2005年7月アーカイブ

July 31, 2005

天の花、地の蛍

オレのケータイ、古すぎ●夏の風物詩、花火。菊物、牡丹物、ポカ物、型物。芝生の上に寝転がって空を眺めるのが贅沢。近頃、花火大会で定着率激しく高まっている姿は「浴衣にケータイ」。
●天に花火が咲くと地上では蛍のごとく無数のケータイが閃く。ケータイのカメラはなんだって写す。打ち上げ花火も空港の代表選手も法王の棺も。

July 29, 2005

キャッシュレスな日常まであと一歩

●首都圏ローカルの話になるが、朗報。私鉄・バスも「スイカ」……53社が共通IC発行へ。すでに公共交通機関を利用して小銭を使う機会はめったにないのだが、そのためにはJR用にスイカ、私鉄および地下鉄用にパスネット、バス用にバス共通カードと最低3種類を持ち歩く必要があった。これがスイカ一枚で済むと。JR→地下鉄間の乗換えとかがシンプルになりそうで吉。
●スイカはクレジットカード機能も付けられるから、一気にこれが電子マネーの標準規格になるかもしれない。ただ常用するクレジットカードを変更するのっていろいろとメンドくさいので、ワタシの感覚だと「小銭→スイカ」「お札→現状のクレジットカード」って形ならすんなり落ち着きそうな感じ。クレジットカードはサインレス決済が基本(オンラインじゃ全部サインレスなんだし)。
●そんな話はまだないだろうけど、銀行のキャッシュディスペンサーから直接スイカなどの電子マネーにチャージできるようになると、「現金はたまにしか目にしないもの」に大きく近づきそう。あ、でもそれなら自宅のPCでもチャージできてもいいわけか。実際、現状でもEdy(スイカとは別の電子マネー)のほうはネット経由で自宅でチャージできる。
●ただしキャッシュレスにも不安はあって、電気が止まると買い物ひとつできんみたいなところが脆い。おサイフケータイとかケータイチケットってのをイマイチ信頼できないのは、あんなに頻繁に電池切れになるものを財布代わりに使う気がしないってところだな。それにまちがえて洗濯機に放り込んだりするし。あ、それは現金もいっしょか。

July 28, 2005

ワタシも使ってみた、ブログ更新ジェネレーターとやらを

いやっほう!
寝る前にブログを更新するのが日課になりつつあります……。

去年の暮れから盛り上がっているハバロフクステクノシーンの重鎮「赤い鋼鉄」の新譜をゲットしましたー。それに関して驚きの情報を入手しました。ちょっとここには書けないのですが、いやあ、まさかナニがアレとは……。

♪ けさ君の夢を見た。
君が蛇口になってる夢を。その蛇口からは何が出る?
by ブッセ

この年になってこんなことを言っているのはいかがなものかと思いますが!

今日のランチ(ウソ)
↑今日のランチ


●あ、あちこちではやっている「ブログ更新ジェネレーター」を使ってみたのですよ。上の記事、そいつが自動的に吐き出してくれたものなんすけど、もう驚くほど親和性が高くないっすか、ウチのブログに。っていうか、おもしろさ的にワタシ負けてる?明日から任せちゃおうかなー。なんてことをこの年になって言っているのはいかがなものかと思いますがっ!
●三点リーダ(…)は二文字分とらないと気持ち悪いから、そこだけ校正しちゃったよ、ジェネレーター君。
●DHCさんのFROM 40での連載「オトナのためのクラシック音楽入門」第2回が更新されてるので、よろしければどうぞ。

July 27, 2005

えっ、スコットランドなの、俊輔

●それにしても、中村俊輔がスコットランドのセルティックに移籍するとは! イギリスっていってもイングランドじゃない。スコットランド・プレミアリーグはイングランド・プレミアリーグとは別のリーグ。日本人でこのリーグのクラブ名を3つ以上挙げられる人はどれくらいいるだろうか。ワタシも文字から得た知識しかないけど、ここはセルティックとレンジャーズが突出して強い。レッジーナでは毎年残留争いだったのが、セルティックは毎年優勝争いしなきゃならない名門。対戦相手のレベルがセリエAよりぐっと落ちることになるのは、良いような残念なような。ビミョー。
●レッジーナが交渉したといわれる相手が、ほかにドイツのボルシア・メンヘングラッドバッハ、スペインのラシン・サンタンデル、ロシアのスパルタク・モスクワなどなど。結局高い移籍金を支払えるクラブにレッジーナは売ったということだろうが、俊輔がフツーに欧州の移籍マーケットのなかに組み込まれているってところが感慨深い。レッジーナは完璧にビジネスを成功させた。次は超ビッグ・クラブに移籍してほしいもんである、レアルとかバルサとか。夢。
●更新情報を。山尾敦史さんの「ワンダージュークな日々~ネット音楽配信奮戦記」連載第9回掲載しましたのでご覧ください。

July 26, 2005

バイロイト音楽祭、「トリスタンとイゾルデ」vs睡魔

バイロイト●今、大植英次指揮の「トリスタンとイゾルデ」をパソコンで流しっぱなしにしているんだが、もうダメ、第3幕まで来たけど眠いから最後まで聴けない。ド深夜なのでもう寝る。でもスゴい、インターネットで「バイロイト音楽祭」生中継が聴けるなんて……って話は昨年も書いたからもういいか。とりあえず、客席大いに沸いてます。Bayern 4 Klassikのアナウンサー、エージ・オーウェって発音しにくそうにしてます。
●もっともワタシゃろくな再生環境なくて、低ビットレートの放送をパソコン用の超安物スピーカーで聞いてるだけ。全曲通してちゃんと聴くつもりならもう少し環境整備が必要だが、これはこれで楽しめる。ネットのおかげでラジオ放送がボーダーレスになって、バイロイト音楽祭やらザルツブルク音楽祭やらプロムス等々をPC経由で楽しむ層が存在するっていうのは、人によっては衝撃の事実だろうなあ。
●いつどこでなにを中継するかとか、そのあたりの情報はいつもオペラキャストさんを参照してます。感謝。

July 25, 2005

週末は地震、争奪戦、ドロー

●その後、大きなのが来てないのでほっとしているのだが、久々に東京で揺れたのですよ、地震。震源は千葉。ウチのほうは震度4。強めにグラッと来た。こういうとき、ワタシはなかなか沈着冷静なのだ。決してパニクらない。パジャマ姿だったので、まず窓を開けて最悪時の脱出経路を確保、おもむろにシャツとズボンを着替え、ソックスを履き、ケータイと財布を持った後、他に緊急時になにが必要になるだろうかと一瞬考えて、プレステ2を抱きしめて退避の体勢に入ろうとにした……。ダメじゃん。
●土曜日はウィーン・フィル来日公演のチケット争奪戦というのもあった。といっても今回はフツーに獲れたんでは。日にちや席種にこだわらなければだけど。人気の集まりそうなプログラムが週末で、比較的集まらなさそうなのが平日っていう印象。さんざん迷った挙句、いちばん聴きたい曲のある不人気な一公演をゲット。あ、指揮はムーティっすよ、念為。
●そしてマリノスはホームで柏相手に手痛いドロー、どうやら優勝争いの圏外に。しかし今季の優勝はないと思ったとたん、安堵してサッカーに接することができるように感じるのだが、そんなのでいいんだろか。

July 22, 2005

クラシック着メロサイトで脱力日記

●クラヲタならケータイ着信音もクラシックだっ! つうわけで、ワタシの場合、音声着信はニールセンの「不滅」第4楽章かバルトークの「中国の不思議な役人」(←電話鳴るとすげえ緊迫した気分になれる)、メル着はバルトーク「舞踏組曲」かラヴェル「クープランの墓」の「リゴードン」。うらやましいでしょ(笑)。
●これらの着メロ/着うたは、ワタシが会社勤めしていた頃にセイコーインスツルさんと立ち上げたクラシック専門サイト「音友クラシックコンサート」からダウンロードしたもので、手前味噌だがかなーりオススメ。DoCoMo、vodafone、au、3キャリア公式サイト。
●で、上記サイトには退社後もいくらかお手伝いさせていただいていて、本日より毎週更新の新連載「ようぽん店長の今日も脱力♥」というミニコラムをスタートさせた。その名のごとく、地球史上最低テンションで脱力しながら書く雑記で、通勤通学途中にちらっと10秒で読んで2秒で忘れるくらい無内容で、相当アホくさい。あ、ようぽん店長っていうのは一応ワタシのことだが、別にワタシゃ店長ではないし、誰からもようぽんとは呼ばれちゃいない。そういう「設定」ってヤツなんである。大人はいつも「設定」のなかで生きているのだ。想定対象年齢は主に10代~20代。ケータイなので絵文字だらけ。
●ちなみにアクセスは各キャリアのトップメニューからたどってもいいが、もっとスマートな方法としては、下のQRコードをカメラで読み取ってジャンプするか、以下のURLをコピペしてケータイにメールしてクリックするのが楽(PCでアクセスしても意味レス、念のため)。さっそくケータイでブックマークすれ!

http://cs22.cs-plaza.com/k/ontomo/prom/index_aff.php?nid=C0014

音友クラシックコンサート
July 21, 2005

FIFAランキングでニッポン13位

ニッポン!●いくらなんでもそりゃないだろうって気はする→FIFAランキングでニッポン13位。このランキング、93年に考案された時点から「あんまりサッカーっぽくないなー」って言われてたと思うんだが、まさかニッポン13位とは。イタリアより上だ(笑)。コンフェデで欧州チャンピオンのギリシャに勝ったのが効いているのか。
●この種のランキングはお遊び兼大人の事情によるものだから、マジメに受け取るものではなくて、サッカーファンがブツクサ言って楽しむものだと心得ている。だからブツクサ言う。6位アメリカ合衆国ってどうっすか。しかも5位メキシコ。世界のサッカー界はそんなに北中米っぽいのか。逆にブルガリア46位、ベルギー50位、スコットランド85位とかってどうなのか。本家FIFAでのランクを確認したい方はこちらへ。ワタシの体感順位だとニッポンは40位グループなんだがなあ。
●ちなみにこのランキング、スタートしたときから一貫して「FIFAコカコーラ・ワールド・ランキング」という名称だったが、FIFA関連サイト以外で「コカコーラ」って付けてるのをほとんど見かけない。大会でも試合でもクラブでもスタジアムでもなくて、「順位」という抽象的な概念にスポンサー名をつけたという恐るべきFIFAの魔術的コマーシャリズムだが、さすがにこれはムリがあったか。

July 20, 2005

「失踪日記」(吾妻ひでお)、世の中 ○○○○だらけ

失踪日記●さんざんあちこちで紹介されてて今さらなんだけど、「失踪日記」(吾妻ひでお/イースト・プレス)を読んだ。こりゃなんだ。あの吾妻ひでおがリアルで失踪してたとかアル中で強制入院させられてたとか、全然知らなかった。「全部実話です(笑)」とあって、実際笑える。ゴミ捨て場で食料をあさるという悲惨な現実さえギャグに昇華されてしまうとは。マンガ慣れしてないせいもあるかもしれないが、ワタシゃ一度読んだあと、あまりにおもしろくてすぐにもう一度読み直してしまった。もう一回くらいは近々読んでおきたい。
●失踪生活中、吾妻ひでおはガス配管工として働きはじめる。そこで次々と癖の強い人物に出会うのだが、たとえば「恐怖の大王」と呼ばれる近所のオッサン。「飲みに行くからおごるぞ」といい、吾妻ひでおをスナックに連れ出し、そこで出会う人間に片っ端からケンカを売る。吾妻ひでおは電話してくると言って逃げ出し、笑いながらこう叫ぶ。

キ○ガイだ 世の中 キ○ガイだらけだ!

 これは失踪したから、配管工だからキ○ガイだらけの世の中に遭遇したというわけではないだろう。たぶんマンガ家だって、フツーの会社員だって、社会で生きてればこうやって笑いながら叫ぶしかないっていう現実にしばしば直面する。この一言って、失踪してさえ変わらない強固な真実を指し示してるんだと思った。同じ失踪モノで、先日ご紹介した映画「月曜日に乾杯」(オタール・イオセリアーニ)、あれも同じようなメカニズムに基づいて男が失踪してるんだけど、その後の展開たるやなんつう違いなのか。
●あと、アル中強制入院編もすさまじい。同じ病棟の「ミニラN村さん」なる人物。お菓子でも食事でも、とにかく自分の持っているものを全部人に差し出して「仲良くやりましょう」と低姿勢で接する。そして院内ミーティングではいつも同じセリフを繰り返す。「これからは一から十までやり直して真人間になります」。これを何度も何度も言い続け、外出許可が出たとたんに、ワンカップ15本を飲んでぶっ倒れて救急車で運ばれる。
●ワタシはほとんど酒を飲めなくて、どんなに飲みたくてもビール一缶以上は肉体的に受け付けない。以前から痛感しているのだが、こういう体質で本当によかった。もしワタシのように快楽に耽溺しやすい人間が酒を飲めたら、絶対に朝から飲む。朝も昼も夜も飲む。仕事中だってためらいなく飲む。会社員だったころも、きっと自分のデスクに酒瓶を並べただろうし、出社した瞬間から誰の目も憚ることなく飲んでいたはずである。飲めたらワタシは「ミニラN村さん」だった。

July 19, 2005

作曲家肖像クイズ解答

こっちのほうがよく見るシベリウスではないかと●さて、当ブログ上部の作曲家肖像クイズ、正解は左からラヴェル、シベリウス、サン=サーンス、ベートーヴェンなのでした。シベリウスはわからんっすね。ヒゲが隠れちゃってるせいもあるけど、若いときの顔を見かける機会は比較的少ないんでは。あと、サン=サーンスはドヴォルザークに似てなくもない。「おかか1968」ダイアリーさんが全問正解一番乗りでした。
●週末フットボール、わがマリノスはFC東京に4失点で大虐殺。2部の東ガス時代からあのクラブとは分が悪くて、先制されると追いつける気がしない。いつもチームを支えてくれてる田中ハユマ、ドゥトラらのミスが原因で失点を重ねてしまったというのも切ない。リーグ戦は日程が全然合わなくて、やむを得ずナビスコのチケットを一枚確保してあるが、とたんにこの試合の重要度が増してきた。
カズが横浜FCに移籍とは。城と夢の2トップが三ツ沢で再現なのか。

July 16, 2005

夏のe模様替え

写真と本文は全然関係ねーぞ●夏なのになにを暑苦しい格好をしておるのか、と思い立って、猛烈久しぶりに当ページを模様替え。夏バージョンで爽やか系を目指す、テーマは夏みかん(意味不明)。は~、さっぱり明るく爽やかクラヲタ~って感じ(←バカ?)。
●で、今回も頭のところに4人の作曲家の顔を入れてみたのだ。4人の顔が誰か、全部わかった人は作曲家肖像王を名乗って可。全員有名作曲家だけど、難度は高め。

July 15, 2005

サマータイム非対応

●最近、静かに盛り上がりつつあるじゃないですか、サマータイム導入論議。先進国じゃみんな採用してるとか、環境にやさしいとか、余暇が増えて消費活動が盛んになるとか。本当に有意な統計があってエネルギー効率がよくなると言うんだったら、なかなか反対はしにくい。でもまあ、ワタシゃ憂鬱だなあ。
●だって、時計が大変。PCなんかはソフトウェアの更新で済むから楽だけど、部屋の中を見渡して時計および時計内蔵電気製品がいくつあるか。たとえば留守電。これが厄介なんだ、操作が。年に2回マニュアル見ながらわけのわからんオペレーションやるのか。それからビデオデッキ。これもマニュアルを見なければ絶対無理。テレビとか。携帯電話もある。よく見たら電子レンジにも付いてるぞ、時計が。あ、ファックスも? オーディオタイマー……は捨てたか。ああっ、プレステって時計内蔵してるでしょ、きっと。ゲーム機全般。あとエアコンにも付いてた! これ、マニュアルないよ! 枕もとの時計、一つは電波時計だから大丈夫そうだけど一つは思いっきりアナログ。あとウチにいくつあるんだ、時計内蔵電気製品は。洗濯機は大丈夫か、湯沸かし器とか炊飯器とか無事か。クルマにもなんか付いてなかったっけ、持ってないけど。
●その辺、慣れりゃ平気なのかなあ。「サマータイム対応」新製品に買い換えればオッケーってのは、環境的にまちがってる気がする。

July 14, 2005

News and Topics をリニューアル

●テレビでまたまた「スターウォーズ」、今回は「エピソード6 ジェダイの復讐 特別篇」だったわけだけど、あれ、びっくりしなかったですか、最後のところ。後からCGを描き足した「特別篇」ってのも何度か見ているのだが、その「特別篇」にも存在しなかったカットが入っていて、しかもしかもあのいちばん泣けるシーンが、まさかあんなふうになっていようとは!(ネタバレ避けてるつもりだが、想像ついちゃう)。ちょっとやりすぎじゃない? いま販売されてるDVDはどうなってるのかしらん。
CLASSICA●さて、更新情報を。News and Topics のコーナーを全面リニューアルした。といっても見た目はあまり変わっていなくて、中身がブログ化されただけである。記事はこのページで書いたものの中からNews and Topicsっぽいものを抽出してまとめてある。要するにこことデータを共有させたわけで、本来ならブログ導入時にこの形にすべきだったのだが、これまで手がつかなかったと。あ、「北斎漫画でオペラ」とか、ここに収まってるので、まとめて見るのも吉。
●昔はHTMLとか単純なルールしかなかったから「あれやりたい」と思ったことはちょっと勉強すりゃすぐできたけど、だんだんスタイルシートやらXHTMLやらXMLやらブログやらと覚えることが増えて、少しずつハードルあがってきてる気がする。ウチはアクセスカウンタの数字一つから自分で描いていて、今回もリファレンス片手にスタイルシートを弄った。まだ自力でなんとかなるけど、本来なら専門の人にお願いするとか、もっと既製サービスを活用するとかしたほうが効率的だし確実なんだろうなあ。でも自分の手を動かして覚えていく快感も捨てがたい。

July 13, 2005

エメルソン 浦和レッズからカタールへ

●リーグ戦が始まってるのにまだ来ないよ、なんだか今回は休暇が長いなあ、エメルソンは……なんて呑気に思っていたら、いきなりカタールのアルサドへ移籍とは。しかしフツーに考えてみりゃ、欧州シーズンオフすなわち各国移籍期間に遅刻してるってことは移籍交渉中ってことだよなあ。規律って点では問題だろうが、今回レッズはうまく移籍を成功させたのでは。若くて高く売れる選手を、ちゃんと金払いのよさそうなクラブに売った。エメルソンをずっと抱えるなんてのはJのクラブにはあり得ない選択肢だし、保有し続ければ最悪契約切れで移籍金なしで動かれてしまう。
●それにしてもエメルソン、一時は日本に帰化してニッポン代表としてドイツW杯を目指すみたいなことがささやかれていたのに、この割り切りのよさと来たら。しかも欧州じゃなくてカタールなんだから、報酬は破格だったはず。年金リーグとしての中東行きならともかく、まだまだ伸びる23歳。Jリーグって選択もそうだったわけだけど、クラブの格とか将来の可能性とかじゃなくて、「今がすべて」っていうキャリアの積み方はある意味潔い。

July 11, 2005

「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」

スターウォーズ エピソード3/シスの復讐 CD(DVD付き)●そんなわけで、テレビで旧作を見たらもういてもたってもいられなくなり、映像&音響を最強レベルで楽しむべく新しいっぽいシネコンへGO! 公開されたばかりの「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」を観てきたんである。いやもうこれは。新シリーズのエピソード1と2を「旧3部作の焼き直しにすぎないもの」として納得のうえ楽しんできたのだが、3はそうじゃない。圧倒的なクライマックスがある、というか、新シリーズは3の一話分を3倍に稀釈してたんじゃないかって印象すらあり。猛烈に満喫。
●エピソード3が普通と違うのは、誰もが悪い結末を知った上で見る映画ってところだろう。どう話が転んだって、青年アナキンがダースベイダーになって悪の帝国に仕えることになる。帝国がジェダイを打ち負かすことも決まっている。わざわざバッドエンディングを見るためにワクワクして映画館に出向くのだ。20年前のエピソード4から逆向きに張られた伏線をたどり、才能ある若者が暗黒面へ堕ちていくのをいまかいまかと待ち構えながら見る。ベイダー卿誕生に至る物語は予期した以上に陰鬱で、これが「スターウォーズ」かと思うようなやや凄惨な場面もある。あの草むらでパドメとゴロゴロしていたアナキンはどこいっちゃったの?
●ダースベイダーも悪の皇帝も「世界の平和のためにわれわれは力を行使するのだ」みたいなことをぬかしやがる。旧3部作でもやはりダースベイダーはルークに向かって自分の正体を明かした後、「二人で世界の繁栄のために力を合わせよう」みたいなことを言う。旧作ではワタシもガキだったし、映画も単純だったから「けっ、なにいってやがる、悪者のくせしやがって」で済んだわけだが、今回はいろんな見方ができる。帝国主義対民主主義のようにもとらえられるだろうが、ワタシはむしろジェダイの側にピーターパン性を感じた。彼らの高邁な理想主義、善なるフォースを支えるのは、恐れを知らない勇気である。しかしそれを保てるのは、彼らは愛する者を持たない子供のままの大人たちだからでもある(実際ジェダイはピーターパンのようによく宙を舞う)。しかしアナキンは愛を知り、絶対的弱者を抱えたことで、喪失の悲しみを予感する。ニーベルハイムのような地底で炎の中で師と戦い、大人への通過儀礼を果たすことになる。「スパイダーマン」の敵たちが体躯にギミックをつけて武装するのと同様、アナキンも肉体に装置を取り付け大人として生まれ変わる、つまりダースベイダーになる。ここでアナキンはオビワンもヨーダも知らない摂理を知り、観客の共感を呼ぶ。すなわち、「ああ、人生って切ないね、思い通りにならないもんだね、ホロリ」と。エピソード3はそんな死と再生の物語でありました(ホントかよっ!)。

July 9, 2005

寝ころんで「スターウォーズ」

●本日「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」が公開ってことで、テレビでは旧作を次々と放映してくれる。昨晩は日テレで前作「エピソード2 クローンの攻撃」。吹替え、CMありだけど、映画館で一度見ただけだから復習しておこうかなと。最初に見たときも思ったけど、エピソード2ってツッコミどころ満載っすね。アナキンとアミダラが原っぱで抱き合ってゴロゴロ転がるシーンとか、いつの時代の演出なんだよっ!とか。5歳だか6歳のガキの頃に出会ったおねえさんを一日も忘れず想い続けて青年になったアナキンはキモすぎとか。でも許せる、「スターウォーズ」だから。きっとエピソード3で暗黒面全開でダークに盛り上がってくれるから。あー、もう明日にも見に行ってしまいそうだ。前売りゲット済。
●寝ころがってポテチを爆食しながら見てしまった。この袋を空にするとカロリー的にフォースの暗黒面に堕ちるなと思いつつ、もうすっかりと。許せ、オビワン、ワタシの右手はもう止まらない。

July 7, 2005

マリノスえらい

えふ~、マリーノス(←だせえ)●Jリーグ、再開したと思ったら週2試合ペースで7月中に猛然とスケジュールをこなすようで、中2日とか中3日とか大変なことになっている。で、自分のクラブをほめるのもアホっぽいが、マリノス、本っ当によくがんばった→マリノス 2-1 鹿島。
●試合はテレビで後半からしか見られなかったのだが、ここで負けてしまっては鹿島大独走になるところであった。1シーズン制になったとたんに一強多弱では盛り上がらない。苦手鹿島に逆転勝利。
●アン・ジョンファンは退団したし、久保はベンチに入ったが試合にもどってくる気配がない(もどってもすぐいなくなる、残念だが)。ブラジル人助っ人はリーグ戦出場のないまま退団。松田は欠場。奥は大切な選手だがかつての運動量はない。キーパー榎本タツはずっと不調で若手榎本テツの後塵を拝している。でも、大橋とか大島とか河合とか那須、坂田、上野、田中ハユマらががんばる。気がついたら代表に定着してるのは中澤だけで、個々のメンバーの「名前」だけを見たら、鹿島や浦和、磐田にずいぶん見劣りする。それでもそれなりにチャンピオンっぽい戦いができるところがスゴい。大島とか、なんか憑依してる感じがするし。今季は優勝争いできないとしても、クラブとしてのパワーアップ感がすごく伝わってくる。
●ってテレビで後半しか見てないヤツが何を(笑)。

July 6, 2005

ジョン・ケージ4分33秒、20%off

4分33秒Sheet Music PlusC.F. Petersの楽譜が20%offでセール中。ペータースといえばピアノ曲の楽譜をまず思い浮かべるが、ここはジョン・ケージも出版している。「売れている順」でJohn Cageを検索すると、いちばん上に出てくるのは(やっぱり?) 4'33" だった。
●「4分33秒」はご存知の通り、静寂の音楽だから、楽譜にも音符はひとつもない。一応三楽章構成になっているが、上記リンク先の Look inside を見てもわかるように それぞれの楽章にTacet(休止)と書かれているだけである。無音なんだから楽譜の中身も無だ。でもこれが商品になると有料になって、しかも20%offセールで売られ、そしてケージでいちばん売れている。無の20%offってなんだろう(笑)。もうなにがなんだかわからんね。
●「4分33秒」はアンバランスに「語られすぎている」という気がするので、それに加担しちゃうのも悔しいが、確かに話題になりやすい。有名な話だが、4分33秒を秒数に換算すると273になる。これは万物が静止する物質の最低温度、絶対零度マイナス273度に一致する。この話をワタシはたぶん柴田南雄氏の本で読んで「うお、静寂の音楽だから絶対零度!すげえ」と思ったのだが、同じことは世界中で書かれていてGoogleで John Cage temperature absolute zero を検索すると山のようにヒットする。
●この273秒というのは偶然絶対零度に一致しただけというのが定説だったと思う。4分33秒というのは初演時の演奏時間に由来していたはずだし、秒単位で管理されていたとも思えない。アメリカで華氏ではなく摂氏というところもひっかかる(それともアメリカでも理科の授業は摂氏?)。でも偶然だとしても、あまりにできすぎているから、4分33秒絶対零度説はケージが歴史から忘れ去られない限り、永遠に語り続けられるだろう。

July 5, 2005

ロンゲ⇔脱ロンゲ往復運動

●夏近し。再び伸び放題荒れ放題のジャングルと化していた頭髪を人並みに整えるべく、なじみのセビリャの美容師さんへGO! ……といいたいところだが、担当さんはすでにお店を辞めてしまったと。しかもお店はワタシが辞めた前職場の真正面にあったりする。なんだ切るほうも切られるほうも辞めてるんじゃねーか、だったらわざわざ電車に乗ってそこまでいくまでもなかろうと、近所に新規開拓、速攻予約即日参上。わが新しいフィガロは小顔で涼やかに尋ねた。「どんな感じにされますかー」。「あー、こほん、ギリギリロンゲ感が残る程度にバッサリやってくれたまえ」(←ほぼ意味不明だよ)。瞬く間にあたり一面毛髪の海となり、ワタシの自慢の怪力は失われ、ペリシテ人につかまって粉をひく羽目になってしまったのであった(後半ウソ)。
●「1万3000人のアドレス流出 ルパン三世のメルマガ」。見出しが目に入った瞬間、PCの前で頭を抱えているルパン三世の絵が浮かんだ。

July 4, 2005

街が静かになって物足りない(大ウソ)

●都議選が終わって移動拡声器絶叫大会もおしまい。拡声器を使わない候補に投票しようと思っていたのだが、全候補熱烈にシャウトしていた。駅前ならともかく、住宅地を叫びながらクルマで走り去っていく。何を主張しているかもほとんど聞き取れない。でもまあ、票にプラスかマイナスかなんて言っても意味レスかも。叫ぶことに意味がある。そこに街があるから叫ぶんだ。とか(悪夢)。
●DHCさんの新サイト、「FROM40」がオープン。「大人の暮らしを豊かにする」とキャッチフレーズにあるように、シニア世代とその予備軍が人生の後半戦を豊かに楽しもうっていうウェブ・マガジンで、その中の連載コラム「オトナのためのクラシック音楽入門」を書かせていただいている(想定読者層はこことずいぶん違うわけだが)。月2回更新。今月1日オープンしたばかりのサイトなのに、なんとすでに連載第4回まで原稿を渡してある。ワタシの仕事が早いんじゃなくて、担当編集者氏がしっかりしてらっしゃるだけである。とりあえず第1回はおとなしく導入にとどめ、今後だんだんCLASSICA調になっていく予定。ちなみにDHCといえば化粧品だが、社名は「大学翻訳センター」の略称から来ているというのは本当のようだ。

July 3, 2005

Jリーグ再開、そしてFootball Baton

●Jリーグが再開。テレビで集中度65%くらいでヴィッセル神戸vsジェフ千葉を観戦。つい数日前にコンフェデ決勝のブラジル代表が超絶プレイを連発していたのを寝ぼけまなこで見ていたわけだが、天上の楽園から地上に帰還したというか、ああ、これがワタシたちの日常週末フットボールだったなと。カズはベンチにも入れずスタンド観戦だが、あれだけ戦績不振なら荒療治もしょうがない。平瀬ってヴィッセルにいたんだ。内容ではジェフが圧倒していたが1-1のドロー。ジェフの阿部は今すぐ代表に定着させてもいいくらいすばらしいのだが、あまりにも中盤にタレントが集中しているニッポン。
●Musical Batonと同様にFootball Batonってのもあるようで、中空庭園さんからさりげなく手渡された。誰にもバトンは渡さないけど、お答えするのは喜んで。

1. Number of your soccer video (DVD)
あなたの持っているサッカービデオ(DVD)の数

 市販ビデオは10本くらいあるけど、これはいずれも日本のテレビで気軽に海外サッカーが見られるようになるずっと前のものばかり。今は中継が山のようにあるから、わざわざ買う必要を感じない。

2. People who patronizes it now
今一押しの選手(人物でもクラブでも何でも可)

 マリノスの坂田。ワールドユース得点王(笑)。近い将来ニッポン代表に定着の予感。

3. The GOAL I remained
印象に残っているゴール

 もちろん、俺ゴール(一番はこれ、二番はこれ)。
 あとは86年W杯のマラドーナ五人抜き(並べるなよっ!)

4. Five players favorite of me, or that mean a lot to me
好きな、または特別な思い入れのある選手5人

 ぶっちぎりでマラドーナ、次にカズ、ロナウド、ジダン、後はフリットかファン・バステンかクリンスマンあたりか。スウェーデンのトマス・ブローリンも捨てがたい。あと国立競技場で手を振ってくれたパパンとか。キーパーならメキシコのカンポス。あっ、レオナルドも特別。っていうかこの質問はベストイレブンでしょ、フツー。

July 1, 2005

「バットマン・ビギンズ」のオペラ場面

この音源がオリジナル・サントラで使用されているようだ。●いけね、先日の「バットマン・ビギンズ」の感想、肝心なことを書き忘れていた。
●この作品では「バットマンがいかにしてバットマンとなったか」が描かれている。バットマンがまだ少年だった頃、彼は富豪の両親とともにオペラハウスに出かけた。で、少年は舞台を見て、恐怖を感じて、いてもたってもいられなくなり、父親に「お願い、ここを出ようよ」と懇願する。父はこれを聞き入れて外に出る。ここで悪漢に出会い、両親は殺されてしまう。以来、少年は親の死に責任を感じて苦悩することになる。
●で、このオペラ場面、映画ではチラリと映るだけだが、なかなか蠱惑的な舞台が広げられていた。作品はボーイトの「メフィストーフェレ」。ワタシはこの曲、CDで聴いたことはあっても舞台も映像も観たことはなく、映画で引用されていた場面がどこかわからない。ただ「メフィストーフェレ」、すなわちファウスト伝説を描いているのだから、きっと悪魔メフィストフェレスとファウスト博士で魂を売る契約が交され、悪魔が博士を連れ去るというシーンなんじゃないだろうか。マントを広げて何か飛んでいるように見えた気がするので、おそらくそれがメフィストフェレスであり、こうもり、さらにはダーク・ヒーローであるバットマンを暗喩しているのだろう……と勝手に思い込んでいる。もっともメフィストフェレスの姿はこうもりではなくグリフォンらしいが。

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