2010年4月アーカイブ

April 29, 2010

いよいよ「ラ・フォル・ジュルネ」が開幕

●いよいよ「ラ・フォル・ジュルネ」。昨日丸ビルでオープニングセレモニーが行なわれ、明日30日は東京国際フォーラムで前夜祭、翌5/1は池袋の芸術劇場でスペシャルナイト(オルガンコンサート)、そして5/2~5/4の三日間がコア期間。ワタシは全参加。
●で、今年もLFJ公式ブログを会期中随時更新するのでぜひそちらもご覧いただければ。そして、今回はブログ隊でTwitterも活用する。Twitterのほうはどういうスタイルのつぶやきが適切なのか悩みどころだが(特に頻度。多すぎても迷惑、少なくても寂しい)、こういうものは一度実際に試してみないとわからない。アカウントをお持ちの方は、フォローが吉。
●もう一つ、LFJ金沢も本日オープニングコンサートが開かれた模様。金沢には最終日の5日におじゃまします。
●金沢の地元紙北國新聞の28日朝刊に「ラ・フォル・ジュルネ金沢」についての記事を書きました。まさかのカラー顔写真入り(笑)。

April 28, 2010

新日本フィル記者会見に一般モニター募集

●一般モニター。平たく言えばブロガーのみなさまっすね。5/12(水)14:00に開かれる新日本フィルの記者会見に、記者、音楽関係者だけではなく、一般のブロガー、ウェブサイト主など、個人で情報発信している方もお招きする、と。

5/12(水) 新日本フィル記者会見発表 一般モニター募集!

●オープンであり画期的、だと思う。記者会見には音楽監督クリスティアン・アルミンク、ソロ・コンサートマスター崔文洙他が出席。新シーズンからMusic Partner of NJPに就任するダニエル・ハーディング、客演するフランス・ブリュッヘン、インゴ・メッツマッハーは動画メッセージで登場(←「これが日本のオーケストラなのか?」と思うくらい豪華な指揮者陣っすよね)。発表内容は10/11シーズンについて、それと新プロジェクト(注目)について等。
●新聞は別格として、既存の媒体、たとえば音楽誌などの実売部数というのは、多くが数千から数万部。そして買った人は雑誌の全ページ隅から隅まで読むわけじゃない。記事に取り上げてもらったとして、実際に情報が伝わる対象というのは何人なのか、ということを考えると、ブログやTwitterの影響力というのは決して侮れない(←今さらそんなこと言うまでもないけど、あえて)。人気のあるところならアクセス数自体も負けていないだろう。即時性も高い。しかも端の閉じた世界ではなく開いた世界なので、小規模なサイトやフォロワー数の少ないTwitterアカウントで取り上げた情報であっても、うまくツボると爆発的に伝播することがある(逆に言えば関心を持たれないものに対しては確実に反応がない)。
●個人ブロガーも巻き込んだプロモーションというのは、それはそれで難しさもあるのかもしれないんだけど、クラシック音楽の世界ではまだ珍しいと思うので、成功してほしい。
●「モニター」と表現されているのは、質疑応答には参加できないからなのかな。一般にはなかなかこういう機会はないので、雰囲気を知るだけでも足を運ぶ価値はあるのでは。都合のつくブロガーの方はぜひ。お申込み締切は5/1(土)必着。

April 27, 2010

ブルックナー、ラブリーに

ブルックナー:交響曲第5番 アーノンクール●昨日、ふとブルックナーの交響曲でどれがいちばん好きかみたいな話題になって、でもこの質問は割りと答えにくい気がする、なぜならどれも同じだから、と思いきや、どれも同じではないのでツルッと答えが出た。まず第5番。あとは9番、7番かなあ。いやいや8番を挙げないことはありうるだろうか。それをいえば4番、でも2番も実は、待てよ3番は……。考え出すと悩むぞ。でもまあ5番は数年前のアーノンクール指揮ウィーン・フィルの来日公演の記憶がまだ残っているし、作品の魅力という点でも特別か。
●いちばん苦手な曲を選ぶのは簡単で、6番。第1楽章の主題がどうしても好きになれない。なにそれ、的な。少し怖い。
●「ブルックナー女子」って見かけないっすよね。「ワグネリアン女子」以上に稀少な気がする。この現象をきれいに簡潔に説明する一言はあるんだろうか。聴けばほぼ必ず感動すると思うんすよ、ブルックナーの交響曲って、どの曲でも。と言いつつ、めったに聴かないけど。「ブルックナーでキレイになる!」(言ってみただけ)。
●「ブルックナー占い」ってできないかなあと一瞬考えた。いちばん好きなブルックナーの交響曲といちばん苦手なブルックナーの交響曲を選んでもらって、須栗屋敏先生に診断してもらう。しかしなにをどう診断するのかという根本的なところが問題だ。

April 26, 2010

週末フットボール・パラダイス~近づくW杯編

●今週末、JFLの横河武蔵野FCがホームゲームだったにもかかわらず、都合がつかず。そして観れなかったときに限って快勝するのだ。横河武蔵野FC 3-0 ホンダロック。見事なり。武蔵野陸上競技場で今季初勝利。しかし好天にもかかわらず観衆541名は少ない。
●J1ではマリノス 1-3 鹿島。鹿島には勝てる気がしない。マルキーニョス、この日のゴールで史上5人目のJ1通算100得点達成、外国人なのに。この人、本当にスゴいっすよね。昔、ウチのチームにいたんだが……。
●ワールドカップ南アフリカ大会、ニッポン代表のメンバー発表は5月10日14時発表。23人。GKは控えの控えまで必要なので3名、あとは各ポジションにレギュラー+バックアップ1名ずつというのが基本的な考え方。複数ポジションをこなせる選手を入れると、多少前の選手を多めにできる。以下、ワタシの予想、希望ではなく。

GK:楢崎、川島、西川
DF:中澤、トゥーリオ、長友、内田、駒野、今野、阿部、岩政?
MF:長谷部、遠藤、本田、中村俊輔、中村憲剛、稲本、松井?
FW:岡崎、玉田、興絽、平山、大久保?

その他の主な候補:森本、田中達、佐藤寿人、石川、香川、前田遼一、小笠原、小野、徳永、槙野、栗原

●岡田監督的にはきっと森本より興絽。意外と平山。今野、阿部は複数ポジションができて、しかも左サイドバックの控えも兼ねるので入る。海外組は松井が微妙かも。サプライズ召集があった場合(宇佐美とか)松井が落ちるのでは。大久保も微妙だが、前線も中盤もできる選手を一人入れるだろうということで。

April 24, 2010

「愛の妙薬」@新国立劇場

妙薬あります●新国立劇場でドニゼッティの「愛の妙薬」。新制作。ここのところ大作「ジークフリート」「神々の黄昏」と続いて2年越しの「指環」完結と来ていたので、なんとなく大クライマックスの後という雰囲気が客席にあったと思うんすよ。人によっては東京・春・音楽祭の「パルジファル」も聴いたかもしれない。で、そこに軽やかでほのぼのした「愛の妙薬」と来たわけで、この前までの張りつめた緊張感が消えて、リラックスして楽しもうという緩い雰囲気があった。この客席から発せられた空気は、舞台と相互に影響しあったと信じる。演出チェーザレ・リエヴィ。明るくカラフルな舞台、衣装。楽しげであり吉。
●ホワイエで「愛の妙薬ワイン」を売っていた。そんなベタなノリが好き。
●オペラ界で「素朴でいい人ばかりが住んでるほのぼの世界選手権」が開かれたとしたら、「愛の妙薬」はチャンピオンの有力候補者になるだろう。こんなに他愛のないハッピーな話はない。若い農夫ネモリーノはすっとぼけてるけど純朴でいいヤツだ。村一番の美人で農場主の娘アディーナに恋をする。アディーナは連隊の軍曹でイケメン(たぶん)のベルコーレに求愛されて、結婚しようとする。ネモリーノは相手にされない。そこにインチキ薬売りのドゥルカマーラがあらわれる。これは「トリスタンとイゾルデ」の物語(ワーグナーの楽劇はもっと後。その原典を指す)に出てきた愛の妙薬、こいつを飲めば世界中の女たちがお前に寄ってくるであろう。ネモリーノは薬を飲む(中身はただの安ワイン)。都合よく、そこにネモリーノが莫大な遺産を継ぐことになったという情報が村娘たちに流れ、本当にネモリーノは人気者になる。これが愛の妙薬の効果か! アディーナはネモリーノの純粋な想いを知って心を打たれ、ネモリーノを愛する。めでたし、めでたし、ワッハッハッハッ……。
●は? 待てよ、これ。だれがネモリーノを「純朴ないいヤツ」だなんて言ったのか。ネモリーノを歌うのはジョセフ・カレヤ。声量もあるし美声だ。まだ31歳。しかしすでに太っている。無学だけど心優しいっていう感じじゃなくて、デリカシーを欠いたガキ大将に見える……ジャイアンの数年後みたいな? アディーナを追いかけまわすところが、なにか見ていて怖い。単純な思考って極端に走るじゃないっすか。「へー、これが愛の妙薬か。ゴクゴク。えっ、効き目が現れるのは明日? 今日じゃなきゃヤだヤだ。もう一個買えばいい? でもお金ないしなあ。なに、軍隊入ればお金もらえるの! じゃあ、入る、今すぐ入る。これでアディーナはオレのもの!」。ほら、すごく怖いでしょ、こういう人って。
●村娘たちも現金な人たちだ。眼中になかっただろうに、ネモリーノが遺産を継いだと知ったら、とたんに言い寄り始めるんだから。この村はぜんぜんほのぼのなんかしてない。住んだらとても息苦しいんじゃないか。
●そんな閉塞的な村を救うヒーローが、われらがドゥルカマーラ博士だ。この欲望渦巻く村に不足しているのは、ずばり愛。彼は愛の妙薬を廉価で提供する。好きな人がほかの男と結婚するという窮地に立たされたその日に、たまたまネモリーノは莫大な遺産を相続するわけだが、世の中、そんな都合のよい偶然があるものではない。あるわけない。あれはドゥルカマーラが売った薬が本物の愛の妙薬だったと解釈するほうが納得できる。彼は詐欺師を装った愛の伝道師なのだ。おしまいに村人みんなが薬を飲んで、お互いがお互いを愛し合うようになるのだろう。
●したがって、ホワイエで売っていた「愛の妙薬ワイン」を飲んだ人たちも、翌日にはみんなから言い寄られる人気者になったものと思われる。ワタシは飲酒しないので、愛の妙薬を飲まなかった。損をしたのか得をしたのかはよくわからない。
●一ヶ所、笑った>「トリスタンとイゾルデ」。

April 23, 2010

ワタシたちクラシック・ユーザー

●HMVジャパン調べの「クラシック音楽に関する意識調査」がおもしろい。「クラシックユーザー」と「ノンクラシックユーザー」に分けて質問をしているところが秀逸。回答するのはHMVのお客さんなので、「ノンクラシック」な人もなんらかのジャンルの音楽ファンなのであって、無作為抽出した一般の人というわけではないところがミソか。
●いちばん参考になったこと。「ノンクラシック」な人に「クラシックのイメージ」を尋ねると、一番手に「癒し」が来る。これは知っていた。他の調査でもそうなったのを見たことがあるから。ところが「クラシック」な人にクラシックの魅力を尋ねると、1位「奥深さ」に続いて、2位にやっぱり「癒し」が来るんである! これは想定外。
●ワタシはあまりクラシックに「癒し」というイメージを持ってない。でもクラシックを聴く人も聴かない人も「癒し」だと思っているということは大いに留意すべき、と自分の心の中のメモ帳に大書した。
●も一つ、印象に残ったこと。「クラシックユーザー」と「ノンクラシックユーザー」という言葉。ワタシたちは「ユーザー」なんである、最近では。いや今だって伝統的な音楽業界の中では「ファン」という言葉がもっぱら使われているはずで、レコード会社や音楽事務所、音楽系出版社では「ユーザー」という言葉はあまり使われないだろう。
●ところが、その業界から一歩外に出ると「ファン」が「カスタマー」さらに「ユーザー」と呼ばれるという現象があって、実はこれはワタシにはなじみ深い光景だ。特に「一歩出た外側」がIT系企業だと、非常に高い確率で「ファン」は「ユーザー」になる。たとえば新星堂や山野楽器のお客さんを「ユーザー」と呼ぶ人はいない。リアル店舗のタワレコやHMVにも「ユーザー」はいない。しかし同じ商品をiTunes Storeなど配信サイトで売るとなると、お客さんは「ユーザー」になる。音楽を買っていることに変わりはないが、同時に配信システムの利用者という面に焦点が当たるから。だったらオンラインで音楽を売る企業はどこでも顧客を「ユーザー」と呼んでおかしくない。あるいはamazonのように「カスタマー」とか。
●先日ある同業関係の人たちと打合せをしたときに、たまたま「最近は『ユーザー』って呼ばれるよね」って話になったばかり。で、この「ユーザー」というニュアンスに対して、ワタシは是非を問いたくない。むしろ、ワタシらはユーザーと呼ばれるようになってきたという事実を受け止めたい、ていうかこの変化を味わいたい。味わい深いというか、感慨深いというか。
前にも書いたけど、「ファン」fan は「ファナティック」fanatic の短縮形なんすよね。クリエイターがいて、コンテンツホルダーがいて、ディストリビューターがいて、ユーザー(カスタマー)がいるみたいな世界には、ファナティックな態度はそぐわないのかなあ。

April 22, 2010

春のち冬のち春のち冬のちワールドカップ

tree2tone.jpg●まるで初夏のようだと思うほど暖かくなったら、翌日またまたまたまた冬が到来する東京の謎天気。この調子で5月になっても6月になっても7月になっても、数日に一度は冬がやってくるのではないかと恐怖する。なんという手強さ、地球寒冷化。がんばって明日もレジ袋2枚もらわなきゃ(←それもういいから)。
●そろそろこういうものが必要なのではないかと思う、ワールドカップ2010南アフリカ大会日程。南アって欧州と同じなんすよ、時差が。ってことは4年前のドイツ大会と同じ問題に頭を悩ませねばならない。決勝トーナメントは日本時間で23:00と27:30のキックオフ。前者は生中継で見るしかないとして、問題は後者だな。夜更かしも早起きもできない。いかにして結果を知らないまま、録画を観戦するか。
●最近知った、衝撃の事実。パスタの味はレンジで茹でてもほぼ同じ(@nifty:デイリーポータルZ)。マジっすか。これは試してみたい、そう思いつつ試していない。

April 21, 2010

花井悠希「主人公 さだまさしクラシックス」

主人公~さだまさしクラシックス●「こんど新人ヴァイオリニストがデビューするんですけど、彼女、森ガールっぽいでしょ?」という声にそそのかされて、先日取材までしてしまった、花井悠希さん。21歳の現役音大生なのだ。本日CDリリースされたデビュー・アルバムはいきなり2タイトル。一枚は「主人公~さだまさしクラシックス」。ええっ、さだまさし? 世代的に何万光年の宇宙の彼方ってくらい離れてるんでは、と思いきや先入観なし歌詞もなしで若者がまっさらなところで弾くからこそ成り立つアルバムなのかも。さだまさしのメロディメーカーとしての才が浮き彫りになるというか。
光の風~ヴァイオリン・クラシックス●もう一枚は純然たるクラシック・アルバムで「光の風」。本人のお気に入りバルトークの「ルーマニア民族舞曲」をはじめとして、ブラームス、ドヴォルザークなど民族色の濃い選曲。花井悠希さん本人はナチュラルで柔らかい雰囲気の持ち主で「森ガール」キャラは納得なんだけど、本当は森ガールは「バルトーク弾きたい」とか言わないと思う(笑)。
●いや、ていうか、ワタシはよく知ってますよ、実際の森に森ガールは住んでいないし、森にヴァイオリニストもいない(いたら怖いよ)。森ガールは街にいる。念のため、尋ねてみた。「ええっと……身近に森ガールはいますか?」「いますよ!ひとり完璧に森ガールな子がクラスにいるんですよっ!!」。
●な。森ガールは実在なのであった、オリーブ少女と同じように。

April 20, 2010

映画「のだめカンタービレ最終楽章 後編」

のだめカンタービレ最終楽章●映画館で見てきました、「のだめカンタービレ最終楽章 後編」。前編に引き続き、テレビドラマに可能なことはぜんぶ詰め込んだかのようによくできていた。後編だけでも原作のストーリーはかなりのボリュームがあるはずなんだけど、それを映画一本にまとめてしまう脚色の手際のよさは見事。
●今回、ラン・ランが大活躍するんすよ。もちろん画面には出なくて、のだめの吹き替え(っていわないか。弾き替え?)として。いやそれだけじゃないな。冒頭、当然「ベト7」でオープニングがあるかと期待していると、今回はピアノ版「ベト7」。これをラン・ランが弾く。劇中、ラヴェルとショパンの協奏曲、モーツァルトの2台ピアノのためのソナタ(ラン・ランが一人で2台)、エンディングのガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」まで。大サービス。
●映画館に来た人たちの多くが、これ見たらラヴェルのピアノ協奏曲(のだめの妄想イメージCGが秀逸)あるいはショパンのピアノ協奏曲第1番をもっと聴きたくなるのでは。ラヴェルやショパンの大プロモーションをしてくれてるようなもので、大変すばらく、ありがたい。
●これは原作がそうなので必然だけど、終盤コメディ要素が薄まって、千秋とのだめの二人の関係とか、お互い音楽家としてどういう道を歩むかというシリアスな話になってくるじゃないっすか。そういう意味では前編とは少しカラーが違っていたかも。
●当初、この話の結末をワタシはこう予想していた。野田恵は世界的なピアニストへと羽ばたく。そして千秋真一は早々と職業音楽家を諦めて学校の音楽の先生になり、むしろそこに生きがいを見出す。二人はスタート地点とあべこべの地点に着地する(そして結ばれる)ストーリーだと思っていた。でもそうはならなかった。もっと美しいハッピーエンドが用意され、おとぎ話として結ばれていた。若者たちの物語なので、ハッピーエンドって言っても、なにも終わってなくてそれどころか始まってもいないようなことではあるんだけど。
●竹中直人はスゴすぎる。フランス人も日本人も全員流暢に日本語をしゃべっているドラマ設定の中で、あいかわらず「ワターシは、ノダメチャンと、ショパンを弾キマスネー」的なカタカナ外人しゃべりをしている。巨大な作り物の鼻を付けて。なのに、巨匠指揮者に見える(笑)。ありえないものを「ありえる」にしてしまう。超能力だ。

April 19, 2010

大人の遠足~多摩湖編

多摩湖

●このところ急に寒くなって雪が降ったりとか無茶苦茶な気候が続いていたが、この日曜日は晴れ、しかも比較的暖かくなった。このチャンス逃すまじ、低山ハイキングでもしたい、と思いつつもいきなりの山では体が付いてこないので平地で遠足作戦を急遽決行。もっともお手軽な非体力派コース、多摩湖へ。西武遊園地駅で下車して、狭山公園を歩いてからお弁当、多摩湖(村山貯水池)を半周して西武ドームに着いたら電車で帰るという数時間、寄り道込みで12キロ弱の平地歩行。湖は広々としてるし、緑は鮮やかだし、猛烈に気分爽快になれる。まあ普段から自然の豊かなところに住んでれば「そんなのなにが楽しいの?」という感じなんだろうが、日頃長時間PCのモニタ見てたりとかすると、これが信じられないくらい気が晴れるんである。遠足上等。
●このコース、基本的にアスファルトの自転車道を歩くので、そこが楽チンとも物足りないともいえる。その代わり、見晴らしがいい。トイレに困らないのも気楽。
●ショッカーとか悪の組織は、この貯水池に毒を入れて都民全滅作戦を企てて、世界制覇を狙ったりするわけだ。怪しい者が近づかないように、注意したい(誰が?)

April 17, 2010

もう一回、桜の咲くところから春やり直し希望

●雪、降ったですよ、東京。もう4月17日なのに。
●「1Q84 BOOK3」、無事ゲット。しかしすぐに読めるかどうか。
●「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2010-」のワーグナー「パルジファル」公演が、音声ストリーミング配信されている。ウルフ・シルマー指揮NHK交響楽団他(4月4日・東京文化会館)。スゴいなあ。これ、決して易しいことじゃないはず、コスト的に。
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以前にもご紹介した、複数PC間でファイルを同期できて、しかも自動オンラインバックアップも兼ねる超便利ツールDropbox、以下のリンクから新規にアカウントを作成すると、標準の2Gに加えて250MBのボーナスが(あなたと私に)追加されます。無料。
https://www.dropbox.com/referrals/NTQyNjU3Mjg5

April 15, 2010

続・立ち上がりの5分と、最後の5分

●先日、サッカーのゴールの時間帯について「立ち上がりの5分と、最後の5分」というエントリーを書いた。5分刻みのデータはなかったが、15分刻みのデータで昨シーズンのJリーグ時間帯別ゴール数を調べてみたところ、もっともゴールが多いのは終盤の15分であり、逆にもっともゴールが少ないのが序盤の15分という結論が出た。数字も整理しておこう。791の総ゴール数のうち、最後の15分(+ロスタイム)に181ゴール(23%)が生まれ、一方で序盤の15分には91ゴール(12%)しか入っていない。もし時間帯による偏りがなければ、おのおのの15分に平均17%(=1/6)のゴールが生まれてくるはずだ。立ち上がりの15分はゴールが少なく、最後の15分はゴールが多いのだ。
●が、これは昨季のJリーグのデータに過ぎない。Jリーグよりもっとレベルの高いリーグの数字を見るべきだという意見もあるだろう。そこで、イングランドのプレミアリーグについて調べてみようと思った……というか自分で調べるのはメンドくさいので、適当にググって出所のはっきりしないデータを拾ってきた(笑)。厳密な調査じゃないからなんでもいいだろってことで、見つけたのが2007/08シーズンについての以下の集計だ。

premier_league_goals.gif

●全ゴール数は1177で、いちばんゴールの多い時間帯はやはり終盤の15分(322ゴール、27%)、いっぽうでいちばんゴールが少ないのは……やはり最初の15分だ(150ゴール、13%)。ほぼJリーグと同じような傾向がある。パーセンテージも近い。
●これは感覚的にも納得できる。どのチームも(特に地力に劣るチームを相手にすると)序盤からリスクを負いたくない。得点は欲しいが、それ以上に無用な失点を嫌う。最後の15分になると、ゴールが必要な側はリスクを負ったプレイをする。また、終盤はお互いにラインが間延びして、攻撃側が優位に立ちやすい(守備側は序盤と同じようにプレスをかけられない)。
●ほかにも理由はあるだろう。サッカーには「退場」がある。退場者が出るとゴールが入りやすくなると考えるのが自然だ。試合が進むほどピッチ上に立つ平均選手数(笑)は一方的に減るので、後になるほどゴールが入りやすいという偏りが構造的に存在するはずだ。
●つまりサポが気をつけるべきは終盤の15分だ。試合終了の笛が鳴るまで席を立たないほうがいい。そして最初の15分は(先入観に反して)ゴールが生まれにくい。途中退席するよりは遅刻のほうがマシかもしれない。

April 14, 2010

「ラ・フォル・ジュルネ」公式ガイドブック出来&「クラシックの音楽祭がなぜ100万人を集めたのか」

ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2010公式ガイドブックが発売中。今年のテーマに合わせて「ショパン」についての特集記事のほか、出演アーティストたちのインタビュー、プログラム詳報、演奏曲目紹介など盛りだくさんの内容。「ラ・フォル・ジュルネ」はあれだけの公演数があるので、直前までなかなか公演内容が確定しなかったりする。どこまで最新情報を紙のガイドブックに反映させるかということで、毎年主催者側と編集側(ひいてはライター側)の間でギリギリの調整が続く。はらはらするような綱渡りもあるが、出来上がったものを見ると「よくここまで間に合ったなあ」と驚かされるくらいの最新情報が載っている。驚異、デジタル時代ならではの。
●もう一冊「ラ・フォル・ジュルネ」関連本を。こちらは読み物だ。「クラシックの音楽祭がなぜ100万人を集めたのか~ラ・フォル・ジュルネの奇跡」(片桐卓也著/ぴあ)。この本はいくつか読み方がある。タイトルが示唆するようにビジネス書的に「こんな音楽祭をどうやって実現したのか」と読むこともできるし、ファンが音楽祭をより身近に感じるために読むこともできるだろう。ワタシは音楽祭という「仕事」を形にするまでの難しさの部分がおもしろいと思った。こういった超大規模な音楽祭をゼロから立ち上げて形にするまでどんな困難があるか、それは容易に想像できるけど、具体的な生々しいエピソードにはやはり迫力がある。
●会社があって組織があって株主がいて、音楽を好きな人も関心を持たない人もいるし、新しいことをやりたい人もなるべくやりたくない人もいる。社会とはそういうもの。そういう大勢の人たちがみんな同じ方向に動かなければ物事は動かない。立派な「お題目」を唱えるだけじゃなく、どうやったら現実に人を動かすことができるのか、ということなんすけどね。たとえばルネ・マルタンの回想。音楽祭の実行委員会を作って、都知事に名誉委員長になってもらい、組織もできて、東京国際フォーラムが主催をすることになった。ところが予算の問題で企画自体がダメになりそうなことがあったという。梶本社長が電話をかけてきて「すぐに日本に来てくれ!」というので、ルネ・マルタンは急いで来日して東京国際フォーラムの会議に出席する。株主をぜんぶ集めた会議にルネ・マルタン本人が出て、自分のプログラムを熱心に説明する。計画が暗礁に乗り上げるかどうかの瀬戸際で救われるという話がある。その一方で、どうやって協賛金を集めるかとか、ビジネスとして無用なリスクを冒さないようにしなきゃいけないとか、いろんな現実的で冷静な判断も積み重ねられるわけだ。「熱狂」というのはリアリズムが支えているんだという部分があちこちであらわになっていて、そこがいい。

April 13, 2010

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2010「キャンディード」記者会見

●兵庫県立芸術文化センター開館5周年事業、佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2010としてレナード・バーンスタイン「キャンディード」が兵庫および東京で上演される。4月12日記者会見。壇上には佐渡裕芸術監督、バーンスタインの長女ジェイミー・バーンスタイン(右)。
candide2010.jpg●演出はロバート・カーセン。06年にパリ・シャトレ座が制作したプロダクションを持ってくる。カーセン自身も来日する。「キャンディード」は上演ごとに手が加えられたために多数の版が存在するが、フル・オーケストラ、合唱団、オペラ歌手を必要とする「スコティッシュ・オペラ版」に基づく版。
●ロバート・カーセンから寄せられたメッセージ。「レナード・バーンスタインの『キャンディード』が、フランスの古典に基づいたアメリカの作品であることを忘れてはなりません。(中略)私たちの『キャンディード』は、アメリカの権威がかつてないほど失墜したブッシュ政権時代に制作されました。現在では、この大国の指導的立場にオバマ大統領が立つことによって新しい局面を迎えています。しかし、現実にはどれほどの違いがあるのでしょうか? 私たちの国々の政治的な出来事の展開に疑いのまなざしを絶やさないよう、ヴォルテールは私たちに説いています。しかしヴォルテールはまた、私たちに対しても、考えられる限りの方法で物事にかかわり、私たちの庭を、ただ眺めるだけではなく、手をかけて育てていくよう鼓舞しているのです」
●最後のところは「ゾンビになるな」って言ってるんすよね。言ってないけど。
●兵庫で7公演、東京はBunkamuraで3公演。佐渡さんはこの20年で「キャンディード」を30公演以上指揮してるって言うんすよ。スゴいなあ。他に「キャンディード」はミュージカルとしての上演もあるわけで(6月の帝劇)、作曲家バーンスタインって本当に愛されているし、死後もぜんぜん人気が衰えないというか、むしろさらに聴かれるようになっていると改めて感じる。

April 12, 2010

横河武蔵野FCvs流通経済大学@JFL

●なんだか今年はずっと「季節の変わり目」が続いている気がする。春が来たと思ったら冬が来る。もうこのまま本当の春は来ないのであろうか……。
武蔵野陸上競技場●と怖れつつ、JFL開幕。いやもうとっくに開幕してるんだけど、横河武蔵野FCが本来のホームである武蔵野陸上競技場で試合をしたのは今季初めてなので。ここはいいっすよ、天気がよければ。もう少し早ければ桜も見ごろだったんだが……。
●試合はずっと武蔵野FCが攻め続けていたのだが、シュートが芸術的に入らない。何をどうやっても入らない。何十本打っても、バーに弾かれたり、オフサイドだったり、枠をそれたり、キーパーに防がれたりする。終盤はむしろ相手のカウンターから失点する可能性すらあった。0-0。痛い。
●ここ数シーズン、アマチュアクラブながらJFLの「門番」として上位に立ちふさがっていた武蔵野FCだが、今季は苦戦すると予想している。チームの心臓ともいえる優れた中盤の選手をライバルに引き抜かれてしまったので。
●この日、目を惹いた選手は10番の高松。昨季から加わっていた選手だが、初めてその真価を発揮したところを見たというか、なぜ10番を着けているのかがわかったというか。とても巧いんである。クラシックなプレーメーカーで、人を使うプレイがJFL離れしている。質の高いチャンスを量産できる。が、一方で物足りない。自分で勝負しない、もっと前にガツガツと行って(シュートも打って)相手に脅威を与えてほしい。守備でもハードワークしてほしい。見ていて楽しいからファンになってしまうタイプの選手だが、自分が監督だったら使うだろうか? ベンチにすら置かないかもしれない……。サッカーは謎。
●観客623名。天気がよかった割には少ない。今季から後援会の特典が変更になった。昨季までは後援会に入っていれば同行者3名までいっしょに無料で入場できた。今季からはその特典はなくなり本人一人しか入場できなくなった。こうなると家族連れは減る。昨年まで芝生席でゴロゴロ転がって遊びまわっていた子供たちの姿が見当たらない。去年だって席はぜんぜん埋まっていなかったのに、どうしてこんな制度にしたんだろう。

April 11, 2010

カルミナ軽くない

●まずは短信。「ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン2010」指揮者小澤征爾出演中止のお知らせ。健康上の理由により指揮者が変更となる。体力的な面から万全を期すため、と。
●東京都交響楽団のプリンシパル・ゲスト・コンダクター(首席客演指揮者)に注目の若手指揮者ヤクブ・フルシャが就任。今年29歳だから本当に若い。12月の就任披露演奏会はヤナーチェクの「グラゴール・ミサ」他、マルティヌーの交響曲第3番他の2プログラム。
●上野で開催された「東京・春・音楽祭」閉幕。9日(金)にムーティ指揮東京春祭特別オーケストラ、東京オペラシンガーズによるオルフ「カルミナ・ブラーナ」を聴いたが、すさまじかった。ムーティってまだ指揮台でジャンプするんすね。猛烈なオーラで統率する超肉食系の一夜。最後「おお、運命の女神よ」が帰ってくるところで、文化会館中のお客さんがブルッて鳥肌立てたのが見えた。見えないけど。なぜかティンパニはベルリン・フィルのゼーガース。合唱秀逸。もうこの曲は並みの演奏では聴く気になれない。

April 9, 2010

立ち上がりの5分と、最後の5分

作戦盤●よく「サッカーでは立ち上がりの5分と、最後の5分に注意しろ」って言われるじゃないっすか。先週のマリノスの対清水戦がまさにそれだったんすよ。キックオフ直後と試合終了直前。集中力を失いやすいからそう言われるのかなあ、「サッカーでは立ち上がりの5分と、最後の5分に注意しろ」って……。
●はあっ!? それ、おかしいじゃん! だってサッカーでは、だれかの失点はだれかの得点だよ。「立ち上がりの5分と最後の5分」に失点してるチームがあるなら、その相手は「立ち上がりの5分と最後の5分」に得点してなければならない。つまり、これらの時間帯はピンチであるのと同時に得点チャンスでもなきゃヘンだ。なのに、なぜ中継の解説者は「立ち上がりの5分と最後の5分はゴール・チャンスですからね、ぜひ得点を期待しましょう」って言わないのか。
●そもそも、その最初の5分と最後の5分について、得点(=失点)が多いという統計はどこにあるんだろう。少し探したが見つからなかった。なぜなら、フツーは時間帯別ゴール数というのは15分刻みで統計を取るから。
●15分刻みのデータならJリーグのサイトにもある。せめてこれを集計してみようか。昨季のJ1のチーム別時間帯別ゴール数があるので、Excelにコピペして自分で集計してみた。するとこうなった。

2009 J1 0-14m 15-29m 30-44m 45-59m 60-74m 75-89m 総得点
山形 2 6 4 3 5 12 32
鹿島 8 12 6 8 7 10 51
浦和 7 3 9 5 6 13 43
大宮 4 8 7 7 5 9 40
千葉 4 3 7 8 3 7 32
0 6 7 7 7 14 41
東京 7 6 7 8 8 11 47
川崎 2 10 11 7 17 17 64
横浜 8 7 9 7 6 6 43
新潟 6 8 10 4 5 9 42
清水 7 8 5 8 5 11 44
磐田 5 8 12 7 9 9 50
名古屋 5 8 4 3 7 19 46
京都 4 3 5 9 8 6 35
G大阪 5 9 8 15 16 9 62
神戸 5 5 5 9 10 6 40
広島 7 9 13 10 6 8 53
大分 5 4 3 3 6 5 26
合計 91 123 132 128 136 181 791

●いちばん下の行が集計行。予想通り、最後の15分の得点(=失点)がもっとも多い。これは当然だ。なぜなら15分刻みといいつつも、最後の15分には数分のロスタイムがプラスされるから。ただ、その時間が延びる分を考慮しても、さらにこの時間帯のゴール数は多い。弱いほうの足が止まる、集中力が落ちる、強いほうの選手交代の効果が出るなど、いろいろな理由がありそうだ。
●ではいちばん得点の少ない時間帯はどこかといえば、これは立ち上がりの15分なんである。あれれ、立ち上がりの5分は失点(得点)しやすいんじゃないの? まあ、これは15分であって5分ではないので、これをもって通説を否定することはできない。でもとにかく最初の15分はいちばん点が入らないのだ。立ち上がりはどちらも集中しているし、どちらも過度のリスクを取らない、ということなのか?
April 8, 2010

ニッポンvsセルビア代表@キリンチャレンジカップ2010

ニッポン!●オマイガッ! 忘れてた! この試合があるってことを、そして録画を設定するのを。で、あわててテレビの前に座ったら、すでに前半は終わっていた。2失点もしているではないか。後半が始まってもニッポン代表の側になにかどんよりしたものが漂っているような気がする。気がするだけかも。と思ってたらまた失点しちゃうし。0-3。いいところなく終了、日テレの無理やり視聴者の期待を高めようとする中継がなにか哀しい。もういいじゃないか、そんなこと言わなくても。「セルビア、さすがですねー。国内組だけでニッポンに来て楽勝しちゃいましたよ」くらいのことは言ってほしかった。
●セルビアのアンティッチ監督が前日の記者会見で言ってた。「水に入る前にはくつを脱がなければならない」(セルビアのことわざ)。あんたはオシムかっ! いや、オシムなんだろうな。存在しなかったオシム・ジャパン2010が目指していたのは、彼らのようなシンプルで力強いサッカーだったのかもしれない。岡田監督も会見でなんかことわざ言おうよ。向こうのメディアに括弧して(日本のことわざ)って書かれるようなヤツを。いっぱいあるじゃん。「秋ナスは嫁に食わすな」(日本のことわざ)とか。セルビア人が頭抱えて悩みそうだぞ。「女房と畳は新しい方がいい」(日本のことわざ)とかウケるかも。「羹に懲りて膾を吹く」(日本のことわざ)でセルビア人通訳悶絶。追い討ちをかけるように「上上下下左右左右BA」(日本のことわざ)。それことわざじゃなくてコナミコマンドだから。

April 7, 2010

LAフィル演奏会のオンデマンド配信

KUSCでのLAフィル演奏会オンデマンド配信が今季も始まったようだ。日曜日の放送が、一週間公開されるスタイル。第1弾は音楽監督ドゥダメル指揮のヴェルディ「レクイエム」。
●すでに7月までの放送予定が発表されており、次週のクロノス・カルテットを招いてのジョン・アダムズ指揮の演奏会とか、マゼール、デュトワ、ティチアーティ等々、興味深い公演が並ぶ。LAフィルのプログラムはなかなかアグレッシブでうらやましい感じ。

LOS ANGELES PHILHARMONIC IN CONCERT

April 6, 2010

「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」(ポール・オースター編)

●読んでしまった、「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」。少し前に「内田樹の研究室」で日本版「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」を作ろうっていう記事があったじゃないっすか。その影響で。
●これはポール・オースターが書いた小説ではなくて、彼がラジオ番組の中でリスナーから募った「物語」を集めている。条件としては「実話であること」「短いこと」。それ以外に制限はなく、どんな内容、スタイルでもOK。悲劇的な話でも喜劇的な話でもよくて、紙に書き付けておきたくなる体験、作り話のように聞こえる実話が求められた。
●だれかにぜひ話しておきたい物語って、みんな一つや二つは持ってると思うんすよ、愉快なものであれ、悲しいものであれ。そういうのって、個人にとっては大切な物語なんだけど、他人にとってはどうでもいい話だと思いがちじゃないっすか。事実、ここに集まった一つ一つの物語を見ても、かなりばらつきがあって、なかにはそれほど珍しくもなければ興味深くもない話もある。ところがこれらが集合体になると予想外の迫力を生み出してくる。個人の想いの強さがそうさせるのかなあ。「誰かがこの本を最初から最後まで読んで、一度も涙を流さず一度も声を上げて笑わないという事態は想像しがたい」とオースターが序文に書いているのはその通りだろう。
●家族、動物、モノ、戦争、愛、死、夢……いろんな話題があって、ワタシが1巻と2巻を読んだ中で特別に印象に残ったのは、1巻の「クリスマスにあるはずのないプレゼントが家族みんなに贈られる話」と、2巻の「定年前にリタイアして文化的生活を送るホームレスになった女性」の話。当分忘れられそうにない。

April 5, 2010

週末フットボール・パラダイス~迷走が始まる予感編

マリユニ2010●ぜんぜん試合を見にいけていないマリノス。木村和司新監督は意外にも(?)チームにポジティブな効果を与えてくれている模様。ただ、なんというかここのところ巡り合わせがよくない。今週は清水相手に1-2で敗れてしまった。うーん、これは痛い、そして惜しすぎる。27分に中村俊輔、46分に栗原がそれぞれ負傷退場、兵藤のPKが相手キーパーに止められてしまうというツキのなさ、さらに失点が開始早々と終了直前というのもいかにも勝負弱い感じ。実はこの前のヴィッセル神戸戦でもロスタイム5分(!)に失点して1-1という、あとワンプレイを耐え切れずに勝点2を失う展開だった。ボロボロと不用意に落とされてゆく勝点。開幕直後に少し甘美な夢を見て、すぐに現実に引き戻されるといういつものパターンなのか。
●もうひとつ、JFLの横河武蔵野FC。今週はアウェイの琉球戦で1-0で勝利。しかしJFLの各チームは琉球戦の度に沖縄まで行ってるんすよね。いいなあ(って違うだろ)。J1とJ2になく、JFLにあるのは沖縄遠征。J2は九州遠征がやたら多くて、四国も北海道もある。そう考えるとJ1がいちばん移動の負担は少ないのか。いや、むしろ移動が大変なチームが上に昇格するのが難しいということなのか。
●横河武蔵野FCはこれで2勝2敗。すでに連敗を喫しているところが「らしくない」が、勝点としてはそう悪くない。ちなみにツエーゲン金沢はアウェイの栃木ウーヴァFC戦に勝ってJFL初勝利。久保竜彦が2ゴールを挙げたと。
●栃木ってJ2に栃木SCがあって、JFLに栃木ウーヴァFCがあるのがスゴい。栃木のサッカー・ファンには「SC派vsウーヴァ派」みたいな対抗意識があったりするんだろうか。

April 3, 2010

「パルジファル」演奏会形式@東京・春・音楽祭

holygrail.jpg●「聖金曜日」に東京文化会館でワーグナー「パルジファル」演奏会形式@東京・春・音楽祭。30分の休憩2回を含めて計5時間の長丁場。先日の「神々の黄昏」に比べればまだ短いか。新国の「トウキョウ・リング」とこの「パルジファル」で個人的にワーグナー祭を体験した気分。ウルフ・シルマー指揮NHK交響楽団、ブルクハルト・フリッツ(パルジファル)、ミヒャエラ・シュスター(クンドリ)、フランツ・グルントヘーバー(アムフォルタス)、ペーター・ローズ(グルネマンツ)、シム・インスン(クリングゾル)、小鉄和広(ティトゥレル)他。歌手陣はすばらしく(ミヒャエラ・シュスターが納得の一番人気)、オケも見事で、演奏会形式ならではのシンフォニックな魅力を堪能。まるでオラトリオみたいっすよね。合唱は東京オペラシンガーズ。客席もよく沸いて、みんなで儀式に参加したかのような充足感あり。舞台神聖祝祭劇なんだよなあ。
●しかし、「パルジファル」ってスゴい作品っすよね。「指環」も一つの頂点だとは思うんだけど、あそこでは神代の終焉という大きな「物語」が起承転結を伴って語られるという外枠が意匠としてあるから「これはどんな楽劇であるか」を語れるけど、「パルジファル」はわけわからんっすよ。これ、あらすじを他人に説明できるかというとワタシはまったくできない。いや、よくある「あらすじ」そのものはもちろん見てるんだけど、「なんで阿呆みたいなパルジファルがどんどん賢くなるの?」とか「聖杯持ってるとなんかいいことあるの?」とか「クリングゾルは聖杯なんか放っておいて魔法の城で楽しく過ごしてりゃいいじゃん」とか(笑)。聖杯より魔法とか花の乙女のほうが楽しくない? しかしそんな俗世で生きる凡人にも、音楽は深い感動を与えてくれるわけで、恐るべしワーグナー。「ロンギヌスの槍」は聖者が使用すると治療効果+MAXみたいなベホマ相当のアイテム。
●明日4月4日(日)にもう一公演あり。当日券情報はこちらに掲出されるはず。

April 1, 2010

Windoms7 X-SHQM CD Premium Professional Extra がリリース!

gyoretsu.jpg●Windoms7ファミリーの最上位プロダクトとなる「Windoms7 X-SHQM CD Premium Professional Extra」が、4月1日(木)にリリースされた。発売解禁となる午前9時に合わせて、エドバシキャメラ巣鴨店ではカウントダウン販売が行われ、多くのWindomsマニアたちが行列に並んだ。
●今回の「Windoms7 X-SHQM CD Premium Professional Extra」は、従来のポリカーボネート樹脂を用いたDVD-ROMに代わって、新たに開発されたX-SHQM CDを使用、透明度の高い液晶パネル用アクリル素材を用いることでクリアでキレのあるOSの動作が期待できるとされている。また読み取り時にレーザー光の反射を抑制することで、より正確なビット列の読み込みを実現、従来比15%の動作性の向上、予期せぬエラーの10%の減少、さらに予期せぬWindoms Update開始の90%を防ぐことが可能になったと発表されている。「Windoms7 X-SHQM CD Premium Professional Extra 」について、OS評論家の荒栗紺鰤雄氏は「起動音を耳にした瞬間、高域の伸びがこれまでとはまったく違うことに気づいた。アイコンのデザインにも歪感が少なくなり、エクスプローラーの立ち上がりにも鋭さが増した。まるで目の前にインターネットが広がって見えるかのような臨場感がある」と高く評価している。

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