なぜそんなことが可能なのか。amazon.co.jp書籍全品配送料無料キャンペーン。文庫一冊、コミック一冊でもOK。

●先にTwitterでつぶやいてしまった話題だが、来年正月公開の映画「シャネル&ストラヴィンスキー」予告編が公開されている。ストラヴィンスキーはちゃんと丸眼鏡かけてます。これって愛の感動秘話なのか?(笑)。そして、まさかストラヴィンスキーのラブストーリーが映画になるとは。映画の紹介文が「シャネルとその恋人の作曲家が……」みたいに書かれると寂しい。
●サウンドトラックは「春の祭典」、管楽器のための交響曲、ソナタ、「5本の指で」、5つのやさしい小品他ということで、期待してよさそう(←そりゃどういう理屈だ)。

September 11, 2009

エンリコ・オノフリ12月に来日決定!

●あのエンリコ・オノフリが12月に来日しますよー、という最新情報を。一昨年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」での鮮烈なモーツァルトを軽く思い出しつつ。
●12月9日と10日、紀尾井ホールで2公演。9日はヴィヴァルディの「四季」がメイン(イル・ジャルディーノ・アルモニコでの超アグレッシブな録音があったっけ)、10日はソプラノの森麻季さんを迎えてヴィヴァルディやヘンデルのアリアをやったり、コレッリ、テレマンあたりの器楽曲をやったり。で、なぜか両日ともモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」が入ってる(きっと並のモーツァルトでは終わらない予感)。なかなかサービス精神旺盛なプログラム。
●演奏はオノフリのヴァイオリンと指揮、アレッサンドロ・タンピエリ(コンサート・マスター)、アレッサンドロ・パルメリ(チェロ)を迎えてのチパンゴ・コンソート。日本語オフィシャル・ファンサイトにオノフリのビデオ・メッセージが届いている。オノフリ氏、少し痩せた? 精悍になってる気が。公演詳細についてはこちらで。
●秋晴れの一日だった。まだかろうじてセミは鳴いているが、すっかり秋。夏の間に備蓄して食べ損ねてしまったガリガリ君をどうすればいいのか。

September 10, 2009

ニッポンvsガーナ@ユトレヒトで親善試合

ガーナ●サッカーはホントになにが起きるかわからないと再確認。1-3で負けている時点では、さらにニッポンが失点して、ディフェンス大崩壊の大量失点の試合になるんじゃないかと思った。
●なのに、終わってみたらニッポンが勝っちゃってるんですよ!奥さん!(誰?)
●ニッポン 4-3 ガーナ。オランダ戦で指摘された決定力の欠如はどこへ。こちらのメンバーはこんな感じ。本田は後半途中から。GK:都築-DF:駒野、トゥーリオ、中澤、長友-MF:遠藤、長谷部(→稲本)、中村俊輔(→本田)、中村憲剛(→阿部)-FW:岡崎(→興梠)、前田遼一(→玉田)。
●前半はオランダ戦以上に絶望的だった。ガーナ代表の恐るべき身体能力。フツーなら通るパスが通らない、奪えるボールが奪えない。同じ人類とは思えない感じ。PKの一失点で済んでいたが能力差は明らか。後半すぐにギャンにさらに決められて0-2になるんだけど、これがいちばんキツかった。キーパーからのロングボールに中澤が競り負けしてあっさりゴールされた。Jリーグやアジアじゃ中澤の強さは鬼だけど、それがここじゃこんなに簡単に負けちゃうのかと。
●中村憲剛が一点返して、でもまたアモアーに決められて1-3。ところが後半33分からニッポンのゴールラッシュが始まる。長友が相手のボールを奪ってゴール前の玉田へ、これを思い切り蹴り込んで2点目、その1分後に稲本の完璧なクロスボールから岡崎が頭で合わせて同点、その4分後に稲本のミドルシュートで大逆転。なにこの試合?
●ガーナはスケジュールが厳しかったこともあってか(後半入ると同時に4人入れ替えたが)、後半途中から運動量が落ちて中盤の守備がまるで効かなくなった。というか、3-1でリードしたあたりから急にモチベーションが下がったように見えた。彼らにとってはそこでもう試合は終わってたのかも。アフリカの強豪全般に感じるんだけど、なんかこういうメンタリティってもったいないというか謎すぎるというか、東アジアとは相当違う。90分全力を出し尽くせば、世界最強になれそうなのに。
●俊輔は本田を意識したわけじゃないだろうが異様に攻撃的でシュートが多かった。でもケガの影響あり。本田はまだボールを出してもらえない感じ。むしろ前田とか稲本復活が印象に残った。長友も長谷部も気持ちで負けないから偉い。岡崎はほとんどなにもさせてもらえなかったのだが、何者かに化けつつあるのかもしれない(し、そうでもないのかもしれない)。
●欧州で親善試合をすると、入場料収入は得られない代わりに、対戦相手が本物の代表チームになる(日本でやると「これなに代表?」みたいなこともままある)。今回のオランダ遠征みたいなマッチメイクができる日本サッカー協会ってスゴいと思う。

September 9, 2009

飽和注意報

●しかしなんでも聴けるって環境は、ある意味なんにも聴けないのに近いんじゃないかって気もしなくはない、確実にありがたいはずなんだけど。未来永劫すべてを好きなだけ聴けますといわれるととたんに食指が動かなくなるにちがいないわけで。
●無料オンデマンド配信に期限が必要なのは、権利の問題以前に鮮度を保つためなのかも。特にエアチェック(っていうのか)しちゃうとデジタルデータなのに古びた気がしてしまう。
●本日9日の夜はガーナvsニッポン代表戦、そして超夜更かしまたは早起きな方は深夜午前3時からラトル/ベルリン・フィルのハイドン:オラトリオ「四季」生中継@デジタル・コンサート・ホール。チャンスがあれば頭のほうだけでも見てみたいが……。
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●寺神戸亮氏オレンジノート所属記念(なんだそうです)に演奏会情報を一つ。9月14日(月)、紀尾井ホールで寺神戸亮&レ・ボレアードで「四季」他のオール・ヴィヴァルディ・プロあり(→公演詳細)。「四季」、フルート協奏曲「夜」「五色ひわ」(独奏:有田正広)といった有名曲に加えて、2台チェロのための協奏曲RV531が例のヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(小型の肩掛け型チェロ)で演奏される。スパッラは寺神戸亮&ディミトリー・バディアロフ(←スパッラの製作者でもある)。視覚的なインパクトも強い楽器なので、生演奏で聴くとさらに強まって楽しいんではないかと。
●あと「四季」の飽きなさ具合は異常。

September 8, 2009

ベルリン・フィル・デジタル・コンサートホール新シーズン開幕

●ベルリン・フィルの新シーズンが開幕……したのが8月28日。デジタル・コンサートホールで生中継されていたわけだが、先日ようやくアーカイブで堪能。ラトル指揮(もちろん)で、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」とサーリアホの委嘱新作「ラテルナ・マジカ」初演、休憩後にベルリオーズの幻想交響曲。ブリテンはカッコいいっすよねー。一曲目からすでに大満足。今シーズンは全部見る(つもり)。
●生中継では動画がうまく再生できなかったという方を何人か見かけているんだが、これは昨シーズンにワタシも経験している。映像のクォリティをHighからMiddleに下げるとうまくいったこともあったし、Lowまで下げないと動かないこともあった。このあたりはなにがボトルネックになってるのかよくわからないんだけど、やはり想定以上のお客さんが来ているんだろうか(アーカイブならなんの問題もなし、念のため)。
●ちなみにドイツ本国以外でいちばんユーザー数の多いのは日本なんだとか。生中継の時差的にはおそらくどこよりも不都合な場所にあるにもかかわらず。聴衆のPC所有率が高いのか、日本は。PCとオーディオ機器が結ばれている人の割合も影響してるのかなと。
●ネットラジオ関係では、おなじみ、おかかさんのエントリー「オランダ公共放送がオンデマンド配信している海外ライヴが豊富すぎて逆にこわい件」で紹介されているradio4のアーカイブがスゴい。KROの検索窓に Concertgebouworkest とか入れるとごっそり出てくる。Wiener Philharmoniker で検索すると、先日放送されたばかりのブレンデルの引退コンサート(マッケラス指揮)を含む3件がヒット。スゴい時代になったなあ。

September 7, 2009

「イー・イー・イー」(タオ・リン)

イー・イー・イー●読んだ。「イー・イー・イー」(タオ・リン著/河出書房新社)。これ、前に「ユリイカ」かなにかで訳者の山崎まどかさんが原書を紹介してるのを見て気になってたんだけど、表紙もすばらしいじゃないすか。で、なんの小説かっていうと、そうだなー、高学歴フリーター無気力青春小説っていうか。
●主人公アンドリューはニューヨークの大学を出たけどドロップアウトして今は地元のドミノピザで働く若者。恋人いない、カネない、未来ない、希望ない、意欲ない、やることない。そんな虚無的な主人公がひたらすネガティヴ思考にまみれながら、元恋人の不在をグチってみたり、しつこくジュンパ・ラヒリを恨んだり(作者はなにか私怨でも持ってるのか?)、ただ拗ねて投げやりになっているだけという小説。たとえばこんな感じ。

「バットマンも落ち込んでりゃいいのに」アンドリューは言った。「バットスーツのままで一日中ベッドにいるんだ。そういう映画ねえかな」
「そうだね」とマークは言った。「アルフレッドが抗鬱剤入りのスムージーを毎朝持ってくるんだよな」
「ロビンはテレビを見て酔っ払ってるんだ」アンドリューは言った。「奴のセリフは、”俺の職業、酔っ払い”とかそんな感じ。そんでバッドマンが洞穴に隠れているところが映るんだ。バットマンが神経質そうに眉間に眉を寄せるクローズアップがいいな」

●笑。あと、熊とかイルカとかヘラジカが出てくる。熊はやたら厭世的で、イルカはセレブを殺すバイオレンス野郎。題名の「イー・イー・イー」はイルカの鳴き声から。物語性というほどのものはないし、じゃあポストモダンかというとそれもどうかなって気がする。この逆ボヘミアンな虚無感はある意味若者だけの特権とも言えるので、青春小説にはちがいない。オススメ……いや、どうかなあ?

September 6, 2009

オランダ代表vsニッポン代表@親善試合

オランダ●欧州リーグ戦がお休みのインターナショナル・マッチ・デイのアウェイ戦だから組めた、本物のオランダ代表との試合。豪華メンバーがそこに。
●ニッポンはGK:川島-DF:内田、トゥーリオ、中澤、長友-MF:遠藤、長谷部、中村憲剛(→興梠)、中村俊輔-FW:岡崎、玉田(→本田)。まさかオランダで大活躍中の本田を先発させないとは。カターニャの森本はケガで代表辞退。
●前半は技術とスピード、選手の連動性、動きの質の高さをある程度見せることができたのでは。ときおりオランダのお株を奪うかのようなクリエイティブな攻撃もあった。プレスも効いて、「受けて立つ」オランダ相手に互角以上に戦って0-0。でもまあ、地力の差はこの段階から明らかでもあったんだけど。
●後半は本田を投入。が、前半飛ばしすぎたこともあって運動量がぐっと落ちた。で、オランダは簡単にゴールを決めるんすよ、まるでこうなるのをわかってて待ってたみたいに。後半24分にファン・ペルシ、後半28分にスナイデルに立て続けに決められてサンドバッグ状態寸前に。後半42分にはクロスボール一本でフンテラールが練習みたいに決めて0-3。ああ、中澤でもああなるのか……。
●オランダはこんなメンバー。GK:フォルム(→フェルトハイゼン)、DF:ファン・デル・ビール、ローフェンス、マタイセン、ファン・ブロンクホルスト(まだ健在だったのか!)-MF:メンデス(→デ・ゼーウ)、デ・ヨング、スナイデル(→ファン・デル・ファールト)-FW:カイト(→フンテラール)、ファン・ペルシ、ロッベン(→エリア)。
●途中雨が強くなったところでサンドゥニの対フランス戦を思い出したなー。屈辱的大敗を喫した、ナカタ以外は子ども扱いされたあの試合。
●ニッポンのほうがずっと弱いことは最初から承知してるんすよ。そのうえで、どうやって勝点を強い相手から得る確率を高めるか、っていうゲームなわけで、サッカーの試合は。そういう意味ではある程度手ごたえはあったかもしれない。両サイドバックはよくがんばっていたし、中盤に足元の巧い選手を並べて戦うやり方も正しいんだろうし、小さいほうは走らなきゃどうにもならんってこともいえるんだろう。ただ、なんすかね、この悔しさは。一失点目で解説の松木さんが「ハンドだ、あれはハンドだ!」って主張してて悲しい。少なくとも選手のほうは、弱者の立場を争って先取りするようなフットボールなんかやってない、今は。
●テレ朝はじめ「ワールドカップベスト4を目標とするニッポン」とか連呼してるのが理解できない。これまでのワールドカップで、ニッポンはシードされたホームゲームを除くと通算0勝5敗1分なんすよ。まず一勝してみてはどうか。

September 3, 2009

森ガール

●最近ひんぱんに目にするコトバで、よく意味のわからなかったのが「森ガール」。最初は「きっと森さんっていう人気のヒトがいて、森さん風のライフスタイルとかファッションをしてる女のコ」なのかなあと思ったんだが、ぜんぜん違ってたんである。正しくは「森にいそうな女の子」ってことらしい。
ハイキングの途中で見かけた畑
●↑「森ガール」の住んでそうなところ(想像図)。がっつり野良仕事やりますよーみたいな感じで、ステキに日焼けしてて、腰周りガッシリ系で上腕二頭筋モリモリな雰囲気の女のコ。かわいい~。田舎ラブ!
●えっ、違う? そうか、違うのか。かもなあ、これむしろ「山ガール」だし。

September 2, 2009

デアゴスティーニのDVDオペラ・コレクション「カルメン」

carmen_opera_collection.jpg●書店に並ぶデアゴスティーニの分冊百科(っていうのかな?)に、隔週刊「DVDオペラ・コレクション」が登場。創刊号の中身が、なんと、クライバーの「カルメン」! これが990円で売られているんだから驚く(第2号以降は1,990円になる。それでも十分廉価だが)。どうやってそんな価格設定ができるんすかね。
●この映像は有名だと思う。クライバー指揮ウィーン国立歌劇場の演奏で、ゼッフィレッリの演出、ドン・ホセがドミンゴで、カルメンがオブラスツォワ。1978年のライヴ収録で、クライバーもドミンゴも若々しい。
●これがNHKで放送されたのが1983年。ワタシはこれを夢中になって見た。また見たいと思っていたが、なぜかLD(=レーザーディスク。死語かも)では発売されず、クライバーの死後、2004年になってようやくTDKコア(現クリエイティヴ・コア)からDVDで発売された。それが今回990円になってデアゴスティーニから再登場したと。
●久しぶりに見てみたが、やっぱりドキドキした。スゴい。昔のものだから映像や音質は相応に古びているし、カメラワークも「今だったらこれはないな」と思うところもあるんだけど、ニコニコしながら幸せそうに棒を振るクライバーの指揮ぶりを見るとそんな些細な不満は吹き飛んでしまう。なんという生気にあふれた音楽。それと、これ、幕が開いてからもたまに指揮者の姿が映るんすよ。なんてありがたいんだ(笑)。ドミンゴは37歳か~。気力がみなぎっていて、これなら刺すかも!って納得できる。

September 1, 2009

ping pingしてほしい

ping●右側のMyBlogListに使用しているDrecomRSSだが、DrecomRSS Liteに仕様変更したと思ったらさっそく不具合が起きている。昨日からサイト上に「現在、更新PINGの受信とフィードのクロールに問題が発生しており、対応中です」と障害報告が載っている。またか……。
●できればヨソに乗り換えたいところだが、同種の他のサービスが見当たらない。BlogPeopleはリンク集内でも稼動させているのでこれを使うという手もあるけど、ここにpingを飛ばしてないブログがかなりあるんすよね。悩む。サーバーに何か置いて自前でRSS取得して対応する手もあるんだろうけど、新たに管理の手間が増えるのは避けたいところ。うーむ。
●「DrecomRSS Lite」でググると、DS Liteの記事ががんがんヒットする謎。謎でもないか。
●10/8のアジアカップ予選ニッポンvs香港戦(静岡)の後って、中一日でキリンチャレンジのニッポンvsスコットランド戦なんすよね。まさかサッカーでそんな日程がありうるとは。
●……みたいなことは、最近もっぱらtwitterのほうにつぶやいて済ませている気がする。

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