2009年10月アーカイブ

October 31, 2009

日はまた昇るんじゃないっすかー、たぶん

お日さままた昇るっぽいよ●名作の新訳っていいっすよね、光文社古典新訳文庫だけじゃなくて。古い日本語が今の日本語に生まれ変わることでバージョンアップするっていうのもいいし、同じ作品に複数の翻訳があるっていうのも、「名作オペラをどの演出で見るか」みたいなもので大いにありなはず。あと昔の活版印刷で小さな活字でびっしりページが埋め尽くされていたのが、今時のゆったりした読みやすい組版になるっていうのも吉。というか必須。あの、創元推理文庫の復刊フェアとかで、中身の組版やり直さないで昔のままになってるパターンってあるじゃないっすか、あれはもう読めない、字が小さすぎて(←これ若者には意味不明)。
●「日はまた昇る」(ヘミングウェイ/高見浩訳/新潮文庫)からの一節。舞台はパリ。

「ねえ、ジェイク」彼はカウンターに身をのりだした。「きみはこういう感じに襲われることはないかな。人生は着実にすぎ去っていくのに、自分はその果実を存分に摘みとっていない、という? 人生の半分近くをもう生きてしまったんだ、って感慨に打たれることはない?」
(中略)
「だからどうだというんだ、ロバート。くだらんよ、そんなこと」
「ぼくは真剣なんだ」
「おれは気にしないね、そういうことは」
「気にしたほうがいいよ」
「おれだって、いろんなことを気にした時期があったさ。しかし、それはもう卒業したんだ」
「でも、南米にいきたいな、ぼくは」
「なあ、ロバート、どこか外国にいったって、何か突破口が開けるわけじゃないぞ。そういうことはみんな試してみたんだ。ある場所から別の場所に移動したって、自分自身から逃れられるわけじゃない。何の役にも立ちゃしないって」

●自分探し、不滅だな。しかもこの人たちアメリカからパリに渡ってきてこんな話をしてるし。誰もが旅人であり永遠の中田ヒデ。

October 29, 2009

ラトル、ドゥダメル、マンボ!

●サイモン・ラトルとベルリン・フィル、首席指揮者の契約を2018年まで更新。Sir Simon Rattle verlängert。ベルリン・フィルのTwitterアカウントから流れてきて知った。
●Arte Live Webのドゥダメル指揮フランス国立放送フィル&シモン・ボリバル・ユース・オーケストラの映像アーカイブが公開されている(→こちら)。両オーケストラ合同によるベルリオーズ「幻想交響曲」は特大編成で舞台がぎゅうぎゅうづめになっているのがおかしい。Arteは天井からのカメラがお気に入りなんすかね。真上からのショットがおもしろい。終わった後に強烈なブーをした人がひとりいたような気がするが客席はブラボーの嵐で、アンコールはお得意の「マンボ!」。熱い。ユーザーからのコメントが付けられるようになっているが、スペイン語がかなり目立つ。
●いいなあ、「マンボ!」って。いや一昨日シンシナティ響で聴いたばかりであるが。でもあのときは誰も客席で「マンボ!」と叫ぶ人はいなかった。なんか「マンボ!」って発声したとたんにすべての問題が解決し、災厄が退散するような気がする。ときどき厄除け代わりにつぶやいてみようか。「明日は晴れますように……マンボ!」とか。いずれ世界のすべてがマンボになる!

October 28, 2009

エンリコ・オノフリのリハーサル映像と「カリオストロの城」

●12月に来日するエンリコ・オノフリ(イル・ジャルディーノ・アルモニコのコンサートマスター)のリハーサル&インタビュー映像を見つけたので、ご紹介を。モーツァルトの交響曲第40番と「セレナータ・ノットゥルナ」を収録したときのもの。いやー、実にアグレッシブでおもしろい。インタビューでの理知的な話しぶりと、リハーサル中の爆発的な感情表現の落差がスゴい。映像は5本に分割されているので全部見てもいいし、時間のない方は1、3、5からリハーサル場面を拾うのが吉。英語字幕付き。

1.第40番第1楽章&第4楽章。ディヴィノ・ソスピロとのリハーサルとインタビュー。
http://www.youtube.com/watch?v=F1VK7HB_Aqg
2.「セレナータ・ノットゥルナ」少々とインタビュー
http://www.youtube.com/watch?v=r0wSFo2QGNA
3. 第40番第1楽章&第2楽章リハーサルとインタビュー。弾む「セレナータ・ノットゥルナ」
http://www.youtube.com/watch?v=6uC862udiMs
4. インタビューと「セレナータ・ノットゥルナ」
http://www.youtube.com/watch?v=MU1daMXTlbc
5. 第40番終楽章
http://www.youtube.com/watch?v=Z7uwNS8n7vI

●たぶんあまり知られていないんじゃないかと思うんだが、オノフリは若い頃にアーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスにヴァイオリニストとして出入りしてたんだとか。アーノンクール夫妻(アリス夫人はヴァイオリニスト)は両親みたいなものだと本人も語っていて、ここで頭角を現した縁があり、アーノンクールからTeldecレーベルを紹介され、イル・ジャルディーノ・アルモニコの一連の録音につながった、と。
●現在オノフリが住んでいるのは、イタリアのサンレオにある「カリオストロ城」の真向かい。宮崎駿監督の「ルパン三世 カリオストロの城」の元ネタになったカリオストロ伯爵が幽閉された城だ。まあ、オノフリが住んでいるのはこのお城じゃなくて、その向かいの家というだけの話なんだが(笑)、実はオノフリが宮崎アニメのファンで「ラピュタ」とか「もののけ姫」が好きだというところが奇遇。
●来日公演は12月9日、10日の二日間(紀尾井ホール)。公演詳細はこちら(@ぴあ)あるいはこちら(チケットスペース:音が出ます)で。

October 27, 2009

パーヴォ・ヤルヴィ/シンシナティ交響楽団@NHKホール

パーヴォ・ヤルヴィ/シンシナティの「新世界」●昨夜はパーヴォ・ヤルヴィ指揮シンシナティ交響楽団@NHKホール。最近はオケがツアーに出るとツアー・ブログみたいなのができることが多いから、きっとあるだろうと思って彼らのサイトを見たらやっぱりあった。CSO Japan Tour 2009。シンシナティ交響楽団もCSOなんすね、シカゴと同じく。
●NHK音楽祭の一公演ということでFM生中継&TV収録あり。コープランドの「市民のためのファンファーレ」、バーンスタインの「ウエスト・サイド・ストーリー」からシンフォニック・ダンス、ドヴォルザークの「新世界より」というアメリカ(?)プロ。ブラス・セクションが強力で、あの巨大なNHKホールにスコーンと突き抜けるような明るいサウンドを充満させた。うわ、この人たち、肉食だな、みたいな。これは日本にはないなあ、すなわちニッポン代表がオーストラリア代表とかドイツ代表とかとハイボールで体ぶつけて競り合ったときの感じ(なにそれ)。
●バーンスタインってスゴいっすよね。存命中は指揮者としての存在感があまりに大きかったからそうは感じなかったんだけど、今になってみると完全に作曲家として「クラシック音楽」のなかに作品を残している。「ウエスト・サイド・ストーリー」もこの日のアンコールの「キャンディード」序曲もそうだけど、次々と「みんなが知ってるメロディ」が出てくるって偉大。マーラーやR・シュトラウスみたいに、後世からは「当時指揮者としても活躍した作曲家」と呼ばれるんだろうか。20世紀後半のクラシック音楽として。マーラー、ショスタコーヴィチ、次はバーンスタインみたいな交響曲史観とか?
●この音楽祭って毎年テーマがあって、今回は「故郷(ふるさと)の名曲」っていうことで、いわゆる「お国モノ」が並ぶんすよ。で、コープランドとバーンスタインはいいとして、「新世界」。それはアメリカっていうかボヘミアだろみたいな気もする、ひとまずは。あと、他の公演だとライプツィヒ・ゲヴァントハウスがシャイーの指揮でバッハのピアノ協奏曲(もちろんモダンピアノ)をやるんだけど、これなんかもピリオド楽器復興後の今から見ると「そこ遡ってもふるさとのバッハにたどり着かないし」感がある。でも、じゃあシンシナティの「新世界」つまんないかというと、これが猛烈に楽しい。ビバ「ふるさとの名曲」。「お国モノ」ってのはオーセンティシティじゃないんすよね。たとえるなら「ナポリタン」。ナポリにそんな食い物はないだろうし、きょうびの「パスタ」のメニューには入らないけど、食べたら絶対に美味いという昭和の味。これこそNHKホールにふさわしい。あのNHKホールの「売店」みたいな昭和の落ち着いた雰囲気ってステキじゃないですか、お菓子とか売ってて。サントリーホールや新国立劇場には決して設置されないであろうポッキーの買える「売店」。これは一見出遅れているようでいて、実はもうしばらくすると先頭を走ることになる「新しさ」なんじゃないかとワタシは予想してる。本気で。

October 26, 2009

ふたたび発動、中村俊輔不在時エスパニョールがんばるの法則

●っとその前にこれだ、ようやく見つかった、先々週のマリノスvs名古屋戦でのストイコヴィッチ監督伝説ゴール。こんなの見たことない。これ、マリノスのキーパー(榎本)が蹴り出したボールを、ボレーで返してるんすよ。しかもスーツに革靴で(笑)。やられたマリノス者がいうのもなんだが、いまだにピッチ上に立つ誰よりもうまい。先に報道で知ってるから信じられるけど、それがなかったら絶対フェイクだと思ったにちがいない。
エスパニョール●で、今週の中村俊輔@エスパニョール。アウェイで強豪セビリア(セビージャ)との一戦に意外にも先発出場。セビリアは多少主力を欠いていたとはいえ、圧倒的にゲームを支配、どんどん攻めてくる。エスパニョールは防戦一方なんだけど、キーパーのカメニが奇跡のようなセーブを連発。そんな苦しい展開。
●エスパニョールはボールを奪ってもほとんど前にあてもなく蹴りこむだけのサッカーをしてたんだけど、そんななかでも俊輔は視野の広さとロングパスの正確性で、多少なりとも有効なボールさばきを披露してくれた……と、贔屓目に見たい、ワタシは。が、エスパニョールの現地サポは決してそうは思わないだろう。なぜなら反対側のサイドではルイス・ガルシアがとにかく前に前にと局面を打開しようとするのに対し、右サイドで俊輔にボールが渡ると、ボールは奪われにくいけど、2タッチ、3タッチしたあげくに安全なバックパスの繰り返しになるから。サポはカウンター喰らってでも相手のゴールに向かってほしいんすよ。スコットランドでのセルティックとかアジアでのニッポン代表みたいに、いつも相手に対してポゼッションで優位に立てるチームならああいうプレイでもいいんだろうけど、そこはエスパニョールだから。
●で、後半7分で俊輔はデ・ラ・ペーニャと交代。そして後半15分、ニコラ・パレハが無謀なタックルで2枚目のイエローで退場。ただでさえ苦しいエスパニョールが、一人少なくなってしまった。さて、ここで問題です。この後、エスパニョールはどうなったでしょうか?
●答え。チーム一丸となって鬼神のごとくがんばった。なんと、一人少なくなったのにもかかわらず勢いを盛り返し、しばしばカウンターから質の高いチャンスまで作った。デ・ラ・ペーニャは(ときどき)輝いていた。前半飛ばしすぎたセビリアは徐々に運動量を落とし、焦りもあってか一人多い優位をまったく生かせないまま、0-0のドロー。これはもうエスパニョールにしては飛び上がって喜びたくなるくらいの好結果だろう。
●だいたい察しがつくが、今週も悪意に満ちたGoal.comを確認しておこう。えーっと。ベスト選手はエスパニョールのカメニで10点。10点付けるかあ。そしてワースト選手。中村俊輔の3.5点(なにそれ……)。退場になったニコラ・パレハでさえ4.5点なのに。ああっ、もう。ウチの俊輔はいじめられっ子じゃありませんから! プンスカ!

October 23, 2009

クラシック系ネットラジオ更新情報など

ラジオチューナーなりクラシックのネットラジオと音楽配信リンクを小更新。ポツポツといくつか追加したり削ったりしている。スペインのカタルーニャ放送から2曲追加。カタルーニャ語なのでなんとなく敬遠してたんだけど、ここはヨソのたいていの局と違って、ウェブページにアクセスしただけで音が鳴り出す。で、今なにを流しているかも一目でわかるフレンドリー設計。悪くない。上のCatalunya Músicaのほうはコンサートのライヴ音源もあり、下のCatalunya ClàssicaはCDのみを流すオンライン局か。

Catalunya Música [wma]
Catalunya Clàssica [wma]

●ニューヨークタイムズのFM局だったWQXRが先月よりWNYCへの売却に伴ってリニューアル、オンラインではなんと32kbpsの低音質ストリームしか配信してくれなくなった。残念だが、さすがにこのクォリティでは聴く気にならない。これまでお世話になりました。さらば。
●アメリカ勢が手薄になってきた感があるので、WUOT [wma]を追加。ノックスヴィルのテネシー大学のFM局。ごくありふれた公共放送網の局で、独自性があるわけでもなんでもない。でもここはつないだ直後に「寄付してね」等のCMメッセージなしにすぐ聴けて、ビットレートは192kbpsと良好。アメリカでこの両条件を満たしてくれる局はかなり少数派。ザッピングしたいときに吉。
●映像を無料生中継してくれるフランスのArte Live Webは、本日のド深夜にドゥダメル指揮フランス国立放送フィル&シモン・ボリバル・ユース・オーケストラのベルリオーズ/幻想交響曲他を配信。えーとまだ夏時間だから、現地10月23日20時ってのは深夜3時かな? 遅すぎるからこれは後日アーカイブで見せてもらうつもり。ライブで見る猛者の方はこちらからどぞ。
●なんかこれいいな~。→ なぜ魔女は黒猫を飼うか

October 22, 2009

東京・春・音楽祭2010とか流星とか

●Twitterのほうでもつぶやいたけど、東京・春・音楽祭(東京のオペラの森)2010の公演詳細が発表されている。ウルフ・シルマー指揮NHK交響楽団によるワーグナー「パルジファル」(演奏会形式)、リッカルド・ムーティ指揮東京春祭特別オーケストラ、東京オペラシンガーズによるオルフ「カルミナ・ブラーナ」他。シルマーの「パルジファル」は評判になりそう。
オリオン座流星群祭り、開催中。少し生活時間帯を早めに移したので、ド深夜に眺めることはできないのだが、気になって夜空を見上げている。周囲が明るすぎる感も大ありなんだが、なかなか見えない。しかし一見、星なんてなにも見えないようでいても、じっと目を凝らしていると、だんだんそれなりにたくさんの星が見えてくる。東京でもこれくらい見えるのかあ的な驚き。
●もしや心の美しい人にだけ見える流星なのか……と怖れていたが、昨晩、かなり目立つ大きな流星を一つ発見できた。赤い火の玉が落ちてきたかのようであり、願い事を唱えるどころか「あっ」と言った瞬間に消えてしまった。
ToneMatrix。音の玩具。とてもシンプルだけどよくできている。スペースバーで全クリア。

October 21, 2009

夏の終わりに

夏が恋しい●えーと、もうそろそろサマータイムが終わるのか。ヨーロッパは10月最終日曜日午前1時(UTC)で夏時間終了。ってことは、今週末、10月25日(日)か。で、米国は違うんすよね。11月第1日曜日午前2時までだから、今年は11月1日(日)ということでいいのかな。ネットラジオやサッカー生中継の関係上(笑)、ワタシらも夏時間には要注意なんである。夏はとっくに終わってしまっている頃に夏時間が終わるから忘れそうになる。しかも各地で実施期間が異なる上に、同じ国の中でも例外があったりして実に煩雑。
●で、もう日本もサマータイム制を導入しちゃえばいいだろって意見もあるとは思う。ただ、夏時間は基本的に緯度が高い地域にとって意味があるものなんだろうし、冷房が普及している現代では夏時間の採用によってエネルギー消費はむしろ増加するという説もある。体調面でも負担もある。ヨーロッパでも夏時間は止めたいと思っている人も少なくないようだ。そうだな、せめてヨーロッパだけでも夏時間を止めてくれたら、サッカー中継とかベルリン・フィル生中継とか、話がシンプルになってありがたい……。
●ただ、そうは言っても一度定着したものを止めるのは難しい。ヨーロッパには夏時間愛好家のみなさんだってたくさんいるにちがいない。いまさら夏時間を止めると社会的混乱も少なくないだろう。そこで、ヨーロッパのみなさんに提案だ。夏時間はそのまま継続することにして、「冬時間を一時間繰り上げる」という新制度を導入してみてはどうか。昔、清少納言が言いました。「冬はつとめて」。冬は朝早い頃がステキです。一方、冬の夜はひたすら寒さが厳しくて暗くて怖くて魔王か何かが出てきそうで不吉。冬の間も早起きは三文の徳、ビバ早寝早起き。この先進的な「新冬時間」制の採用によって、欧州には世界を一歩リードしていただきたい。一歩というか、一時間。

October 20, 2009

中村俊輔不在時エスパニョールがんばるの法則

エスパニョール●エスパニョールvsテネリフェ@スペイン・リーグ。が、中村俊輔は先発せずにベンチ。まあ、ニッポン代表の試合にあれだけ出場してしまったんだから、今週の試合に先発しないというのは俊輔の年齢から考えてもごくフツーの采配ではある。
●が、今節は昇格組なおかつ不調のテネリフェをホームに迎えるという、エスパニョールにとっては勝点3が期待できる試合。これまでの「俊輔不在時にチームががんばる法則」が発動されるのではないかと怖れていたら……やっぱり、発動されてしまったんである。前半あっさり先制して、すぐに追いつかれるも後半にふたたび突き放して勝点3ゲット! イヴァン・アロンソが2ゴールの大活躍。
●俊輔不在のエスパニョールをきちんと観戦できるかといえばそれはムリで、横目でちらちら見ただけなんだけど(スマソ)、エスパニョールはよくボールが回っていたっぽい。で、こんなときに限って、ゴール前のいい場所でエスパニョールがフリーキックを獲得するんすよ。「おっ、チャンス! なのか、いやいや、ハズせ、ハズせ、ハズせ、俊輔以外のキッカーは全部ハズしてしまえーい!」と邪悪モード全開で応援する自分。ていうかそれ応援じゃないし。サッカーの神様に叱られそう。
Goal.comってサイトに毎試合全選手の採点が載ってるんだけど、これのGoal.com Rating(Fans' Ratingは意味レスだから無視)だと、俊輔への評価が容赦ない。デビューのビルバオ戦は4点(!)でFlop of the Match(ワースト選手)に選ばれ、続くレアル・マドリッド戦でも4点(!!)でワースト選手、途中出場のマラガ戦は6点、先発のヘレス戦6点、退場者が出たためにすぐに退いたビジャレアル戦は驚愕の3点(19分しかいないのにそんな評価なのかよっ)。
●ワタシの感覚だと3点なんてのは試合開始早々に相手を殴って一発レッドとかそれくらいの評点なわけで、Goal.comはなかなか手厳しい。ただ、ほかの試合の最低点が付け方にしても、正直わからんでもない。たぶん、「攻撃的ポジションの外国人選手を獲得したのに、バックパスばかりで前へ前へと行こうとしない」のが印象を悪くしているのかな、と。俊輔贔屓で見れば、全体を見えているからこそサイドを変えるために後ろに戻して仕切り直そうとか、考えてのプレイかもしれないんだが、今のところサポに好かれるプレイは見当たらない。ゴール、とにかくゴールするしか。

October 19, 2009

ワタシもマイ麒麟がほしい

●おいしいノンビールアルコール新発売!
yom yom●雑誌はあまり読まないんだけど、これはガマンできずにゲット、小野不由美の「十二国記」最新作を読みたくて→yom yom。で、「落照の獄」、軽く驚愕。ファンタジー世界の中で死刑制度の是非が問われようとは。とまどいつつ、やはり一冊にまとまったものが読みたいなと。
●このシリーズ、最初の「月の影 影の海」からの数冊を読んだときはまだX文庫ホワイトハート版しかなくて書店でレジに持っていくのが恥ずかしかった。しばらくすると講談社文庫版も出たんだけど。
●J.G.バラード追悼特集だったので、10年ぶりくらいに「SFマガジン」も買ってしまった。特集の中で当然のごとく著作リストとかがあって、一見インターネットのある時代にもっとも必要性の低そうなものであるにもかかわらず、購買意欲をそそるのは未訳短篇よりこっちのリストのほうだというワナ。実用品じゃないんすよね。
●バラードのなにが驚くかって、男手一つで3人の子どもを育てたってことだな。どうやって仕事したんだろ。
●NHKでTwitter紹介番組いくつか。先日のテレ東といい、テレビがTwitterを取り上げると、なぜあんなに警戒感をあらわにするのか謎。

October 16, 2009

ゾンビと私 その11 顔振峠~越上山ハイキング

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●先週末、また山に向かった。もちろん、これは来るべき人類ゾンビ化時代に備えて「逃れの地」を探しているわけであるが、まさに行楽日和と呼ぶしかない秋晴れの日に山を歩くというのは大変に気分が良いのである。今回目指したルートは「顔振峠~越上山ルート」。西武池袋線吾野駅より出発。歩行距離12km、標高差約400mというのは非体力派のわれわれにとっては丸一日かけてちょうど体力を9割方使い切るフルコースである。写真は駅からの眺め。駅前でこれくらいの人口密度であれば、都市部が完全にゾンビ化しても、まだある程度の人類は生き残っているものと考えられる。
●パンフレットやガイドでは3時間50分コースと書いてあるが、これは歩行時間の正味であり、昼食や休憩を込みにして6時間コースとみなす。朝に出て、夕方までに帰還する必要がある。なぜなら、人も住んでなければ電気も水道も通ってない山中で日が暮れてしまうと、どんな低山であれ完全なる闇夜が訪れるのであり、パニックになることは避けられない。山で夜になったらゾンビがいなくても怖い。ましてやゾンビがいれば「ゾンビとりがゾンビになる」事態は確実であり、不測の事態も考慮して夕方3時には下山する計画が基本だ。

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●顔振峠へ向かう山道からの光景はこんな感じだ。人口密度は極端に低い。以前にも書いたように、レイジウィルス(あるいはTウィルス)で汚染された場合、人は人に噛まれることによってゾンビになる。ゾンビは空気感染しないのだ。したがって、新宿や渋谷であれば1時間とかからず全員ゾンビ化するような状況であっても、このような峠であれば「噛みつこうにも噛みつく相手がいない」というゾンビ一人ぼっち状態がありうる。また、仮にゾンビがいても集団化する可能性は低い。相手が孤立した1体であれば、われわれはスティーヴン・セガールでなくとも戦い抜くことができる(こともある……気がする)。
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●が、顔振峠を越え越上山山頂を目指したところで意外な展開が。舗装道路も通っていないような山中に忽然とあらわれたのが諏訪神社である。事前に地図を見た段階では、無人の朽ちかけたような小さな神社を予期していたのであるが、これが大変に立派なものであり、しかも偶然にも祭りの日であったために人でにぎわっていたのである。えっ、この周辺に住んでる人、こんなにいたの? ていうか、ワタシの対ゾンビ田舎安全理論の根幹を脅かすような事態になってないか、これ。
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●そして山中の神社であるにもかかわらず、お神楽パフォーマンスが繰り広げられていたのである。気さくな地元市民が話しかけてきてくれて、これがいかなる祭りであるか説明してくれたのだが、ワタシの目は舞台に釘付け。あれは鬼とひょっとこ……いや、もしやゾンビとヒトと解釈すべきなのかっ!
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●そして笛と太鼓に先導されて、勇壮な獅子舞が登場。容貌は精悍、その動きは俊敏。なかなか戦闘力が高そうである。顎関節の発達が頼もしい。噛みつかれる前に噛みつけ。そんなメッセージをわれわれに伝えようとしてくれているようだ。ゾンビは「神なき世界」の住人だが、西洋の神とワタシたちの神は違う。古来より越上山は信仰の山と崇められている。ヤツらの即物的散文的な感染力に対し、山中の霊的存在がなんらかの対抗力を発揮することは十分にありうることと期待できる。
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●下山はふたたび写真のような山道を歩くことになる。標高差や歩行距離は高尾山あたりと変わらないのだが、奥武蔵方面は断然ヒトが少ない。いざゾンビの侵入を許した場合、高尾山では麓のゾンビ・ハイカーが目の前のハイカーをガブッ、さらにそのハイカーが前のハイカーをガブッっ、さらに前をガブッ、ガブッ、ガブッ……と咬噛の連鎖がそのまま頂上までつながることは避けられない。その点、東吾野から西吾野にかけての低山は、行楽日和の週末であっても道程の大半は、前後にヒトがいない状態で静かに歩行することが可能である(逆に言えば地図や水、食糧の携行は必須。高尾山のように頂上に自販機とか水洗トイレがあったりはしない)。
●憤怒と不寛容がもたらす人類ゾンビ化の危機をわれわれはいかに乗り越えるべきか。準備を怠ってはいけない。今後も引き続き低人口密度地域の取材に努めたい。

参考文献:
駅から山あるき 関東版 大人の遠足BOOK
The Zombie Survival Guide: Complete Protection from the Living Dead

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不定期連載「ゾンビと私」

October 15, 2009

ニッポンvsトーゴ代表@キリン・チャレンジ

オナガガモのメス
●久しぶりに近所の公園に足を運ぶと、カルガモとアヒルしかいなかった池に、オナガガモとキンクロハジロが飛来していた。ついこの前までは渡らないカルガモの天下だったんだけど、これから続々とオナガガモとキンクロハジロがやってくる。もうすっかり秋なのですねえ……。
●と詠嘆してみたところで、ニッポンvsトーゴ代表@キリン・チャレンジ。いよいよワールドカップ本大会に向けて、海外組含めた代表メンバーの最終選考段階に入ってきてる感が全開なんだが、なんと! トーゴ代表はこの直前のワールドカップ予選で敗退してしまったんである。そんな状況でベストメンバーが組めるはずもなく、それどころか予選を戦ったカメルーンから成田まで30時間もかけて来日したくないとだれかが言い出したのか、来日メンバー驚きのたった14人。ベンチが埋まらない……。
●まー、でも14人いてまだよかったのかも。これ11人未満だったらどうするの。ニッポンから控えメンバー貸すのか(←それ草サッカー)。それとも在日トーゴ人から急遽代表にサプライズ選出とか。なわけない。すっかり有料公開練習みたいな雰囲気になってしまっても、そしてキックオフ直後から彼らがプレスをかけてこなかったとしても、誰がトーゴ人たちを責められようか。てか、開始11分で3-0になってるし。結果は5-0
●一応こっちのメンバー。GK:川島-DF:徳永(→内田)、中澤、トゥーリオ、長友-MF:遠藤(→本田)、長谷部、中村憲剛(→今野)、中村俊輔(→石川ナオ)-FW:岡崎(→佐藤寿人)、森本貴幸(→大久保)。岡崎はまたもハットトリック。森本代表初ゴール、本田もごっつぁんゴール。森本はすっかりイタリア人化してて、そろそろ日本語忘れそうな勢い。一頃に比べて内田に元気がない。中村俊輔と本田はお互いパス交換ができていた。でもあれなら本田じゃなくてもいいわけで、「ケンカはしませんよー」というレベルの宥和的な共存。
●アデバヨールが来ないどころかたった14人しか来日しなかったトーゴ代表に、1億5千万円(推定)も払えるかと犬飼会長が激怒しているとの報道。そりゃこれで満額払ってたらどう見てもニッポンはカモ。えっ。

October 14, 2009

続々・ドゥダメル祭り

●またまたドゥダメル祭り。先日の「第九」はハリウッドボウルでの花火大会だったが、10月9日のLAフィル音楽監督就任コンサートが、フランスArte Live Web(映像)とLAのFM曲KUSC(こちらは音声のみ)で生中継されたんである。曲はジョン・アダムズ「シティ・ノワール」新作初演とマーラー「巨人」。日本では平日昼間の時間帯だったけど、Twitter上ではリアルタイムで盛り上がっていた。
●で、その模様がありがたいことにオンデマンドで楽しめる。以下で公開中、たぶん期間限定なのでお早めに。映像のほうが客席のセレブだとか、「巨人」終了後のおめでたい雰囲気の演出とかも楽しめるのでオススメ。でも「映像はカクカクして動かん!」という方は音声をどぞ。「巨人」、粘ってます。

Arte Live Web(映像)
KUSC中継(音声)

●まだ28歳か、ドゥダメルは。若くて才能があるっていいっすよねー。みんな思い切り歓迎できる。
●で、次の生中継情報。ドゥダメル指揮フランス国立放送フィル&シモン・ボリバル・ユース・オーケストラで、ベルリオーズの幻想交響曲他をまたもArte Live Webが配信してくれる。現地10月23日20時(日本時間24日3時)ということで、これは生で追いかけるのは厳しそうだが、きっと後日アーカイブを公開してくれると期待。
●ていうか、一回一回のコンサートが話題になるスターって久しぶりな感じ。本当は好き嫌いの分かれる音楽だとしても、そこを承知でつぶやいておくが吉、「イエーイ!」とか「ウヒョー!」って。

October 13, 2009

天皇杯2回戦、伝説の予感

●この週末の天皇杯2回戦の結果。といっても試合数多すぎでわけわからん感じだが、おそらく一番ニュースになっているのは「松本山雅FC 2-0 浦和レッズ」。松本山雅って北信越社会人リーグなんすよね。いずれ上に来るとは思うが、今のところまだJFLにも昇格できていないのにレッズに勝つとは。
●でもより注目すべきはJ2勢だと思う。実はこの2回戦だけでJリーグ勢は10チームが姿を消した。このなかにはJ2同士の対戦もあるので、学生、アマチュア、社会人チームに敗れた(および敗れる寸前まで行った)J2チームを挙げてみた。いや、こんなに負けるのかと。しかもホームなのに。

水戸ホーリーホック 2 - 3 福岡大学
湘南ベルマーレ 0 - 1 明治大学
セレッソ大阪 1 - 2 福島ユナイテッドFC
東京ヴェルディ 0 - 1 ホンダロック(宮崎)
徳島ヴォルティス 1 - 3 鹿屋体育大学
ヴァンフォーレ甲府 3(4PK3)3 関西大学 ←これはJ2が辛勝。

●で、誰が言ってたんだっけ、最近J2の地盤沈下がヤバい、J2下位はJFLより環境面で厳しい例もあるみたいなことを耳にしていた。ワタシはJ2を見てないからわからないんだけど、J2は急拡大する一方で降格もないから、難しい時期には来てるんだろう。じゃあJFL勢はどうだったかというと、実はこれが勝ってればカッコいいんだが、Jリーグ勢相手にほぼ敗退してしまったんである。ただし、その中身を見ると、J1相手に延長PK戦までもつれ込んだチームが2つ。一つは最近ワタシがひいきにしてるあの横河武蔵野FCだ。

大分トリニータ 3(4PK3)3 横河武蔵野FC (JFL)
柏レイソル 0(4PK2)0 ジェフリザーブズ (JFL)

●いやー、惜しい、これは惜しすぎる。2階級上のJ1とアウェイで対戦してこの結果はほとんど勝利に等しいのだが、トーナメントの試合記録としては「敗退した」としか伝わらないのが悔しい。
●最近微妙に感じてる仮説。社会人選手や学生のレベルと、トップレベル以外のプロとの差が縮まってるんじゃないかと。同じJFLのなかでもプロ中心のクラブが意外に勝てなくて、社員選手のホンダなんかはいつも強い。なんというか、ハングリーな状況よりも、お腹いっぱいのほうが強くなる的な予感。気のせいかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

October 10, 2009

ニッポンvsスコットランド代表@キリン・チャレンジ

scotland.gif●アジアカップ予選から中一日で日産スタジアムで対スコットランド戦。もうこんな日程になってしまった以上は割り切るしかないということで、全員(現状での)控え組を先発させることに。でもおかげでフレッシュな代表が見れて(ら抜き)よかった気もするが。
●GK:川島-DF:内田(→徳永)、阿部、岩政、今野-稲本(→駒野)、橋本(→大久保)、本田圭佑、中村憲剛、石川ナオ(→松井)-FW:前田(→森本)。こういうときでも岡田監督は森本を先発させないんすね……。岩政はなぜこれまで代表にいなかったのか謎な選手の一人。遅すぎたデビュー。本田圭佑と俊輔の併存が可能かどうかは試せず。石川ナオは再デビューみたいな感じ。
●で、これが試合をしてみるとまるでバラバラ。前半は中盤でボールが落ち着かず、うまくチームとして機能しない。いくら優れた個人11人を集めても、チームにならないとサッカーはできないのだなあということを改めて実感。かといって相手も屈強ではあっても攻撃に迫力は感じられず。
●後半、特に中村憲剛が左サイドからボランチに移ってから、うまくボールが回り出した。やっぱりここに遠藤とか憲剛みたいな、ディフェンス・ラインから見て安心してボールを預けられる指揮官が必要なのか。あと本田も森本も周囲の助けがなければ自分のチームでやるようには存在感を発揮できないわけで、俊輔や遠藤とは仲良くしてもらいたいものである(そんな話なのか?)。
●マリノス・ファンとしては石川ナオという存在に複雑な感情を抱かざるをえないんだが、がんばっていただきたい。昔好きだったのにふられてしまった人みたいな存在。
●相手のオウンゴールと、こぼれ球を押し込んだ本田のゴールで2-0。次はトーゴ戦。きっと香港戦のAチームに、今日のBチームから何人かをブレンドすることになるんだと思う。じゃ誰が入るのかっていうと、それは結構微妙。でしょ?

October 9, 2009

ニッポンvs香港代表@アジアカップ予選

ニッポン!●公式戦なんである。この後、中一日という本来ありえない日程でキリンチャレンジカップのスコットランド戦が続くという大誤算。スポンサー付きでどんなに華やかに盛り上がったとしても親善試合は親善試合。たとえ相手が香港でも公式戦のほうがずっと大切なので、結果的にこちらにベストメンバーが先発することになってよかった。代表にとってはそれぞれ4年に一度のアジアカップとワールドカップ(予選)しかホントの意味での公式戦はないわけだし。
●ていうか、アジアカップに予選なんてあったの!? みたいな認識も正直あり。ここ数大会免除されていたから。トルシエ名波ジャパンで優勝し(全盛期)、ジーコ・ジャパンで優勝したんだが(奇跡のPK事件あり)、前回のオシム最強ジャパンは3位決定戦に勝てなかったためにこの予選がある。いやー、オーストラリアがアジアに入った今、アジア・カップ連続優勝なんて夢みたいに思えるな~。
●注目の森本や石川をベンチ外に置いて成熟バージョンのニッポン代表が出場。GK:西川-DF:駒野(→徳永デビュー)、中澤、トゥーリオ、長友-MF:遠藤、長谷部、中村俊輔、大久保(→佐藤寿人)-FW:玉田負傷交代(→松井)、岡崎。北朝鮮に引き分けた香港ということだったが、思いのほか前に出てきてくれたので、久々にニッポンのゴールラッシュになった。ニッポン 6-0 香港。岡崎は地元日本平でハットトリック。長友、中澤、トゥーリオも得点。
●長友の走力はスゴいっすよね。あれだけ前にガンガン上がってくるのに、終盤になっても体のキレがシャープ。一対一でも強い。改めて脱帽。後半途中から右に徳永が入って、両翼がFC東京仕様になってた。徳永は緊張気味。あと岡崎は引き続き覚醒中でセカンドインパクト起こしそうな勢い。代表に何かを起こすかもしれない(し、起こさないかもしれない)。期待の西川は手持ちぶさたな時間を過ごしていた。香港はオープンでフェアな戦いをしてくれた。無意味に削ってきたりしない。正しい。リスペクト。

October 8, 2009

パリ管弦楽団の過去音源配信中、さらにfrance musiqueのオンデマンド配信開始

●またまたご親切にいくつかステキすぎる配信情報をお教えいただいたのでご紹介を。
パリ管弦楽団●まずパリ管弦楽団。過去の名演奏の音源を無料配信中。ブーレーズ指揮のバルトーク、ジュリーニ指揮のヴェルディのレクイエム、ショルティ指揮のベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」、アルゲリッチを独奏に迎えたバレンボイム指揮の公演など、さすがに豪華な全8公演絶賛公開中。

Les concerts en écoute intégrale

●もう一つパリ管弦楽団関係で過去の放送用ビデオアーカイブの中から、インタビュー、リハーサル、演奏風景などを気前よく放出中。いくつか拾って見た限りではそれぞれは短時間のものなんだけど、古い貴重なものが多い。シャルル・ミュンシュの映像(1967)はインタビュー場面がフランス語がわからなくて悔しいんだけど後半のリハーサル場面、彼の十八番「幻想交響曲」で伝わってくる熱いキャラクターは一見の価値あり。ミュンシュの後を継いでシェフとなったカラヤン(1972)はエッシェンバッハらとともにモーツァルトの3台ピアノのための協奏曲を弾き振り。この28年後にすっかり容貌が変わったエッシェンバッハが首席指揮者に就任するとは、この時点で誰が予測できただろうか……。
ラジオフランス●そして、ネットラジオ界にプチ朗報。 france musique がいくつかの番組のオンデマンド配信をスタートしてくれた。たぶん、過去2か月分を提供すると書いてあるような気がする。時差を気にせず聴けるのはありがたい。

france musique : les concerts à l'antenne

●しかしスゴい時代になってるなあ。空想すらしなかった未来を通過してる。もし今学生くらいだったらネトラジ廃人とかになりかねん。

October 7, 2009

いないときに限って

夢は、叶う♪●遅まきながら先週の中村俊輔。ビジャレアル 0-0 エスパニョール。なんだが。
●この試合、なんと俊輔はボランチの位置で先発。いやー、俊輔がこのポジションをやるとは。でも高めのポジションを取っていたので、守備面の負担を別とすれば、活躍する絶好のチャンス……だったはずなのに、試合開始早々の14分にディフェンスのフォルリンがレッドカードで一発退場。だれか攻撃陣を下げてディフェンダーを補充しなければいけないということで、あっさりと俊輔が下げられてしまった。ワントップだからまあそうなるか。がっかり。14分の間に一回だけシュートチャンスがあったと思うんだけど、そこで安全にパスしてしまったのが惜しい。
●で、その後の試合は見る意欲をなくしてしまったんだけど、強豪ビジャレアル相手にアウェイで0-0は大健闘。アウェイのデポルティボ戦で勝ったときもそうだったけど、俊輔不在のときに好結果が出てしまっているという間の悪さ。これはたまたまそういう目が出てしまっているだけなんだとポチェッティーノ監督には力説したい。
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●午前中のコンサートというものに行ってきた。杉並公会堂小ホールでの「ミュージック・ブランチ2009/10」で日フィル首席ホルン奏者福川伸陽さんの公演。11時開演で公演時間は休憩なしの約45分。午前中ってのはいいっすよね。平日公演は午後2時とかランチタイムというのが多いけど、午前ってのも意外と需要はあるんじゃないだろか。客層は自然とリタイア層、主婦層中心。いきなりメシアンの「峡谷から星々へ」の第6楽章「恒星の呼び声」(ホルンの無伴奏ソロ)を聴かせてくれるプログラムも吉。朝っぱらからこってり焼肉食うみたいなぜいたく感(てか朝じゃないし、11時は)。満喫。このシリーズ、月イチペースで毎回演奏者を変えて開かれている。

October 6, 2009

続・ドゥダメル祭り

LAフィルのウェブキャストは、今これを書いてる時点で、あと2時間ほど。アンコール配信はありがたいが、1日限りとはなかなか厳しい。でもまあお祭りだから、ドドッと盛り上がってパッと終わるのがいいのか。
●で、ネタバレ(とは言わんか)。ハリウッドボウルの公演なので、お客さんはユルユルで、楽章間でもいちいち「イェーイ!」とか言いながら盛り上がる(笑)。ついには終楽章の Vor Gott! の後でも「イェーイ!」って、おいおい、そこで拍手した人は始めて見たぞ。で、最強に盛り上がって曲が終わった後、アンコールでもう1回おしまいのところを演奏するんだけど、そこでドンパチドンパチ花火が上がる。絵的にスゴいことになってて爆笑。そこまでやるか。
●しかもウェブキャスト用に「第九」の歌詞が手作りっぽい字幕で出てきて、それが英語とスペイン語と交互になってたりする。異界。演奏後のドゥダメルのスピーチも英語だったりスペイン語だったり。フツーの演奏会じゃありえないものをたくさん楽しませてもらった感じ。なんかもう、スゴいノリだった。
●お祭りはもういいから音楽監督ドゥダメルとLAフィルの普通の演奏会を見たい/聴きたいという方は、10月9日にARTE Live Webで中継があるのでそちらを見るのが吉。曲はジョン・アダムズのCity Noirとマーラー「巨人」。えーと、これは時刻はフランスで5時ってことだとすると、夏時間だから7を足して日本は12時? これまでの前例では後日に期間限定でアーカイブにアクセスできるはずなので、基本的にそちらを期待。あと、音声だけなら地元局 KUSC の中継もあるかと。(※後日追記:ARTE Live Webのサイトの開始時間が4時に変わっていた。つまり日本時間で11時。KUSCと時間がずれているからヘンだと思ったんだけど、これで納得)
●昨シーズンの演奏でよければ今すぐ聴ける公演がひとつ。音声だけだけど、アメリカン・パブリック・メディアのラジオ番組 SymphonyCast から、ドゥダメル指揮LAフィルのR・シュトラウス「4つの最後の歌」とベートーヴェンの交響曲第6番「田園」を。(ドヴォ7はドゥダメルじゃありません)

October 5, 2009

ドゥダメル祭り

●昨日、Twitter界隈で相当騒がれていたのだが、ドゥダメル指揮LAフィル「ようこそグスタボ」コンサートが生中継されていたんである。LAフィルのサイトで映像付き(音声はKUSCのネットラジオでも生中継)。無料。プログラムはこんな感じで、メインは「第九」。で、そんなウェブキャストに対して、わーっとTwitter上で日本人ユーザーたちが盛り上がる光景っていうのが、なんかもうスゴいことになってるな、と。クラヲタ・クラスタじゃない人たちも参加してる感があったのも新鮮だった。
●しかもこれ、オンデマンドでアンコール配信してくれるんすよ(←こういうのもLAフィルがTwitter上でつぶやいてくれる)。Thanks to everyone who watched the Bienvenido Gustavo webcast! Tune into our 24 hour on-demand encore tomorrow @ 10am PDT: http://laphil.com(http://twitter.com/LAPhil/status/4595683028)ということなので、日本時間だと5日の午前2時からスタートの24時間かな。ワタシは生中継では部分的にしか聴けていないので、これは見るしか。一部聴いた感じでは、ハリウッドボウルでのカジュアルな公演なので、お客の「イェーイ!」みたいなのが楽章間でも(いや楽章間ですらないところでも。笑)聞こえてくる。プログラムの最後に「花火」っていうのがあって(曲名じゃなくて)、??だったんだが、これはもう爆笑必至っぽい。
●新しいスーパースターの登場を歓迎するムードをみんなで作ってる感じがよいな、と。こういうのだけ見てると、ドゥダメルはいつでも学園祭ノリでイケイケなんじゃないかという気になる(笑)。フツーの演奏会を見たい方はベルリン・フィル・デジタル・コンサート・ホールの昨季のアーカイブにプロコフィエフの5番とかもあるので、そちらもオススメ(こっちは有料だけど)。

October 2, 2009

自転車専門店

自転車専門店●「自転車専門店」って書いてある店の前を通りかかった。店の中にはこの道ン十年みたいなベテラン店主。若い客が入ってきた。

お客「すみませーん、この自転車なんですけど、調整してもらえますかー」
店主「できないね」(即答)
お客「えっ、できないんすか」
店主「できないよ」
お客「そ、そうなんですか。じゃあほかをあたります……」

 オヤジ、秒殺。なんか自転車屋にしかわからない複雑な事情があるのか、忙しくて今はできないのか、たまたま今日はそんな気分じゃなかったのか……。

October 1, 2009

季刊「サッカー批評」 issue 44

サッカー批評●「監督には二種類いる。クビになった監督と、これからクビになる監督だ」。という名言があるくらいころころ人が変わるのがサッカーの監督。でも年に何回も交代するようなところは弱いところで、強いところは何年もずーっと同じ監督がやったりしてるじゃないっすか。アジアの代表監督だったら、親善試合にひとつ負けただけでも更迭論が出てきちゃうし、一方でヨーロッパの強国だとワールドカップであっさり負けても続投とか(あれ? サッカーの話で「続投」なんて比喩的表現はヘンか)。マンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督なんて何十年監督やってるのか。19世紀くらいから率いてなかったっけ!?
●そんな謎だらけの監督に焦点を当てたのが、今号の「サッカー批評」。特集「サッカー監督の取扱説明書」はとてもおもしろかった。広島のペトロヴィッチ監督のインタビューも味わい深かったし、日本人ではJFLの町田ゼルビア監督戸塚哲也(かつての読売クラブの名プレーヤー)とか、ベガルタ仙台の手倉森誠、山形~京都~栃木で実績を積んだのに現在現場を離れている柱谷幸一とかいった人たちに話を聞いているのがさすが。一方でこの雑誌、謎すぎる記事とかまるで共感できない記事も多くて、まだら模様なので、そのあたりのつるつるに整えられてない感を許容できる人向けでもあり。
●「もし、相手を怖れる2チームが試合をしたらどうなりますか? もうそれは、見るに値しない試合になってしまいますよ」(広島・ペトロヴィッチ監督)。いやー、ホントにその通りなんだけど、でもそんなこといえる監督はほとんどいない。サッカーは勝点1とか1得点(ていうか1失点)が異様に重くなりがちだから。

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