2005年12月アーカイブ

December 30, 2005

アニヴァーサリー@2006、ただしモーツァルトを除く

ショスタコーヴィチ。忘れないでくれオレを●帰省ラッシュもスタート、ネット上からは人も減りはじめる頃。もういくつ寝るとお正月、これ微妙で2回かもしれないし1回かもしれないし、なかには全然このまま寝ない人とかいたり、3回も4回も寝ちゃう寝太郎ライクな人もいるかもしれんわけだが、ともあれ2006年。クラシック音楽業界的には大々的にモーツァルト生誕250周年である。あまりにモーツァルトの存在が大きすぎて、その陰に隠れちゃうかもしれないついてない人々を挙げてみよう。
●まずは唯一モーツァルトにちょっとは対抗できるかもしれない人。ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975)生誕100年。お正月はぜひ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」で祝いたい(ウソ)。メジャーどころではロベルト・シューマン(1810-1856)没後150年ってのもあるのだが、「没後150」ってのがちと弱い。それでも力強く祝うのならお正月はブログ立ち上げてeダヴィッド同盟を結成するが吉。
●ほかにもまだまだ、こんな作曲家たちが記念年を迎える。

アレンスキー(1861-1906) 没後100年
アリアーガ(1806-1826) 生誕200年
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806) 没後200年。ヨーゼフ・ハイドンの弟。
ブルクミュラー(1806-1874) 生誕200年
パッヘルベル(1653-1706) 没後300年

 アリアーガは「スペインのモーツァルト」とも呼ばれた人なので、モーツァルトとセットで祝うのもいいかもしれない。ミヒャエル・ハイドンはヨーゼフの弟というただでさえ日の当たりにくいポジションにいながら、ここで今度はモーツァルトと重なり影が薄くなるというついてなさ。ブルクミュラーはどうか。記念音楽祭で延々とブルクミュラーを聴かされるとか弾かされるとか、そんな悪夢のフェスティヴァルがあったらイヤだ。パッヘルベルは没後300年。これもカノンを延々300回反復するとかって罰ゲームだよ、それじゃ。
●番外編。こんな人たちもいる。今後しばらく生誕100年は演奏家・指揮者が続々登場してくる、きっと。

アンドレアス・ヴェルクマイスター(1645-1706) 没後300年。オルガン奏者、音律論の人。
アンタル・ドラティ(1906-1988) 生誕100年。指揮者。
ピエール・フルニエ(1906-1986) 生誕100年。チェロ奏者。
パウル・ザッハー(1906-1999) 生誕100年。指揮者。同時代作曲家への委嘱多数。
ルキーノ・ヴィスコンティ(1906-1976) 生誕100年。映画監督、演出家。

December 28, 2005

1.5倍速でぶっ飛ばせ、いや飛ばさない

●プレスト! しばらく前に導入したウチのハードディスクDVDレコーダー、カリカリと今日も元気、快調にTV番組アーカイヴを構築してくれて、問題は録画することよりも再生であって、たまったものを見てるヒマなんかないんじゃないかと危惧していたのだが。名前どおりのスゴいヤツ、スゴ録、三段に割れた腹筋を浮き立たせて賞賛したい(腹筋ウソ)、1.5倍速再生なる機能がついているのだよ。1.5倍速の威力を思い知れ、なんとサッカー中継も90分が60分で決着ついてしまうビバ1.5倍速、ベートーヴェンの「第九」70分も47分でめでたく人類抱擁にたどり着くビバ1.5倍速、ハリウッド映画120分もあっさり80分でハッピーエンド到達で幸せは早いほうが吉だよビバ1.5倍速。だが、なんだ、この虚しさは。人生を1.5倍速で駆け抜けてしまいたいのか己は。否。次期スゴ録にはスローライフな0.5倍速搭載を希望。
●DHCさんのFROM 40にて「オトナのためのクラシック音楽入門」第11回掲載中。

December 27, 2005

「第九」の季節、脳内タイムスリップでフェイタル・エラー

フルトヴェングラー●年末だからといって「第九」を聴くということもないのだが、たまたま立ち寄ったレコード屋でフルトヴェングラーのCDがかかっていた。名盤中の名盤として崇められている一枚。ワタシはヒストリカル・レコーディングにはあまり興味がないんだけど、これは懐かしかった。はじめて買った「第九」のレコードだし。ぼんやり漫然と一小節、二小節耳にしただけでも「うわ、なんじゃこりゃ」と強制的に覚醒させられてしまうくらいインパクト極大。
●もしこの録音が80年代後半以降のデジタル・レコーディングで残っていたらなあ。そしたら、フツーに今でも聴くかも。まあクラシックでそんなこと言い出したらキリがないんだけど。でも、当然のことながら、リアルタイムでライヴを聴いていた人にとってはフルトヴェングラーもトスカニーニもメンゲルベルクも、窮屈でくすんだモノラル録音じゃなくて、フツーにクリアで色彩的でひょっとしたらブリリアントなオーケストラ・サウンドを聴かせていたはずなんである。だって、ライヴなんだから。もしフルトヴェングラーが現在生きている人だったら、サントリーホールにウィーン・フィルを引き連れてやってくるだろう。そのときにワタシらが聴く音は、音楽の質は違っても物理的音響的にはムーティやゲルギエフが指揮するものとなんら変わらない。
●その架空の来日公演を聴いて、ワタシはあの「第九」と同じような印象を受けるだろうか。たぶん、そうはならない。「あ、これは今までに聴いたことのない新しい音楽だ」って感じるような気がする。古いモノラル録音に対する想像力が普段から鍛えられてないから、全然別ものとして受け取ってしまうんじゃないか。

December 26, 2005

サンタさんとサタンさんはちょっと似ている

●Googleまでハッピーホリデイとか正しすぎる言い替えをしていたようで、しかも日本語訳としてカタカナ表記までしてくれていたのだが、わが日本ではクリスマスは休日ではなく、ハッピーホリデイなんてコトバはおかしいだろう、そいつは仕事納めまでとっておけっと言いたくなったのだが、なんと一般暦的には三連休だったのであった、今年のクリスマス。いや待て、違うな。Googleが日本語でハッピーホリデイと言っていたのは、天皇誕生日のことかも。
●そして週が開けて月曜を迎えてみると、いきなり年内最終週である。うわ、ドタバタ、もうホントに年を越すことになるのか、今週で。Bダッシュで進め。
●年末年始のクラシック音楽番組といえば、ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサートとウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの生中継。放送予定はリンク先のNHKへ。ジルヴェスター・コンサートは27日から2000年~2004年の公演を再放送、大晦日深夜に生中継。ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートは今回はマリス・ヤンソンス指揮。曲目はドイツ語でよければORFのこちらに。モーツァルト・イヤーということで、「フィガロの結婚」序曲やヨーゼフ・ランナーのワルツ「モーツァルト党」も演奏される。

December 22, 2005

クリスマスにいちばん見たいゾンビ映画はこれ! 「ショーン・オブ・ザ・デッド」

ショーン・オブ・ザ・デッド●ワタシはホラー映画が苦手である。特にゾンビもの。これは怖い。このジャンルの嚆矢となったジョージ・A・ロメロ作品以来、ゾンビ映画には数多くのトリビュート作品やリメイク作品が生み出されてきた。なかにはザック・スナイダー監督の「ドーン・オブ・ザ・デッド」のように、ハリウッド化されて文明批評の精神を失ったゾンビなどと揶揄される作品もあるようだが、ワタシなどはそれすら十分ショッキングで、怖すぎて正視できない。他にもダニー・ボイルの「28日後……」とか、「バイオハザード」なんかも「ゾンビ」の子どもたちなんだろうけど、どいつもこいつもじっと画面を見てられないのだ、恐怖と緊張に耐えられなくて。
●しかし! そんな怖がりなワタシにぴったりのゾンビ映画についに出会うことができた。朗報である。英国発、エドガー・ライト監督の「ショーン・オブ・ザ・デッド」。これはきわめてイギリス的なゾンビ映画である。たとえば主人公とゾンビの遭遇はいかに描かれるか。さっきまで平和だった街で、ゾンビが道の真ん中を歩いている。主人公ショーンはそれをちらと一瞥して、こう解する。あー、また真っ昼間から飲んだくれの失業者が歩いているよ。ゾンビはロンドンの風景に溶け込んでしまっているのだ。
●ショーンは電器店の店員。男友達と同居して、日々かったるく過ごす冴えないヤツである。出かけるとなると行き先は決まって行きつけのパブ。パブで同じくらい冴えない男たちと飲んでしゃべる。そんなショーンにも長年付き合ってるガール・フレンドがいる。彼女とのデートの行き先は? そう、やっぱりパブだ。とことん気の利かないオトコなのだ。彼女はうんざり。でも街にゾンビがあらわれた。ここでダメ男ははじめて自分の力で人生を切り開くことに目覚める。ゾンビと戦い、ガールフレンドを守り、ついでに彼女を両親に紹介したり、親子の関係を見つめなおしたりしながら、必死で一人前の男への階梯を昇る。これはゾンビ映画でありながら、なんと大人の男になるという成長の物語でもあるのだ。クリスマス直前12月23日に超廉価DVDとして発売される意味は明白である。家族と、あるいは恋人と、ほのぼの気分で鑑賞できるちょっぴりブラックなクリスマスにぴったりのゾンビ映画、それが「ショーン・オブ・ザ・デッド」なのだ。

December 21, 2005

師クリスマス走

●テレビで劇団ひとりが指揮棒振ってると思ったら、アラン・ギルバートだった。
須栗屋敏●そういえば、クリスマスといえば思い出した、「須栗屋敏先生のミスティック星占い~ クリスマスに絶対聴きたい。星座別ラッキー・ディスクはこれ!」。って、去年のネタなんすけどね、これがまあ全然ウケなかったんだけど(苦笑)、ワタシゃ須栗屋敏のミスティック星占いをレギュラーコーナーにしてやろうかと思うくらい意気込んで、渾身の横スクロールページを作ったんすよ。横スクロールするのにまずスタイルシートで作ってみて、いろいろ検討した結果、レガシーなHTMLでやったほうがいいじゃんしっかりしろよスタイルシートとか、勉強になったのだなあ。わが須栗屋敏先生はアストラル界へと旅立ったまま帰って来やしない。捨てる惜しいキャラだから、どっかでまた使おう。
●クリスマスもなんだが、年賀状っていうのもあった、年末年始イベント。いつもPCで全部仕上げて、フジカラーとかコダックのポストカード・サービス使ってるんだけど、今はデータ送信から発注までネットだけでできるからホントに便利。とはいえ、すぐにでも描いて発注しないと、年内に仕上がらない気がする。ヤヴァい。
●東京メトロ主要23駅で配布中のフリーペーパー「メトロミニッツ」の音楽ページにちょっとだけ協力、CLASSICAをご紹介いただいてます。

December 20, 2005

くるみ割り人形とねずみの王様

くるみ割り人形とねずみの王様●もうすぐクリスマス。となれば、チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」が定番。ところであなたは「くるみ割り人形」の筋を言えるだろうか。ワタシはよくわかんなかった。クララ(またはマーシャ)がクリスマスにくるみ割り人形をプレゼントされて、夜中になるとネズミ軍団とくるみ割り人形部隊が戦闘して、でクララが人形を手助けして勝つ、するとくるみ割り人形が王子様になって、いっしょにお菓子の国に行って、えーと、それで楽しく踊って終わるんだっけ? で、ぜーんぶ夢でしたみたいなオチが付いたりとか?
●大元の原作、E.T.A.ホフマンの「くるみ割り人形とねずみの王様」からチャイコフスキーのバレエに至るまでは、間にデュマとプティパの手が入っているから、ずいぶん雰囲気が違ってるらしい。いや「らしい」ってのもなんだなと思って、ホフマン原作を読んでみた。これ、おもしろい! これが本来のメルヘンなんだと思うけど、なかなかダークな味わいがあって、かわいくもありグロテスクでもあり、夢もあるけど苦味もある。そもそもネズミ軍団とくるみ割り人形部隊はなぜ戦わなければいけなかったのか。その戦争にいたる歴史(笑)まで克明に記されていて抱腹絶倒。あと、原作だとこの戦闘で主人公マリー(バレエではクララまたはマーシャ)とくるみ割り人形は敗退するんすよ。王子様には簡単には会えなくて、そこに至るまでにマリーにもささやかな喪失があったりとか、子ども視点で見てもドキドキする物語になってる。もちろん夢オチなんていう即物的な結末にはならない。
●ちなみに、マリーとくるみ割り人形がお菓子の町チョコレート菓子市(コンフェクトブルク)に着いたところの描写、家々が砂糖菓子でできてて、レモネードとかの泉が吹き上げてたりするシーン、ここで「愛らしい小さな人間たち」が登場する。彼らは何千もいて、笑ったり、冗談を言ったり、歌をうたったりするとあって、まさにこれって「チャーリーとチョコレート工場」なんじゃないか!と思ったんだけど、あれは映画のほうしか見てないんだよなあ。
●チャイコフスキーの曲、どうせCDで聴くなら全曲盤。ゲルギエフ盤は80分以上を1枚に詰め込んでるのが吉、輸入盤のほうはジャケもクリスマス向き。

P.S. ワタシが読んだのは本文中写真にある種村季弘訳の「くるみ割り人形とねずみの王様」(河出文庫)。しかしこれはどうやら品切っぽい。大河原晶子訳「くるみわり人形」(ポプラポケット文庫)や上田真而子訳「クルミわりとネズミの王さま」(岩波少年文庫)などが入手しやすいようだ。

December 18, 2005

トヨタカップでビバ上戸彩(ウソ)

●うー、寒いっす。来てます、ニッポン列島に寒波来てます。一応、トヨタカップ(クラブワールドチャンピオンシップ)決勝を見ておくかと思って、日テレでリヴァプールvsサンパウロ。が、上戸彩(って誰?)とか福沢朗が出てきてアナウンサー氏とともにありもしない物語を次々と付加し、すっかり大会はテレビイベント化されていた。ま、しょうがないか。相変わらず、この試合がクラブ世界一を決める大会ということになっている。でも正式にFIFAの大会になったから、いずれ本当にそういう重要な大会になるのかも。
●サンパウロはアモローゾが出ていて、画面で元ヴェルディ川崎と紹介されているのがおかしかった。まちがってないけど。10代の頃だったか一時期ヴェルディに所属してて、「すごいブラジル人がいる」と一部でウワサになりつつも、当時の強豪読売軍団のなかで、たった一試合も出場することができないままひっそりと退団した。その後、イタリアやドイツで大活躍し、ブラジル代表まで上りつめたわけで、そんな才能をいちはやく獲得した読売クラブは慧眼だったというべきなのか、でもなんのために獲ったのか意味不明というか。
●しかし中継にブツブツ文句言いつつも、やっぱりサッカーはおもしろいのであって、試合が終わって喜んでるサンパウロの選手を見てたら、来年は見に行きたくなった。日産スタジアムを止めて国立にもどしてくれたらなあ! せめて埼玉。

December 16, 2005

ニッポンのW杯決勝T進出確率/小野伸二が浦和に復帰へ

●イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト紙の予想では、ニッポンがW杯で一次リーグを勝ち抜く確率は40%であると。ブラジル90%、クロアチア50%、日本40%、オーストラリア20%というのだが、欧州メディアにしては意外とニッポンを高評価してくれているではないか。やっぱりナカタが活躍した国だからなのか。
●ワタシの感覚だとクロアチアが50%で日本が40%ってのはないなあ。もっと差がある。ブラジル90%、クロアチア60%、ニッポン30%、オーストラリア20%くらいだと納得できる。どう考えても二強二弱なんだけど、ニッポンだって30%くらいの可能性はあるから、十分期待できるよって感じ。ニッポンとオーストラリアの差は、ブラジルと対戦する順序、およびニッポンの監督がジーコであるということで。
●うーん、フェイエノールト、浦和レッズからの小野伸二移籍のオファーを承諾。公式サイトに書いてあるんだからまちがいないんだろう。ロッテルダム・フェイエノールトに4年半は長すぎた。いずれイタリアやスペイン、あるいはイングランドのビッグ・クラブに移籍するだろうと思っていたのだが、それにしても浦和に復帰してしまうとは。いろんな事情があるんだろうけど、正直夢がしぼむ。
P.S. →小野本人は寝耳に水だった模様。クラブ間では合意に達しており、フェイエノールト側が先走って発表してしまったようだ。

December 15, 2005

ヲタらしく脱ヲタせよ

脱オタクファッションガイド●そうかっ、この手があったのか!→メイド美容室@秋葉原。ヲタとして生きる者も、その魂はヲタであってよしとするが、外見は脱ヲタが必要、でもなー、勇気がなくて美容院いけません、髪なんかめんどくさいし千円カットで済ましちゃう、みたいな明確なターゲットがありあり、そしてこれはヤヴァいくらいヒットする予感。オサレってなに? 全然どうしたらいいのわからんぞ!って方には「脱オタクファッションガイド」なる書もあり、クラヲタ界でも話題沸騰(ウソ)。
●これもワタシの魂を揺さぶるニュースであったのだが、「コーヒー入りコーラ発売へ」。グレートあっぱれ。おそらく米国的にはダイエットという文脈に組み込まれるべきニュースだと思うが、こちらではカルトドリンク界待望の大型新人登場という話であり、あらゆるメーカーが失敗し続けている炭酸紅茶の夢を超えて、一気に炭酸コーヒーコーラという前人未到の領域に向かって力強くパノラマジャンプ!

December 14, 2005

ボハルデ伝説、ニートとしてのフットボール・プレーヤー

●一昨日の「知に働けば蔵が建つ」(内田樹著)のエントリーで、「仕事とは本質的にオーバーアチーブであること」「仕事とは他者からの社会的承認を得るためのものであること」といった命題をご紹介した。一方ニートについて、同書では「仕事を社会的承認を得るためのものとみなさず、賃金を得るためのものと割り切り、ならば親と同居することで経済的安定を得られるのであれば仕事は不要であるという合理的判断を下した、資本主義を追い越した存在である」とみなした。これを読んで、ワタシはある世界的サッカー選手のニュースを思い出した。
●先日現役を引退した元オランダ代表のウィンストン・ボハルデ。ん、誰それ、そんなヤツいたっけ、と思う方もいらっしゃるだろうが、彼はオランダ代表として20試合に出場した実績を持ち、アヤックス、ACミラン、バルセロナといったビッグクラブを渡り歩き、2000年にチェルシーに移籍した。ここからがスゴい。
●ボハルデは週給5万9千ユーロ(約850万円)を受け取っていたが、チェルシーでの4年間、彼はたった12試合にしか出場できなかった。1年平均で3試合。週給850万円だと年俸4億4千万円くらい? 普通はこうはならない。長期契約を結んだ選手が監督の構想外となって、出場機会がまったくなくなった場合、選手は移籍を求めるし、クラブも当然ムダに雇うよりはヨソのクラブに売却しようとする。契約が長く残っていたり給与が高額すぎると買い手がつきにくくなるので(先方の支払額が大きくなるから)、選手とクラブが合意の上で現契約を破棄して、より移籍しやすい条件の新契約を結ぶこともあるようだ。
●で、実際チェルシーはボハルデが移籍しやすくなるように、契約の変更を提案したのだが、ボハルデはこれを断ったという。つまり、出場機会なんかなくても、契約を盾に毎週850万円を受け取ったほうがいいというわけである。こうしてほとんどトップチームに帯同しないまま、元オランダ代表は4年間チェルシーに留まり(どんな気分で日々を過ごしてたんだろう)、そして契約が切れた35歳、引退を発表した。すなわち、ボハルデは仕事に社会的承認を求めなかった。偉大な才能の持ち主が報酬のみを仕事の対価とみなした場合、こんな生き方だって可能なんである。超ヤンリタに成功した新時代のフットボーラーとしてこれを賞賛すべきなのか、天賦の才をムダにした人物として嘲笑すべきなのか。引退時に「サッカーに対する情熱が全くなくなってしまったんだ」とコメントしたそうだが、そりゃまあそうだろう。年平均で3試合はワタシより少ないよ(笑)。

December 13, 2005

さあ、これでシュート6本目!

●ろくでもない大会であると承知の上で、クラブワールドチャンピオンシップ1回戦、シドニーvsデポルティボ・サプリサをテレビ観戦。カズの活躍を見たかったから。ゴールはできなかったし、試合にも負けてしまったけど、スタンドからカズコールが聞こえたのにはちょっと泣けた。
●しかし日テレの中継、一から十まで違和感があるんだけど、その理由のひとつに気がついた。アナウンサーが「さあ、これでシュート6本目!」とか「これでコーナーキック3本目!」とか、やたらシュートやコーナーキックの本数を気にするんである。別にシュート10本打っても1点にカウントされたりはしないので、何本目かなんか教えてくれなくていい。これ、もしかして野球で「これでジャイアンツのヒットは10本目!」っていうヤツから来ちゃってる地上波民放中継様式なのか?
●「カズをニッポン代表に!」っていうのはありえない物語なんだけど、そう叫びたくなる気持ちはよくわかる。フランスW杯、カズを代表から落としたのは岡田武史現マリノス監督。あの時点、なにも日本サッカー界の功労者を落とさなくてもいいじゃないか、控えでも連れて行け、カズのためなら一人分くらいいくらでも枠を空けられるじゃないか、と思った人は多いはず。岡田監督はおそらく勝つためのもっとも合理的な選択をしたんだろう。あの頃、みんなW杯初出場で過剰なリアリズムに毒されていたんじゃないかって気もする。少なくともワタシはそう。サッカーでいちばん大事なのはリアリズムっていう誤解。本当に見たいのは夢であり伝説。ワタシらはその贖罪として、「カズをニッポン代表に!」の垂れ幕を掲げる。
●恒例、DHCのFROM 40にて「オトナのためのクラシック音楽入門」第10回掲載中。

December 12, 2005

知に働けば蔵が建つ(内田樹著)

知に働けば蔵が建つ●以前、内田樹著「街場の現代思想」をご紹介した。その後、驚異的なペースで内田氏の著作は増え続けていて、ポツポツとワタシもこれを追いかけてるんだが、毎度毎度似たようなことが書かれているのに、読むたびに目からウロコがボロボロ落ちまくる。今回の「知に働けば蔵が建つ」(内田樹著/文藝春秋)もそうで、「ここはいいなっ!」と感じたページに付箋をはさむと、本が付箋だらけになって付箋の意味がなくなってしまう。
●たとえば、「弱者が負け続ける『リスク社会』」の章、「資本主義の黄昏」における、「仕事」について。ニートについてゼミ生にレポートを書かせたら、「仕事というのは賃金を得るためのものではなく、仕事を通じて他者からの社会的承認を得るためのものである」という正しい見解が返ってきてびっくりしたとある。で、こう来る。

仕事というのは額に汗してするものであり、本質的にオーバーアチーブなのである。このことは繰り返し学生諸君にお伝えしなければならない。
 賃金と労働がつりあうということは原理的にはありえない。
 人間はつねに賃金に対して過剰な労働をする。というよりむしろ、ほうっておくと賃金以上に働いてしまう傾向こそが人間性を定義する条件の一つなのである。
(中略)
 人間は「とりあえず必要」である以上のものを作り出すことによって他の霊長類と分岐した。
 だが、どうして人間は「とりあえず必要」である以上のものを作る気になったのだろう?
 おそらく「とりあえず必要」じゃないものは「誰かにあげる」以外に使い道がなかったからである。
 人類の始祖たちは作りすぎたものを「誰か」にあげてみた。そしたら「気分がよかった」のである。あるいは、「気分がよい」ので、とりあえず必要である以上にものを作ってみたのかもしれない。

●なるほど、そうだったのか! 等価交換ではない、労働のなかにある贈与の喜びだとか、仕事にならない無償贈与をしてしまうときの妙な楽しさについても腑に落ちるし、一方逆に、イヤでたまらない苦しいだけで達成感もなにも得られない仕事はどんなものかということも裏側から説明されている気がする。この論は続いて「ではニートというのは何者か」に移り、彼らは資本主義社会から脱落した存在なのではなく、それを「追い越した」人間であると看破して、これも非常に鮮やかなのだが、それ以前に、怠惰でぐうたら好きなワタシ自身と過去およびこれからの仕事との関係性について、きわめて有益かつ重要な理解を得たように思う……って、おせーよ今頃かよっ!

December 10, 2005

ワールドカップ2006ドイツ、組合せ抽選会!

worldcup2006ドイツ大会●現在、ライヴで固唾を飲んで見守っている。ここでネット中継してくれているので、スカパーなくても楽しめるぞ!

 さあ、始まった!
 ……が、長いよ、セレモニーが。眠いぞ。がんばれ、ブラッター。壇上でワールドカップが披露されているようだ。サイト上だと文字でしかわからん(笑)。

 っていうか、この調子だとNHKの中継始まるよ(笑)。4:10から待ち構えている必要、全然なし!もう眠すぎる。ああ、NHK中継開始。


A:ドイツ、コスタリカ、ポーランド、エクアドル
B:イングランド、パラグアイ、トリニダード・トバゴ、スウェーデン
C:アルゼンチン、コートジボアール、セルビア・モンテネグロ、オランダ
D:メキシコ、イラン、アンゴラ、ポルトガル
E:イタリア、ガーナ、アメリカ、チェコ
F:ブラジル、クロアチア、オーストラリア、ニッポン
G:フランス、スイス、韓国、トーゴ
H:スペイン、ウクライナ、チュニジア、サウジアラビア

●ニッポンはF4。とてもいいところに入ったと思う。ベストシナリオといってもいい。
●ニッポンは2位狙いを考えると、同居するシード国は全勝できる最強国がいい(2位に必要な勝点ラインが下がる)。しかも、ブラジルにとっての第3戦なので、先にブラジルが2勝していれば、向こうは主力を温存してくるかもしれない。欧州はどこも強いけど、オランダやチェコではなく、クロアチアを相手にするのは悪くない。オーストラリアとは五分で戦える。すばらしい!
●E組イタリア、ガーナ、アメリカ、チェコが「死のグループ」。C組もヤバい。
●アジア勢ではイランと韓国もいいところに入った。あ、オーストラリア(次回からアジア枠)も悪くないな、ニッポンと同じ組だから(笑)。
●あの抽選、本当にランダムにクジを引いているとはまったく思えないのだが(過去の大会を見てて)、どんな仕掛けなんだろう。それとも本当にランダムなんだろか? ちなみにワタシはランダムにする必要なんか全然ないと思ってる派。開催国が「死のグループ」に入らないような配慮は必要だろう。
●さて寝るか。バタンキュー(死語)。

December 8, 2005

そろそろウチのCDプレーヤーがヤバい

●数年前から加速度的に進行してることだけど、レコード屋に行くと過去の名盤が次々とまとめていくらの大バーゲンになってて、過渡期ならではの壮大な世界的投売り状態って感が強い。パッケージ・メディアのさよならセールスなのか。それでもワタシの場合、CDで聴く音楽と、PC内およびPC経由の音楽データとでは厳然と一線を画していて、それがなぜかといえばPCとオーディオ機器に親和性が不足しているってことに尽きる。PCのオーディオ用のラインアウトがごく当たり前のこととしてオーディオ・アンプのラインインにつながれば、CDはたちまちに特権的な地位を失う。そうなれば、「CDのデータをハードディスクにわざわざコピーする」という面倒を避けるために、ネットワーク経由で音楽データを購入したくなるだろう(もちろん自分で買ったものを自分の使い勝手のためにコピーする。ゲームだってビジネスソフトだってわざわざ直接CD-ROMドライブから読まない。ハードディスクにいったんコピーする)。
●なんてことを、最近ウチのオーディオCDプレーヤーがご機嫌斜めなので思ったりする。まだしばらくはオーディオCDプレーヤーのない生活なんて考えられないけど、CDを再生可能な機器自体は今でもいくつもある。デスクトップPC、ノートPC、プレステなどゲーム機、テレビ用のDVD/HDDレコーダーなど。これらがみんな家庭内ネットワークでつながれて、無線でウチのなかに音声やら映像のデータ飛ばして、任意のデバイス(オーディオ・スピーカーとかテレビとか)から出力できるようになれば、話は簡単なんだろうなあ。このへんにケータイとかラジオとかインターホンとかお風呂場スピーカーとか加わってくると、いろいろ楽しそうだ。ユビキタスなクラシック音楽環境を構築できて(笑)。あ、「ハイファイ・オーディオ」って視点ゼロだけど。

December 7, 2005

DISC WOW!をブログ仕様に

CLASSICADISC WOW! コーナーをブログ仕様に作り変えてみた。ブログのエントリーの中から該当記事(CD紹介系および一部新刊紹介系)を抽出してページを生成する仕組み(すでにNews and Topicsのページで一度やっている)。最近のニュース系のサイトはみんなこういうスタイルで、一見ブログじゃないように見えても、中身はブログだったりする。なぜあちこちのサイトがブログ化されるかっていうのはいくつか理由があると思うが、ひとつにはこんなふうに作っておくと今後の更新がとても楽になるってのがある。ニンゲン、楽するためになら働き者になれる。ふっ。なんだか換気扇の掃除したみたいにすっきり感あるぜー。
●ワールドカップ・ドイツ大会2006、9日の20時15分(現地時間)ライプツィヒにて注目の組合せ抽選会。日本では10日午前5時10分より、NHK総合で中継あり。見るしか。シード国はドイツ、ブラジル、イングランド、スペイン、メキシコ、フランス、アルゼンチン、イタリア。軽く予想しておくと、オランダとメキシコは同組に入ると見た(セルビア・モンテネグロも入るかも)。ニッポンはアルゼンチンかドイツの組に入ると思う。

December 6, 2005

ノッポさんリターンズ

●大人の男は太るとオヤジになり、痩せるとジジイになる。
●「ノッポさん」っていたじゃないですか。ゴン太クンと一緒に出てた、最終回までしゃべらなかった人。それがなんと、テレビつけたら歌をうたってるですよ! NHK「みんなのうた」で、高見のっぽが「グラスホッパー物語」をタップダンスとともにダンディかつしっとりと歌ってくれるのであり、バッタのおじいちゃんとなって歌う愛と冒険の物語はすなわちノッポンさんの人生そのものであるのだなあと、深く感動。あ、ゴン太クンはどこに?

でっきないかな、でっきないかな、はてさてふふ~(♪はてふふ~)
でっきないかな、でっきないかな、はてさてふふ~(♪はてふふ~)

December 5, 2005

ブラザーズ・グリム(テリー・ギリアム)

●テリー・ギリアムの「ブラザーズ・グリム」、今週中には終了してしまいそうなので、あわてて映画館へ。19世紀、フランス占領下のドイツが舞台。主人公はグリム兄弟なのだが、童話作家ではなくインチキ魔物狩りで生計を立てるペテン師。しかし彼らが本物の魔物や魔法が支配するおとぎ話的世界に出会うというファンタジー。テリー・ギリアムの映画となると、永遠の名作「未来世紀ブラジル」をつい期待して見てしまうんだが、同じ映画が二度作られるはずもなく、少し予想したものとは違っていたという印象が残った、映画館を出たときは。おもしろいことはおもしろいんだけど、ブラックな味わいが薄いし(あることはある)、ユーモアにもさらに切れ味があってもいいんじゃないか、エンディングももっと暗いほうがいい、とか。
●でもそんなことないな、やっぱり。後から思い起こすと完璧に傑作、もう一度見たくなる。グリム兄弟の兄がリアリスト、弟が夢想家というのは、テリー・ギリアムが加えた脚本になかった設定なんだそうだけど、おかげで弟視点の物語が魅力的なものになっている。ここでは魔法ってものにきちんと敬意が払われている。魔法は呪文ひとつでかけることができたりしないし、この世に所与のものとして存在してたりはしない。それどころかグリム弟は魔法なんか信じたばかりに、少年時代に大切な妹を失っている。でもペテン師を続けながらも本物の魔法を待望し(ずいぶん倒錯的だ)、ついにこれに出会う。魔法は強固な信念からしか生まれず、時にそれは容赦なく代償を要求する……っていうのがいいんだよなあ、魔法モノの話は。魔法なんてどこ探したってないんだけど、でもこの世は魔法に支配されているんだから。
●登場人物の中ではパルマ出身の拷問の大家カヴァルディがかなり素敵。

December 4, 2005

ロスタイム対決、大阪vs大阪(vs浦和)

やっぱりJリーグはおもしろいね●今季からホーム&アウェイでシンプルな1シーズン制となったJリーグ、最終日まで5チームに優勝の可能性が残る大混戦で、結果的に大成功だったんじゃないだろうか。この日の中継は実におもしろかった。
●1位セレッソ大阪は勝てば優勝。開始3分であっさり先制、その後追いつかれるも再び突き放し、もう勝ったという達成感が西澤の表情からうかがえた。それがまさか終了直前、FC東京の今野にゴールを奪われてしまうとは。これは本当に気の毒で(しかも前にもセレッソってこんなことがあったような気がするんだけど)、サッカーじゃ何が起きるかわからない。ゴールを奪われてバッタリと地に伏す選手たちを見ると、どうしても「ドーハの悲劇」を思い出す。西澤は試合前に「勝っとかないと一生負け犬になる」なんて言ってたそうだが……。来季もあるって。
●先週、ワタシは浦和が優勝するんじゃないかって予想を書いた。セレッソはずっと追う立場だったチームが最後の最後で追われる立場になって苦しいだろうし、ガンバは最近試合内容もよくなかった。浦和は得失点差が大きく(=地力がある)、勝ち点で並んだときの有利さがある。事実、ハーフタイムの時点では浦和が1位に立っていたんである。NHKが地上波でセレッソ大阪を、BSでガンバ大阪を中継し、大阪対決となっているのに、優勝は浦和……となったらテレビ的にはずいぶん困った事態になるわけだ。ともあれ浦和は失点数もリーグ一少ないっていうんだから(!)、優勝してもおかしくない実力があった。昨季、今季と安定して強く、来季も最有力優勝候補のひとつ。
●でも、優勝したのはガンバ大阪。後半34分まで2-2、しかし遠藤ヤスのPKとアラウージョのゴールで見事に勝利。初タイトル。これまでにこんな攻撃的なチームがJリーグを制したことはなかったと思う。終盤の失速で混戦になってしまったけど、リーグ中盤までの「取られるけど取り返す」サッカーは魅力的で、傍から見ているとおもしろく、敵にまわすと(負けた場合)実に腹立たしい存在だった。どこのチームのサポーターだって、自分のところがたくさんパスを回して、1-0より3-2で勝つのを見たい。でも現実には守備が強くなきゃ優勝できない。パスをいくつも回すよりダイレクト・フットボールで点を取るほうが効率的。そんなリアリズム優先の少々つまらないサッカーで勝ってきたのが昨季までのマリノスだったんだけど(すまんかった)、今季はスペクタクルなガンバが優勝した。マリノス・サポとしては悔しいが、Jリーグ的にはいい方向に向かってる。
●そして、Jリーグがいちばんおもしろいのはこれからなのだ。リーグ戦が終わった後、監督、選手が次々と去り、やってくる。昇格と降格があって、リーグの面子も変わる。閉幕直後と開幕直前、なんにも試合のない時期にもっとも幸福な瞬間がある。

December 2, 2005

「大フーガ」自筆譜、2億3千万円で落札

これはベートーヴェンの別の曲の自筆譜。記事本文とは無関係っす●先日「ピアノ連弾用大フーガ自筆譜発見」でご紹介したベートーヴェンの自筆譜だが、予定通りサザビーズ@ロンドンでオークションが行われた(→共同通信)。共同の記事では「予想以上に高額での落札」とされているが、先日の朝日では3億円くらいの予想だったので、2~3億円くらいが想定レンジだったんだろう。落札者の氏名は公表されていない。もしや、あなたでは?(ギクッ)


大フーガ。犬フーガ。太フーガ。  
 犬フーガ。太フーガ。大フーガ。 
  太フーガ。大フーガ。犬フーガ。
大フ-ガ。大フー力。犬フーガ。  
 犬フーガ。太フ-ガ。大フー力。 
  太フー力。大フーガ。犬フ-ガ。
大フ→ヵ〃。大フー力。犬フーガ。  
 犬フーガ。大フ→ヵ〃。大フー力。 
  太フー力。大フーガ。犬フ→ヵ〃。♪

December 1, 2005

「クラシック」跡、更地に

●しばらく前に惜しまれつつ(?)閉店した中野の伝説的名曲喫茶「クラシック」、跡地をちらっと眺めてみたら更地になっていた。それにしてもこの名曲喫茶の話って、全然クラシック系じゃない人にもかなり通じるのには驚く。まあ、マヨネーズのキャップにミルク入れて持ってきたり、粉末を水で溶かしたジュースを出したりする喫茶店が、わずかな期間とはいえスターバックスと半径100m以内に共存していたわけだから、かなりレジェンド。激マズコーヒー、最凶サウンド。あ、全然ファンじゃなかったっすから。
●ところで「クラシック」の跡地にはなにができるんだろうか。中野という街の現状を考慮すれば、名曲喫茶はメイド喫茶に変わるのが自然だろうが、しかし場所が駅に近すぎるんだな。濃い店は中野ブロードウェイより駅寄りに作ってはいかん気がする、フツーの人とヲタクの共存のために。案外、また名曲喫茶ができたりして(なわけない)。
●ちなみに総本山中野ブロードウェイだが、相変わらず濃いようである。残念ながらあそこで扱ってるようなジャンルに関しては、ワタシゃ全然ヲタクじゃないんだが、ついついウォッチしてしまうんである。ものすごく小さなお店で「平面スピーカー専門店」とかあるんだけどちゃんと売上げあるんだろか。「ダーツショップ」なんてのもできてる(ダーツで遊ぶ場所ではない。お店に置くようなダーツ用品を売っている)。コスプレショップも健在。レンタルショーケースはますます増殖中。自慢の逸品をお持ちの方はどうぞ。

このアーカイブについて

このページには、2005年12月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2005年11月です。

次のアーカイブは2006年1月です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ

国内盤は日本語で、輸入盤は欧文で検索。