2008年2月アーカイブ

February 29, 2008

エアブログ

●ビゼー:歌劇「カメルン」。ププ。←自分のネタに思い出し笑いするようになったら疲れてる証拠。頭の中ではエトーとかエムボマが歌ってる姿が浮かぶ。
●あのニューヨーク・フィルの平壌公演、映像付きで。
The New York Philharmonic Live from North Korea
http://www.pbs.org/wnet/gperf/shows/nyphil/index.html

プログラムはドヴォルザーク「新世界より」、ガーシュウィン「パリのアメリカ人」他。アンコールに指揮者なしの「キャンディード」序曲、「アリラン」他。とりあえずマゼールが無茶してないかなあと期待して、まっさきに「新世界より」終楽章のコーダをつまみ聴きする自分は、ピントがずれすぎ。
●LA DOLCE VITAさんのところのエントリー。エア人生。この一言だけで256回くらいは笑える。なんて味わい深いコトバだ。ヤだなー、ワタシのこの日々もひょっとしてエア人生だったらどうしよう。

February 28, 2008

音盤考現学トーク、METライブビューイング

●告知を二つほど。
●先日片山杜秀さんの「音盤考現学」をご紹介したが、3/2(日)17:00~ タワーレコード渋谷店6Fクラシックフロアで片山杜秀さん&沼野雄司さんのトークショーが開催される。サイン会もあるので、「音盤考現学」を持参すると吉。詳細はこちら
●ウチでは今のところスルーしてたんだけど、「METライブビューイング」が開催中で、これも3/2から第4作としてプッチーニ「マノン・レスコー」が上演される、いや上映されるというべきか。メトロポリタン・オペラで収録されたオペラ公演の映像が映画館のスクリーンで上映されるんである。で、映画だから各地で上映予定は違ってて、あと上映館によって会社が違うみたいなことがあって、あるサイトには自社の上映予定だけ載ってて別の系列会社の映画館のは載ってなかったりとか、やや作法の違いに困惑したりもするが、その辺は松竹の公式サイトを見ればOKではある、これも少々わかりにくのであるが。

METライブビューイング 2007~2008シーズン
http://www.shochiku.co.jp/met/index.html

●ワタシは未体験。映画に求められる音響と音楽に求められる音響はぜんぜん違うと思うから、一度実際に確かめてみたいのだが、日にちを合わせられるかどうか。

February 27, 2008

分厚いが猛速で読めるはず

●書店に行ったら町田康「告白」がもう文庫になっていた。ものすごく分厚い。前に単行本でご紹介したけど、気絶しそうなくらい傑作。「人はいかに殺すのか」を描きながら「人はいかに生きるのか」という普遍的なテーマに迫る。しかも「笑える」という奇跡。それにしても厚さ 3.8 cm っすよ。
●amazonだと文庫の厚さがわかるから、ウチにある本のなかで「どの文庫が厚いか」バトルをお手軽に実現できることに気づいた。京極夏彦「魍魎の匣」とかは4.4 cm とスゴいんだけど、これはわが家にはない。あっ、そういえば島田荘司に凶悪に厚いのがあったなと思って調べたら「アトポス」の4.2 cmだった。あっさり負けた、「魍魎の匣」に。
●もっと厚いのがなんかあったと思うんだけど思い出せん。

February 26, 2008

グッバイマンデイ、ハローチューズデイ

「叫び」のジグソーパズル●このところ、書類仕事で、ていうのは季節柄アレすなわち税務ってわけであるが、連日オマイガッ!と頭を抱え悶絶し複式簿記なる全銀河最大の謎に挑み、敗北感に打ちひしがれながら夜中にアイスクリーム爆食したくなるような日が続いていたのである、だがしかし、会計ソフトと一時休戦を合意した月曜日は一転して快晴、昼間原稿を書いて送信し、夕方実りのある打ち合わせに出かけ、夜は遅すぎた新年会で気持ちのよい人々と会い、夜中にCDでツァハリアスの弾くシューベルトを聴いたらツボに入った、ラブ平和、それで思ったのだが物事はバランスする、おおむねではあるがかなりの程度、しかしバランスするっていうのは○と×が交互に訪れるわけではなく、○○○と来ることもあれば、×××なこともあってバランスするのであり、バランス理論をあまりに突き詰めるとしまいには吉兆に凶兆を読み取り、凶報に吉報を予感する倒錯的な状態に到達してしまって、それはそれで「裏の裏は表でしょ」的な意味レスさがあって困る、世はバランスだけでは語れない、しかし作らなければいけないのがバランスシートであり、貸し方借り方売上げ青色申告源泉徴収、謎が謎を呼ぶ確定申告、いや謎を呼んでるのはワタシの帳簿だけで世間じゃそうじゃないのか、ともあれ、何日か仕事の都合で休戦するが週末あたりには決着付けたいアレであり、あ、全然関係ないんですけど、先日ムンク展ってやってたじゃないですか東京で、そのときふと思いついたんだけど、女の人が表現主義的に叫んでいる絵画を2枚並べて「叫姉妹」ってのを作ったらどうかなーと愚考、でも最近いけるかなと思ってるのは「何かが微妙に違う」シリーズ・曲名編で、たとえば「小鳥を調教するアッシジの聖フランチェスコ」とか、楽劇「陰のある女」とか、歌劇「カメルン」とか、そういったことを考えて月曜日が過ぎる。

February 25, 2008

ニッポン代表vs韓国。東アジア選手権終了

ニッポン!●「北朝鮮の不思議な主審」と対戦相手のラフプレイに苦しんだ中国戦の後、対韓国戦。すると、韓国が洗練されたオシャレなサッカーをするチームに見えるという謎。なんだか「同じサッカー言語」をしゃべる相手と出会ってホッとする。日韓ワールドカップの頃にはあんなに韓国が異質なチームに見えたのになー。時代は変わる。
●とはいえ相手の球際の激しさ、気持ちの強さに押されるという展開はなじみぶかい日韓戦。左サイドから13番の落ち着いたクロスに11番がボレーで合わせて韓国が先制。失点の前に中澤が外につり出されたのもヤな予感がしたし、中央では今野が相手に寄せられず。けが人が出た影響もあってか、今野がセンターバック、左サイドバックは加地(やっぱり左じゃ持ち味出ない)、ガンバの橋本英郎初先発、田代のワントップ(高いボールには強い)という今日も見慣れない布陣の代表。なのでこの試合を見てどうってものでもないんだろうけど、でもな、ジワジワと感じる、オシム・ジャパンという伝説は終わってしまったのだという喪失感を。
●山瀬の同点ゴールは美しかった。1-1。終盤もう1点獲って勝利すれば東アジア選手権優勝だったんだけど、そこまで期待するのは虫が良すぎる感じ。終了直前のロングボールは少し寂しかった。

February 22, 2008

熱狂のはとバスツアー

●一昨日のローラーブレード・モーツァルトのさらなるパワーアップ版。テレビ中継されてるっぽい。

ローラーブレードでカルメン
http://jp.youtube.com/watch?v=f5APJNzv9QI (音が出ます)

●なんと、はとバスツアーに「ラ・フォル・ジュルネ」コースを発見! 六本木ヒルズに寄って、東京国際フォーラムで解散。添乗員は同行いたしません(バスガイドがご案内いたします)。ワクワク。

http://search.hatobus.co.jp/main/detail.php?id=9557&kbn=N&kind=s

February 21, 2008

中国vsニッポン@東アジア選手権

中国代表●あーあ。逆戻りしてしまったか……。いや、ニッポンじゃないっすよ、中国が。一時はあの「才能の宝庫」に戦々恐々としてたのに、なんすかあれは。相手の肩が触れただけでも笛を吹いてくれ、こちらの危険なタックルはほぼお咎めなしという北朝鮮の主審を頼りにしすぎて、数年前と比べて「止める」「蹴る」のレベルから落ちている感じ。そんなジャッジを頼りにしてて、一歩東アジアの外に出たらどうするんだろうか……って、ニッポンも以前は外国からそう思われてたのかもしれんが。
●こちらは田代のワントップに、山瀬、中村憲剛、遠藤、安田、鈴木啓太の中盤という意外な布陣。山瀬のゴールで1-0と勝てたけど、もう勝ち負けよりもケガ人が出ないかどうかのほうが気がかりになった試合。あんなムチャクチャなラフプレイ連発されても、キレずに90分を耐え切ろうとする選手たちはホントに立派。ほとんど20代の若者なのに。代表クラスのサッカー選手って、みんな精神的にもスゴく成熟してて、自分よりも年上に見える(苦笑)。カニバサミとか飛び蹴りされても全然キレんのですよ! ワタシだったらあんなことされたら、即座にウチ帰る。ヤだよ、そんなの、サッカーじゃないし。
●あのあたりのたくましさはジーコ・ジャパンあたりからニッポンが身につけたものじゃないか。
●フィジカルでも才能でも恵まれているんだから、フツーにサッカーしてれば遠からず中国は日本や韓国よりずっと強くなると思うんだけど、どうしてああいうことするのか、わからん。

February 20, 2008

ローラーブレードで「走る悲しみ」

●ウチはYouTubeネタはあんまり取り上げないんだけど、あまりにスゴいネタを教えていただいたので紹介しちゃう。最初ほんの一瞬なにをやってるのかわかんなかったんだけど、数秒後に絶句。路上のモーツァルト。このボトルを並べるのって楽しいだろな~。

Rollerblade bottle tune guy

February 19, 2008

イヌ名曲の誕生

ニッパー君に聴かせてあげたい●一瞬にして己の目が釘付けニュース今年のナンバーワン、音楽好きもケダモノ好きも。NZの音楽チャート、犬にしか聞こえない曲が1位に。くゎ、これをチャート1位にするニュージーランド人って何者ですか、ついにイヌ名曲の誕生ですか。以前に若者しか聞こえない高い周波数で鳴るケータイ着信音があって、モスキート音とかいうんだっけ、加齢の残酷さをいかなる自慢の耳の持ち主にも容赦なく突きつけてくれるニュースが話題になっていたけど、今度はイヌ向け周波数だ、もう若者だって聞こえやしない。いや、もしかしたら聞こえるっていう超若者っていうか超人間っていうか半イヌ人間みたいな人もいるかもしれん。でも断言するがワタシは聞こえない。だって犬じゃないし。
●今、新たな名曲を手に入れたイヌたちは、どんなことを考えているのか。イヌ界で「名曲名盤、至高の名演ベスト101」とか、そんな企画が生まれていたりするのかなあ。あ、ベスト101っていうのはイヌだから、やっぱり。このイヌ名曲、単純に周波数を人間の可聴域まで下げて聴いたらどんな曲なんだろ。イヌのおまわりさんだったりして、いやまさかそんなことは。
ベルカ、吠えないのか●「ベルカ、吠えないのか?」(古川日出男著)。イヌ文学の傑作。犬には読めないのが残念だ、本気で。

February 18, 2008

北朝鮮vsニッポン@東アジア選手権

ニッポン!●「東アジア選手権」と言われてもピンと来ない人も多いかも。東アジアサッカー連盟のチャンピオンシップという位置づけで、親善試合ではない。公式サイトもある。
●しかしなー。久しぶりに弱いニッポン代表を見たという印象。公式戦なのに突然普段とは違うメンバーをたくさん入れてきた岡田監督の狙いがよくわからないんだけど、田代(代表デビュー。鹿島所属)と播戸の2トップで、中盤に羽生という新鮮すぎる攻撃陣、左サイドバックに加地(右は人材豊富だが左がいない。ちなみに右は今日も内田)、キーパーに川島永嗣(代表デビュー)。いきなりこんなに普段と違うメンバーで大丈夫なのかと思ったら、全然大丈夫ではなかった。序盤から大パニック。
●ちなみに北朝鮮にはチョン・テセとかアン・ヨンハとかいるんすよ。で、そのワントップ、川崎フロンターレのチョン・テセがニッポンのディフェンス陣を強引に引きずりながら、見事すぎる先制ゴール。パワフル。川崎でも我那覇のポジションを奪って台頭してきたときには、これはスゴい若者が出てきたと思ったけど、こんな強烈なゴールをニッポン代表相手に決めるようになろうとは。恐るべし。
●特に前半は北朝鮮のプレッシャーに耐え切れなくて、ボールを前につなげない場面が目立った。オシム前、いやジーコ前、いやトルシエ前、それくらいまで遡ってしまったかのような、かつて歩んだ道。交代で入った安田の突破力のおかげで前田の同点ゴールが生まれて、1-1のドロー。内容が悪かったので、次の中国戦が気になる。以前のアジア・カップでのジーコ・ジャパンのように、敵地でも冷静に試合をコントロールできるかどうか。今日はとりあえず、頭を抱えてフテ寝するしか。

February 15, 2008

「音盤考現学」(片山杜秀著/アルテスパブリッシング)

音盤考現学●一気読みするのはもったいないので、少しずつ読み進め中→片山杜秀さんの「音盤考現学」(アルテスパブリッシング)。「レコ芸」連載「傑作!? 問題作!?」、待望の単行本化。雑誌連載だとどうしても読み落としちゃうので、これはホントに書籍になってくれてよかった。もちろん、猛烈におもしろい。
●たとえば、「ルトスワフスキのドラマツルギー」の項。ルトスワフスキの交響曲第3番とピアノ協奏曲のCDをとりあげているんだけど、まず昔の東映やくざ映画の話から入るわけっすよ。で、やくざ映画というのがどんな物語構造を持っているかという基本を教えてくれた上で、ルトスワフスキの交響曲第3番は正統派やくざ映画だ、と看破する。しかも交響曲第4番も弦楽四重奏曲もチェロ協奏曲も、みんなやくざ映画的音楽だったという目ウロコ的展開。いやー、すばらしすぎる。
●あるいはニーノ・ロータ(映画「ゴッドファーザー」の曲とか書いてる人です、念為)。発売されたときに当サイトでもちらっと紹介したけど、EMIからトマッシ&ムーティ指揮スカラ座フィルでニーノ・ロータのピアノ協奏曲という、恐ろしくクラシカルなCDが出たじゃないですか。これを取り上げるにあたって諸井三郎の交響曲第3番から話が始まる展開も美しいのだが、で、同じ協奏曲が以前にシャンドスから出ていたディスクと比べ、いかにEMI盤が別種の音楽となっているかを述べる。シャンドスのバルンボが90秒かけてる序奏が、EMIのトマッシは40秒で弾くっていうから、そりゃあ同じ曲には聞こえない。で、この解釈の違いを片山さんはニーノ・ロータの二人の師、ピッツェッティとカゼッラに求める。同じロータを演奏するにも、前者はロータのピッツェッティ的資質を、後者はカゼッラ的資質を極大化して聴かせたものだ、と。なんという明晰さ! 身悶えしながら座布団パンパン叩きたくなるでしょ、鮮やかすぎて。
●こういうのが本当のレコード評論、本当の音楽評論なんだと思う。演奏の部分部分を個別に取り上げて、ここはいい、ここは悪いと指摘する「審査」や「査定」なんかの対極。審査・査定を読んでしまうと「で、それで?」って言いたくなる。でもこの本は評論・批評なので、一つの項を読むごとにワクワク、ドキドキする。

February 14, 2008

内気なシューベルト

グレン・グールド27歳の記憶●この「グレン・グールド27歳の記憶」の映像で好きなシーンなんだけど、グールドが友人との会話中にウェーベルンに話題が及んで、相手が「ウェーベルンが内気な音楽だ」と言ったら、突然ピアノを弾き出して「これのどこが?」って反論するシーンがあるじゃないっすか。で、グールドはこう言う。「内気な音楽ってこういうのを言うんだよ」。シューベルトの交響曲第5番の冒頭を弾きはじめる。
●このシューベルトを弾く場面がおもしろい。だってシューベルトは山のようにピアノ曲を書いているし、特に後期のピアノ・ソナタなんて、どれも耐えがたいほど内気な音楽じゃないっすか。だから、この場面はピアノ・ソナタ第21番とかを弾くのが自然だと思う、ピアニストなんだから。それなのにわざわざ交響曲を弾くのも変わってるし、しかもそれが第5番、シューベルトとしてはかなり例外的な明るい音楽だってのも可笑しい。
●シューベルトのなにが苦手かっていえば、その鬱々とした内気さなんだけど、それがツボがハマったときの破壊力はすさまじい。ああ、永遠にこの鬱陶しい気分に浸っていたい、時を忘れてネガろうよ、みたいな。ってのが今年の「ラ・フォル・ジュルネ」における自分的発見と期待。

February 13, 2008

今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン

●ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2008の記者発表へ行ってきた。東京国際フォーラムでの5/2から5/6までの有料公演の詳細も公に発表。早速オフィシャルのほうにリンクを張ろうと思ったら今現在そちらではまだタイムテーブルが公開されていないんだけど、きっともうすぐにでも掲載されるにちがいない。ナントのあの公演やこの公演が東京でも聴ける、でもあれは日本に来ないのか、その代わり東京ではあれとかこれとかが聴ける、とかジワリと眺めるとたくさん発見があり。基本ポイントをいくつか。あ、テーマは「シューベルトとウィーン」。

1. 比較的聴く機会の少ないシューベルト作品もたくさん演奏される。弦楽四重奏曲と交響曲、ピアノ連弾曲は全部演奏される。大半の宗教曲も演奏される。網羅的ではないんだけど、ピアノ・ソナタもいろんなピアニストでたくさん聴けるチャンス。シューベルトのピアノ曲好きには天国かと。

2. シューベルトの同時代の作曲家の作品もある。後世の編曲作品もある(ベリオ、ツェンダー、レーガー、マーラー他)。現代作曲家によるオマージュとして新作も演奏される(細川俊夫、藤倉大、ブルーノ・マントヴァーニ)。

3. トリニダード・トバゴのレネゲイズ・スティール・バンド・オーケストラが来る。ドラム缶で「未完成」とか「魔王」やります。ナントじゃ大ウケ。

 アーティストは大勢すぎるので挙げられないけど、ツァハリアスが来てピアノも弾くし指揮もするという朗報あり。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2008
http://www.t-i-forum.co.jp/lfj_2008/(→演目詳細掲載されました 2/15)

●あと、今年はラ・フォル・ジュルネ金沢が開催されます(4/29-5/5)。東京とほぼ同時進行、しかしテーマは「シューベルト」ではなくて、東京での第1回がそうであったように「ベートーヴェンと仲間たち」。ベートーヴェンなのでシューベルトとも重なる部分もあり。

February 12, 2008

ワンだふるワンコちゃん(仮)

柴犬●ほぼ実話。

「はい、今週も『ワンだふるワンコちゃん』のお時間がやってきました~。今日のワンちゃんもかわいいですねー。もう飼って何年くらいになるんですか♪」
「十年です。実は結構いい年なんですよ」
「あらそうなんですかー。でもかわいくてまだまだ若々しいですよー。パパさん、ワンちゃんのお名前は?」
「えっ……」
「お名前は?」
「あ……ド忘れしちゃったなあ」
「ワンちゃんのお名前ですよ」
「えーと、フランス語でイヌっていう言葉なんですけどね、あ、シャンって言うんですよ。シャン。よしよし、ほらシャン、いい子だぞ~」

●ホントはポチでしょ、その子。

February 11, 2008

ライダーは毎週競技場で戦闘している気がする

●一応毎週録画しておこうと思っていた「仮面ライダーキバ」(←主人公がヴァイオリン職人)、しかし今週はWOWOWのスペインリーグの中継と一部時間が重なることが判明。夜遅すぎるスペインリーグと朝早すぎる「仮面ライダーキバ」とが出会ってしまうエンドレスなテレビ小僧状態がヤバい。
●で、後半しか録画できなかった「キバ」を見たら、いきなりカジノみたいなところでライダーの父らしき人物がテーブルに乗っかって「オレのヴァイオリン演奏は一曲10億ドルだぁ~」みたいなことを言い放ちながら、「ツィゴイネルワイゼン」を弾いていた。いったいどういう設定の話がどう展開したらそんな場面が撮れるのか。謎すぎる。
●相変わらず物語は現代と1986年の過去をいったりきたりするという構成で、やたらわかりにくい。でも大丈夫、公式サイトのあらすじ読めば全部わかるから。ていうか、本編見るよりこっちあらすじを読んだほうが話がわかるってのはどうなのか。
●もうこれ、来週から見なくてもいいかなあ、特にクラヲタポイントはなさげだし(笑)。といいつつ録画設定は消去しない慎重派。

February 8, 2008

あれは生中継されていたのか

●そうかー、ナントの「ラ・フォル・ジュルネ」は生中継をやってたんすね。あるところに(笑)動画が置いてあった。ワタシが聴いた公演でカメラが入っていたのは2つ。1つはツァハリアスのピアノ&指揮によるローザンヌ室内管弦楽団。ウェーバーのコンツェルトシュトゥック(弾き振り)とシューベルトの交響曲第6番。もう一つは最終日のカスプシク/シンフォニア・ヴァルソヴィアで、ソロが庄司紗矢香さんとクラリネットのポール・メイエ(プログラムにはマーティン・フロストとなっていたのに、当日行ってみたらなぜかメイエが出てきた)。
●ともにすばらしいコンサートだったんだけど、カメラがずいぶん気合が入っていて、たとえばクレーンカメラ(っていうのかな?)が客席の頭上から舞台に向かってニョキっと大胆に伸びてる。あれはクレーン下のお客さんがずいぶん落ち着かないのでは。しかも手持ちカメラ2台が演奏中も舞台を割りと遠慮なく動き回ってて、もちろん音も立ててしまうし、あれではきっとカメラマン自身がテレビ映像に入ってしまっているんじゃないかと心配するんだが、そういうことはみんな気にしないことになってるんだろうか。いろいろなやり方があるものだなあと。
●yamaoさんが公式レポートで書かれていたように、「ラ・フォル・ジュルネ」ではプレス用の座席というものが用意されていない。プレスや(他の公演に出演する)アーティストがコンサートを聴きたいときは、開演前に入り口近くで待機して、すべてのお客さんが入場した後に入れてもらえる。席が空いていれば座れるけど空いてなければ立ち見方式。ていうか、どの公演もほぼ満席なので、都合よくそこに席が空いているはずもなく、基本的に全部立ち見。そして、どこのプレスの者かとかどういうアーティストかとかは斟酌されず、胸にぶら下げたIDの種類(プレス、アーティスト等)だけ見て判断される。これは気が楽。お客さん優先がはっきりしていてすっきりする。現地の年配のプレス関係者もフツーに立ち見してる。階段に腰掛けたり、後ろでベタ座りするってのも全然あり。ワタシも立ったり、床に座ったりしてた。
●ただし、唯一、前述のカスプシク/シンフォニア・ヴァルソヴィアだけはチケットを持って入ったんすよ。客席係の若い女の子が案内してくれたのは最前列の右端。で、彼女がすっごく可笑しそうにワタシに向かって話しかけた。「今日はテレビ中継が入ってて、この席はカメラに映っちゃうんだけど、カメラに向かってハロハロ~とか手を振ったりしないでね♪」。いや、ワタシはフランス語は一語たりとも解さないんだけど。でも彼女は確かにそう言ってた。

February 7, 2008

ニッポンvsタイ@ワールドカップ2010アジア三次予選

ニッポン!●なんだか心の準備もできないうちに急にやってきた感じ、ワールドカップのアジア三次予選。「三次予選」っていっても、この後にまだ「最終予選」がある。ニッポンはオマーン、バーレーン、タイと同組で、確かにどこも最終予選で当たってもおかしくないようなチームが相手なんだけど、一方で上位2チームが上に進めるというところに微妙に緊張感が緩みがち。オマーン、バーレーン、タイとやって3位以下になるようじゃダメでしょ、みたいな。でも「ランクで決まるなら試合はいらない」とはわれらが岡田武史監督の名言なのであって、サッカーじゃ何が起こるか分からない。もし、これが上位1位通過だったら相当ピリピリしたとは思うが。
●で、雪の埼玉という圧倒的にこちらに優位なコンディション。前半21分に遠藤がフリーキックを決めて先制したときには、簡単に勝てると思ったのだが、その直後にタイのティーラテープはすばらしすぎるミドルシュートを決めた。この日、一番の見事なゴールでは。これって猛烈に既視感ある光景。アジアの戦いって、なにかニッポンが相手の力を100%、120%引き出してあげるような気がするんすよ。練習でも10回に1回しか決まらないゴールが決まる、みたいな。この後、オマーンやバーレーンの選手も各々自分史に残るゴールを決めるんだろな的な悪い予感がする。ティーラテープだって、これはオレゴールのなかのベスト10に入ると思ったんじゃないか。
●でもまあ、さすがにこの気候はタイには厳しかった。ほとんどの時間、ニッポンが攻めて、後半に大久保、中澤、巻がゴールして4-1。タイは退場者が出たのも痛い。ニッポンの先発だけ。川口-中澤、駒野、内田篤人、阿部-遠藤、中村憲剛、鈴木啓太、山瀬功治-高原、大久保。若武者内田は前の親善試合に比べるともう一つ。高原もコンディションが整わず。しかし相変わらず左サイドバックが手薄。駒野はすばらしいんだけど、できれば右サイドで使いたい。しかし右サイドは割りと人材豊富。今後岡田監督が左サイドにアレックスを使うのかどうかわからないが、どちらにしてもニッポンは慢性的に左利きの左サイドバックが不足している気がする。
●タイの選手は名前が難しいっすね。スチャオ・ヌットヌムとかティーラテープ・ウィノータイとかナロンチャイ・ワシラバーンとか。なんかかわいかったりする。ナロンチャイ♪とか。でもまあ、タイ人もこっちのチームを見て同じこと考えてるだろな。あいつタカハラだって、ププ、とか。

February 6, 2008

QがAに勝る

●「ラ・フォル・ジュルネ」が終わってナントより帰還。現地には会場内にプレスセンターがあったんだけど、そちらはPCがフランス語Windowsということで、日本語が使えなかった。それでもたぶんどうにかすればどうにかなるんだろうけど、簡単な方法が思いつかず、結局通信環境はホテルの無線LANに持参したノートPCをつないでしのいだ。
フランス語のキーボードって、AとQが英語キーボードの逆に配置されているんすよ。信じられない。左手小指のホームポジションから左上という、きわめて打ちづらい位置に、QではなくAを配置するという謎。どうしてそんなとこに母音を置くかね。
●音楽祭の中身はまずはラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」公式レポートを。後は追い追い。東京でのプログラムも近く発表されるけど、昨年以上に楽しみな音楽祭になるのでは。
●メールとか郵便物とかあれこれやんなきゃいけないことがうずたかく積みあがっているというのに、ワタシのお腹はゴロゴロが止まらない。風邪引いたかも。やれやれ。

February 1, 2008

ナントの勅令ってナンだっけ?

●ふう。さて今どこにいるかといえば、なんと、ナントである。いや、そんな駄ジャレを発している場合ではなくて。ナント、すなわち本家ラ・フォル・ジュルネ。しかしウチから20時間以上もかけて移動してきたその当日の夜のコンサートを聴くっていうのはありなのか。あり、事実。

ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」公式レポート

 オフィシャルらしくない話題は当欄でも拾うかも。

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