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2026年6月アーカイブ

June 1, 2026

アンドリス・ポーガ指揮NHK交響楽団のヴァスクス、ショスタコーヴィチ

アンドリス・ポーガ NHK交響楽団
●29日はNHKホールでアンドリス・ポーガ指揮N響。ゲストコンサートマスターにジュリアン・ズルマン。ポーガを聴くのはかなり久しぶり。プログラムは前半がヴァスクス「感謝の歌」(2026)日本初演(NHK交響楽団、ラトビア国立交響楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、オーストラリア室内管弦楽団の共同委嘱作品)、後半がショスタコーヴィチの交響曲第4番。前後半でがらりとカラーが変わる。ヴァスクス「感謝の歌」は、弦楽器のみによる清冽な音楽。とても聴きやすい曲。祈るような曲想で、シベリウスの「アンダンテ・フェスティーヴォ」を連想せずにはいられない。
●この流れで聴くと、ショスタコーヴィチの交響曲第4番は苛烈な音楽であり、とてつもない大作で、実際にすごい音圧ではあるのだが、ポーガは見通しのよい整ったサウンドをN響から引き出す。決して豪放ではなく、緻密な構築物としてのショスタコーヴィチ。この曲には過去の作品への仄めかしがあちこちに潜んでいる。おしまいの部分のチェレスタ、マーラー「大地の歌」の「告別」風とよく言われるが、その前のコントラバスの脈打つような反復にチャイコフスキーの「悲愴」を思い出す。で、順番としてはおかしいわけだけど、同じショスタコーヴィチの交響曲第5番も連想する。姉妹編と呼ぶにはあまりに作品の方向性が違うけど、野心満々の第4番にある何物かを強制的に古典的枠組みに押し込んで鋳造したら第5番ができあがるのかも、と。
●週末の日本代表の試合については、また明日にでも。

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